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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- メカクシ団 ( No.9 )
- 日時: 2013/02/25 23:00
- 名前: 盾無桃李 (ID: 7Hzptsk2)
猫目の男性が追いついたとき、女性は驚きを隠せないでいた。
「ん?どうしたのキド 怖いの──」
「違う。」
キドと散々呼ばれる女性は睨みを利かして否定した。
代わりにと質問を投げ返す。
「カノ あの回っている中心、何かいないか?」
「ん?いや、なんも。」
カノと呼ばれる猫目はオーバーなリアクションで目を凝らし聞かれたところを真剣に眺めた。
それでも、見えていない様子だった。
キドが目にしてたのは、回っている車が中心としているところにうずくまる人間が居た。
パクパクと口を動かしていたが爆音のせいで聞き取れはしなかった。
「助けてだって。」
にやつきながらカノが代わりに答えた。
「!!聞こえたのか カノ」
「そこにいる子もしかしたらキドと全く同じ‥‥。」
「そうだな、さっき俺とすれ違ったとき存在に気がついていたからな。」
「知り合いだったの?」
「偶然な。」
「助けたいなら急いだ方がいいよ、もうすぐ警察が来てややこしくなるから。」
下手するとあの車が逃げ出してその人間を轢いてしまう危険性がある。
だからこそ即刻行動を開始しなけらばならなかった。
横断歩道側の青信号が点滅し始めた。
音楽も急げと警報を鳴らした。
さすがに観覧者は自重して道を空けていた。
しかし、その親切心を踏みにじっているような行動をした。
誰にも気付かれないまま2人は白いしましま模様の道の真ん中あたりで立ちはだかり、赤目で睨み付けていた。
例え非常灯が赤く光ってもあの車以外動くモノは無いのだから。
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