二次創作小説(映像)※倉庫ログ

バイクの青年 ( No.52 )
日時: 2013/05/20 21:50
名前: 盾無桃李 (ID: 0JVwtz5e)

゜゜゜

 「スミマセン、こんな子見ていませんか?」

 「いいえ、知らないわ。」

 「ありがとうございます。」

 「あっ。ちょっとどういった内容な────」
 (なになに誘拐事件?それとも家出────)

 「あっ、いいえ、迷子です。」

 逃げるように近所の見知らぬおばさんがら離れた。
 これで何度目だろうか。
 人へ聞いたのは。
 僕は人間なんて苦手なのに……。
 なんであの子のために必死になれるのだろうか。
 昔も今も僕も変わってないな。
 ……………。

 『大丈夫?どこか痛い?』

 「あぁ、僕は全然。ラルフとリムさえ無事なら何も問題ないよ。」

 『そう、良かった。ワタシが彼女の姿みえるならお手伝い出来たのに……』

 「仕方ないよ。自分から隠れているのだから。さぁ、それぞれ頑張ろうか。ラルフの事よろしく頼んだよ。」

 『うん!』

 仲の良い友人は青空の空へ飛び立った。
 そして親友の居るであろう方向へ向かう。
 それを見届けたら、またバイクへと跨がり爆音を鳴り響かせた。