二次創作小説(映像)※倉庫ログ

欺く猫目 ( No.63 )
日時: 2013/06/02 19:44
名前: 盾無桃李 (ID: pNKCfY7m)

 面倒くさいな〜。
 どうやら当たりを引いてしまったようだ。
 二階は資料をまとめる所のようでせわしなくレポートやらを書いている方々がそこかしこにいる。
 きっと資料とかもこのフロアにあるんだろうな。
 それにしても、きっと新しい事件のドリフトサングラスの物はさすがに無いんじゃない?
 ストーカー事件調べればキアちゃんみたいに逃げ延びた人のとかあるかな?
 でも、そこまで理解できるくらい僕達に有利にまとめてあるわけないね。
 それならば、安心して別作業に入れる。
 せっかくなら、この前の退治したテロリストについて調べよっかな?
 そう、決断した。
 悪くはないと思う。
 少し書き足してさらに重い判決を渡すだけだからさ。
 ルンルン気分で軽快に廊下を歩いた。
 そんなとき
 いきなり、急に、目の前に大型の男性が階段から廊下の壁まで猛スピードで横切った。
 もう少しでぶつかってしまうところだった。
 触れてしまえばキドの能力を無効化させてしまう。
 危ない危ない。

 「大丈夫ですよ。何も居ませんから。」

 呆れた様子でお兄さんが後に続いた。
 どうやら入り口で出会った2人組のようであいからわずその凸凹のコンビは笑える。
 一番奴らに関わりある人達なんだよね。
 このチャンスを逃す訳にはいかないよ。
 面倒くさいけど。

 「そ、そそそそうぅかぁぁあ。」

 かなり呂律が回っておらず、情けなさすぎて笑える。
 これは、見た目以上にインパクトがある。
 ある団員と良い勝負になるかもしれない。

 「じじ、じじゃぁぁあ いこぉかぁ。」

 男性は危なっかしくフラフラとよろける。
 踏み込んだ足ももたついては倒れそうに横に倒れかかった。
 それを僕が支えるようにして欺いた。
 僕って優しい〜。

 「だいじょうぶふっ………ですか?」

 笑いをなんとかこらえて問いかける。
 いきなり現れた警官に驚いたように見えたけど、手伝うって言ったらそれ程気にはしてくれなかった。

 「ゴメンナサイ、手伝って貰って……」

 「いえいえ〜。」

 なにかとしっかりしているな若者よ。
 さっきまで警官に向いてないって言葉訂正するよ。
 君はきっと私服が似合わないだけなんだ。
 よかったら制服をビチッと着てみたらいいじゃないか。
 そう思いつつ頼りない男性を共に目的であろう所へ運んでいった。