二次創作小説(映像)※倉庫ログ

任務実行 ( No.57 )
日時: 2013/05/30 00:56
名前: 盾無桃李 (ID: N9GVfZHJ)

 「ねぇねぇキド〜あのお兄さんも能力者かな?」

 いきなりカノが突拍子の無いことを発言した。
 ボクにはかなりの疑問符が浮かび上がっただろう。

 「何でそう思うんだ三行で答えろ。」

 キド、三行ってなに?
 何か特別にこだわったことあるの?

 「特別に評価されてる。
  弱そうに見える。
  警官には向いてない感じがする。」

 「そうか、それはそれで置いといて。」

 そうか、三行ってそう答えるのか。
 慣れた人ではないと答えられないな。
 そして、聴いといて流すのか。
 さすがキド、鬼畜だ。

 「えぇ!結構重要な部分取り入れたと思ってんだけどな。」

 なんだろうか、カノは案外フラグを拾っている気がする。
 重要部分はカノの発言全てなんだろうな。
 なんか、ボク別の視点で見てきてないか?
 まずは、目の前の事に集中集中!

 「そう言えば、あの人さぁ昨日彼が逮捕したって言ってたよね。じゃあ会っているよね?キアちゃんなんか感じなかった?」

 こうして細かくフラグを拾うとは。
 文長くなるよね?話めんどくなるよね?
 それはそうと、確かにカノの服を汚した点からすると彼のモノをコピーしてしまった可能性もある。
 あれは、キドからのではなかったのかな?
 確かめるためにも、なにか探るような感覚で目的のものを展開させた。

 「早く行きましょう。戸が開けられました───」

 「ぷっくく、キドなにその口調!笑える!──ですよね〜キアさん?ん?」

 なにやら壊れたかのようにボクに対しての2人の口調が変わった。

 「あ、これはたぶん。目を転ずるでしょうか?ひいき目的になってしまうからあの人は目の色変えると表現したみたいです。」

 「カノ……しゃべらないで……変人みたい。」

 「元からだろ。それよりもドアが閉まってしまいます………」

 わぁぁキドの口調元と能力でのと混ざっておかしくなってる。
 これは即刻止めなければ………
 あれ?ドア?

 「あぅぁぁ!忘れてた!本来の目的!」

 くそぅ!フラグはカノ担当ではなかった!
 集中してフラグを待っていたが、まさかキドが拾っていたとは予想外だ!
 もう、気付くのは遅く間に合わないのは目に見えていた。
 先ほどまでターゲットとしていた人物達が通過するのが見えた。
 仕方なしに、戻っていく職場の2人の内がたいの良い奴へ能力をぶつけた。
 カノの欺くで…………

 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ。」

 目の前に表現出来ないような気味の悪い化け物を見せる。
 ギリギリ閉まってない防音扉の隙間からそれを近距離で見てしまった男性の叫び声が響いた。
 そして、透明ガラス越に猛ダッシュで引き返して目的の戸を勢いよく再び開けてくれた。
 その隙にとボクら3人は戸の向こうへ移動した。
 男性は、図体に似合わない怯え方をして玄関付近でうずくまって震える。
 何かしらの被害者であろう、一般客はその叫び声と気味の悪い行動をとる男性を見て逃げ行くさまが滑稽だった。
 カノが耐えきれなくなったのか一言。

 「最高!」

 その言葉を残して防音のドアが閉じた。