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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 任務実行 ( No.55 )
- 日時: 2013/05/22 21:41
- 名前: 盾無桃李 (ID: 02GKgGp/)
先に進むのに立ちはだかる扉。
無情にも透明で向こう側に見えるエレベーターや階段が憎たらしい。
そのドアはバーコードを読み取る機械がある。
どうやら証明書のようなカードが必要らしい。
勝手に取って開きたいがあくまでも人通りの多い一階、見つかると大変だ。
むしろ人通りの多いと言うことを活用して自然に入っていけばいい。
答えは決まっていた。
「よし、開いた時に無理やり入るとするか。」
と言うわけでいつ来てもいいように近場で待機。
このクソ暑い中に誰も出たくないのか、一向に人はやって来ない。
「飽きた〜」
「デスヨネ〜」
カノが大あくびをした。
吊られてボクもあくびをしてしまった。
待っているときほど時間が経つのは遅い。
「お前らもう少し緊張感持てよ。」
そうですね。
一応悪い事している自覚はあるんですが、なかなか時間というのは苛立たしくて腹立たしくて面倒なものです。
意味分かりませんね。
「来たぞ。」
待ち続けて約25分ようやく進展を迎えそうです。
透明な扉の向こう側には慌てふためいた様子のゴツいがたいの男性。
無論向こう側に居るのだから警察やら警部やらまとめて警官と言うの者である事は間違いない。
どうやらこの扉は防音のようであそこまでバタバタしているのにも関わらず足音がしなかった。
「さっさとケツ上げろ行くぞ。」
キドに促され重たい腰を上げた。
しかし、カノはペタンとまだ座っていた。
「ねぇねぇキド、あの人またあっちに行くだろうし話聞いていかない?」
いつもどうり冗談めかしく笑みを浮かべた。
それはなぜかいつもどうりでいつものようではなく、確信を持って必要事項のように示されていた。
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