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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 潜入捜査 ( No.60 )
- 日時: 2013/06/01 23:33
- 名前: 盾無桃李 (ID: hDIDYMPI)
「おい、おい!キア聞いているのか!?」
「ひゃうわぁ!」
何気なく考え事をしているとキドが噛みつくように吠えた。
唐突なことでぶっちゃけなんなのかさっぱり分からない。
「ククク………『ひゃうわぁ!』だって……プクク」
イラッときたが無視に限る。
「な、なんですか?」
「なんですかって……あのな、これから手分けして探索するって言ったんだ」
「な。何を?」
「お前、自分からやりたいと言ったんだろうが。」
「あはは、スミマセン思考が別の方へ飛んでいったもので返すのに時間がかかりました。」
「全く、お前のせいでこうなったんだからな!」
そうだ、ボクが勝手にドアを開くためあの男性二名を追い出した。
そのせいで、捕まった状態の奴らとの対面という場面を逃してしまったのだ。
あれにはかなりインパクトが合ったらしい防音扉から見える風景からは声は聞けないが脅えてガクガク震える使えない男性が目に入る。
勝手な行動が時間を伸ばす理由を作り上げてしまった。
仕方なしに資料でも見て回るかという判断での今回の行動だ。
「はぁ、キアには四階を頼む。無理はするなよ。10時ぐらいにはここへ集合だ。分かったな?」
「……はい。」
「了解〜。そいじゃ二階に行って来まーす。」
「俺は三階に居る。何かあったら言ってくれ。」
階段を使って別々の階へと移動した。
上に行くに連れて1人になるのが寂しかった。
仲間とならば振るえた勇気も脆く崩れる。
ここが警察署で悪いことという感覚がやっと脳に判断させた。
あぁ、動けない………。
でも行動しなくては真実が分からないままだ。
全て受け入れた上で行動しなくては何も始まらないし終わらない。
そう、受け入れなくてはならないんだ。
それがボクの宿命なんだ。
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