二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモンBW2〜双子の英雄ともう一人の英雄〜 ( No.46 )
- 日時: 2012/11/28 17:38
- 名前: シグレ (ID: pbINZGZ2)
第9話 泣き虫リオル
キョウヘイとラウルはサンギ牧場で修業をしていた。
「ミジュマル!水鉄砲!!」
プシャー!
ミジュマルの水鉄砲はマメパトに辺り、マメパトは倒れた。
「よし!いいぞミジュマル!!」
キョウヘイとミジュマルはすぐ仲良くなっていた。そんな微笑ましい様子にラウルは笑みを浮かべる。
「二人とも、すぐ仲良くなったね」
「そうか?俺はそうは思わないけど…」
「キョウヘイ君って、ポケモン大好きなんだね」
「え?」
「…すぐミジュマルと仲良くなっているのが証拠だよ」
あまり意味が分からなかった。
「……その時代に君がいれば…あの時は、良かったのかもしれない」
ラウルは下を向いて呟いた。ラウルの呟きはキョウヘイの耳に届いた。
「?何か言った?」
「ううん、何でもない」
ラウルは顔を上げ、笑みを浮かばせる。
大きな足音が聞こえた。
振り向くと波紋ポケモン・リオルが大群のミネズミに襲われていた。
リオルは悲鳴を上げて、泣きながら走っている。
「リオルを助けなきゃ!ミジュマル、水鉄砲!」
ミジュマルの水鉄砲が、大群のミネズミに辺り、ミネズミ達は逃げ出した。
「大丈夫?」
キョウヘイ達はリオルに駆け寄るが、リオルはこちらを見て、泣き出す。
「どっ、どうしたの!?」
ラウルは目を細めてリオルを見る。リオルの感情を察知するのだろう。
「どうやらこのリオル、泣き虫のリオルだね。リオルは格闘タイプなのに…」
キョウヘイはポケモン図鑑を出す。
『感情で形が変わる波動を出しあって、仲間同士コミュケーションをとっている』
パタン、とポケモン図鑑をしまう。
「…こんなリオル、見た目とは大違いだな」
キョウヘイが口にした瞬間、リオルは泣き出した。
「あぁっ…ごめん、泣かないで!」
しかし、リオルは泣き止まない。
どうすれば泣き止むのだろう?
すると、キョウヘイの頭の中から何かが浮かぶ。
キョウヘイは急いでバッグの中から何かを取り出す。
オレンの実だ。
「はい」
キョウヘイはリオルにオレンの実を差し出した。リオルが泣き止む。
「さっきはごめんね。泣かせちゃって。これをあげるから許してくれるか?」
リオルはキョウヘイを見たまま、オレンの実をとる。
リオルはオレンの実をゆっくり食べる。リオルの泣き顔が笑顔に変わった。
「良かったね」
「うん!」
気が付けば、二人も笑顔になっていた。