二次創作小説(映像)※倉庫ログ

氷の狙撃手と光の剣士の先導者1:その1 ( No.374 )
日時: 2014/07/15 10:11
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: u6VY3ouz)

SAOネタ。アイチとシノンが主役です。
それにしてもルキナとルフレ(男&女)が参戦するとは……ファルコンも復活したし、ロイの方は……まぁ……;

ロイ(´・ω・`)

発売日よく見たらネオンメサイアとスマブラ3DS発売日が重なってる件について。








ゲストAさんが入室しました。
ゲストBさんが入室しました。


ゲストA:いよいよだね。

ゲストB:ああ。BoB本戦まであとFブロックのみ。本戦のターゲットは解ってるよな?

ゲストA:勿論だよ。そっちのデータからそのプレイヤーの自宅も折込済み。薄塩たらこもゼクシードも死銃の弾丸に裁きが下った。

ゲストB:そうか……死銃のゲームが始まるのは明後日。イッツ・ショウ・タイム……

ゲストA:死銃の弾丸に、恐怖と共に裁きを……


ゲストAさんが退室しました。
ゲストBさんが退室しました。




意味深なチャット。

氷の狙撃手と光の剣士の先導者1:その2 ( No.375 )
日時: 2014/07/15 10:15
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: u6VY3ouz)



タクト「またですか?彼がここに来ないのは」

なのは「そうみたいです。なんか用事があるみたいで……」

カードショップ「カードキャッスル」。主に休暇のヴァンガードファイターだけでなく、様々なカードゲームのプレイヤーの憩いの場として親しまれている。
そこに赴いていたタクトが常連客であるはずのアイチの姿が見えなかったことに疑問を抱いていた。

はやて「もうかれこれこれで5回連続やで。何かあったんとちゃうんか?」

ユーノ「さぁ?病気で割り切るには元気だし……」

光定「そうだね。病気や怪我なら通信で先の報告しておくはずだし」

レッカ「もしかして、好きな子ができちゃったりしてね〜?」

はやて「せやけどそないなこと……「そんなんあるわけないでしょおおおおおおおお!!!」わひゃぁっ!?」

はやてがそれはないと言おうとした所をコーリンが大声を上げて反論した。

レッカ「おーおー、一昨日までぐったりしていた人とは思えないガッツ。ナイスだねホント」

コーリン「余計なお世話よ!」

レッカ「無理もないよ。コーリンはアイチに「馬鹿ぁっ!!」ほげぇっ!?」

タクト「コーリン、自分の義妹に椅子をたたきつけないで下さいよ;」

言おうとした次の瞬間にコーリンが近くの椅子をレッカに叩きつけて黙らせた(物理的にも)。
だがフェイトやはやても最近見かけないアイチに対して何かあったのかと不安になる。

はやて「まぁレッカちゃんのほうは無いとして……何か別の意味であったんとちゃう?」

フェイト「もしかして、単独で事件を追っているとか?」

タクト「いや、隊長クラスが態々単独で行動するほどの事件なんて、ここ最近記録されていません。やはりプライベートの線が濃いでしょう」

鶴来「アイチ君がどうしたって?」

そのタクトの言葉を偶然聞いていた鶴来が声を掛ける。

タクト「ここの常連であるはずの彼が今日も来ていないんですよ。何か解りますか?」

鶴来「確かアイチ君なら……この前SAOのワールドで詩乃さんともう一人と一緒にいたのを見たよ?」

コーリン「」

はやて「それって本当なんですか?」

鶴来「うん。何か3人とも親しく感じたからね」

レッカ「へぇ〜。これはあたしの予想が的中かもよ〜?」

鶴来の証言に固まるコーリンに対し、レッカが意味深な笑みを浮かべる。

はやて「あれ?コーリンさんは?」

はやて&鶴来以外全員「え!?」

鶴来「あ、何か余計なことを……;」

さっきの話の後、コーリンの姿が消えてしまった。恐らく、いや、十中八九SAOの世界に飛んでいったのだろうか……;

氷の狙撃手と光の剣士の先導者1:その3 ( No.376 )
日時: 2014/07/15 10:23
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: u6VY3ouz)


コーリン……;


SAOの世界にて。


コーリン「こちらK。ターゲットを補足。至急追跡を開始する」

レッカ「誰に言ってんの?」

どっかの兵隊みたいな台詞を並べて追尾するコーリンに、光定と共に追いついたレッカがツッコミを入れる。
彼女の追尾対象は朝田詩乃であり、この時間帯、夕食の買い物に行っているのだろう。

なのは「あれ?裏路地に入っていくよ?」

コーリン「ホシとの交渉現場か。追跡する」

レッカ「いい加減止めたら?」

不意に裏路地へと——というより連れ込まれた感じだが——入る詩乃。追跡しようかと思っていたが、その直後に別の3人の女子高生が裏路地から逃げるように走り出した。その後、少年とアイチ、そして詩乃が裏路地から出た。

コーリン「奴が犯人か。これより取調べを行う」

光定「身内を取調べしないで。でも、親しいって行ってた割には詩乃の方は辛辣そうだよ?」

フェイト「確かにそうですね。普段から辛らつなところがあるけど」

レッカ「それはきっとアレよ!」


〜レッカのイメージ図〜


アリサ『な、なによ!誰もあなたに助けてって言ってないじゃない!で、でも……ありがと///ば、馬鹿!何本気にしてるのよ!!』


〜イメージ終了〜


レッカ「こんな感じでツンデレなんじゃない?」

なのは「なんでアリサちゃんで説明?詩乃さんを使ってくれますか?」

レッカ「いや、中の人ツンデレ系多いじゃん」

それが理由かよ。まぁ確かに中の人はツンデレ系が多いけどさ。

和人「お前ら、一体何してるんだ……?」

コーリン「き、キリト……って何なのその傷……;」

後ろから声を掛けたのは昼下がりにも拘らず傷だらけの桐ヶ谷和人だった。ズタボロの状態でもなお立っている。

和人「漸く師匠達から銃の免許皆伝を貰った……!」

なのは「め、免許皆伝???」

和人「ああ……!」


〜キリトのイメージ図(ここからキリト視点)〜


サキ「いいか!剣と違って銃は常に撃てる体制になれるように両手でしっかり持ちながら走れ!」

キリト「はい!」



銃を持ったままの体制でのランニング(剣装備の時と合計して3km)……



イサ「構え!」

キリト「ハッ!」

イサ「構え!」

キリト「ハッ!」



銃撃の構え100回(剣の素振り100回)……



サキ「ヘイ!」

キリト「ハッ!」

イサ「こっちだ!」

キリト「ハッ!」



レーザーポインタ付きの水鉄砲で周囲の的を撃つトレーニング……



サキ「スタートラインは一緒だ。死銃討伐を目指せ!」

キリト「解ったぜ後輩達!」

イサ「師匠達な?」


ついに免許皆伝を手に入れた……!





〜回想終了〜


キリト「あれは凄まじい修行だった……!」

なのは「修行って……;微妙な感じが……;」

いや、修行のほうは解ったがどんな修行だった。だが内容がまるで相棒カードゲームとヴァンガードの某レスラーOK氏やアニメにも出ている白衣の人のトレーニングのCMだぞ。
だが銃の腕前も上がったことに違いないだろう。GGOに同行していた菊岡さんも彼の銃の腕に被弾した一人なのだから。

和人「だけど、GGOはプロが魔物みたいに跋扈しているからな。免許皆伝したとはいえ、油断したら確実にやられるからな」

コーリン「プロ?」

和人「このゲームは唯一ゲームコイン還元システム。つまりGGOで得た所持金を現実世界に電子マネーとして還元するシステムを唯一採用しているんだ」

なのは&フェイト「???」

ユーノ「つまり……GGOを外国、ゲームコインを手紙、電子コードをエリアメール用の封筒、還元システムを郵便方法、そして自分の通帳が自宅ポストと例えればいいんですよね?」

鶴来「まぁそういうことになるかな?GGOプレイヤーは他とは比べ物にならないくらいの時間と情熱を費やしているからね」

フェイト「ゲームで集めたコインをそのまま現実に持ってくるなんて……頭がついていけない;」

鶴来「正直最初に小説を時は僕も唖然としたよ;」

ユーノ「という事は、そのGGOに行けば解るんじゃないかな?」

確かに詩乃の使っているアバターはGGOのものだ。
あのVRMMOは荒廃した惑星を舞台に『現実世界にも実在していた、もしくは実在している銃器、重火器が多数存在している』。その世界でのプロはGGOのゲームコイン還元システムで月に20万〜30万も稼いでいるという。
銃器が苦手とはいえ、アイチもこのGGOのアバターを持っているのだろうか。

和人「一応師匠達も一時的にGGOアバターを持っているから、そっちで合流する予定だ」

鶴来「じゃあ僕とコーリンと和人君と光定さんは早速GGOに行って様子を見てくるよ。あ、因みにこのゲーム15歳未満はプレイできないからね?」

15歳未満の人達(・ω・;)誰もしたいなんて言ってないって;




一応GGOは年齢制限有りにしました。ALOでは年齢制限はありません。

氷の狙撃手と光の剣士の先導者1:その4 ( No.377 )
日時: 2014/07/15 10:59
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: u6VY3ouz)

GGO世界。※ここからアバターネームで表記します。


シュピーゲル「そういえば今日だよね、BoB本戦は」

イチア「そのためにも、色々装備を整えておかなくちゃね」

シノン「で、その為に何で態々3人で狩りに行くのよ?私一人だけで十分なのに……」

イチア「3人で行ったほうが早く集まるでしょ?」

シノン「さらりと言いのけられて返す言葉もございません……;」

モンスター生息区域の東エリアで3人がBoB(バレット・オブ・バレッツ)というGGO最強ガンナー決定戦の為に色々装備を整えようとイチアが主催としてこのパーティを組んだのだ。
因みにシュピーゲルは新川恭二、イチアはアイチのGGOのアバターです。

シノン「大体、何でアンタは私の傍にいるのよ?私がGGOで有名だから?」

イチア「いや、なんていうか……なんかおんなじだなって思って……」

シノン「同じ?」

首を傾げるシノンに少し哀愁を漂わせたイチアが語る。

イチア「僕も昔、いじめられていたんだ。学校ではいつも暴力を受けて、帰り道はいつもボロボロだった……」

シノン「そして恐喝もさせられた」

イチア「人がシリアスに話しているのに横槍入れて空気壊すの止めてくれる?大体小学生が恐喝するなんて考え起こさないでしょ?」

シノン「あーそうだね。ごめんね。場を和ませようとしたジョークを言って(棒)。それで?」

イチア「こほん……つまりし……いや、シュピーゲルさんやシノンさんがそんな風に心の傷を負っている人を見てたらなんだかほっとけなくて、何か協力できないかと思っていたんだ」

シュピーゲル「現実(リアル)で、色々お世話になったからね……本当に親切に、真剣に取り組んでいるんだ。だけどまだ不登校だけどね」

シノン「はいはい現実のことは喋らない。今はゲームの中よ?ほら、もうすぐ指定の場所よ」

シノンがさっさと話を終わらせると、折り畳んでいた愛用のスナイパーライフル『ヘカートⅡ』を組み立てて狙撃体制に入る。
今彼らがいるのは標高300メートル弱の山の中腹であり、標的は廃墟と化した都市のビル郡の中の武装した某フォース使いが登場するSF映画の帝国軍兵士ロボの風貌のロボットが5体。その装備はレーザーライフルが5挺と腰のグレネードが2つ。

イチア「それじゃあ僕とシュピーゲルさんは合図で倒します。そっちは狙撃に集中してください」

シノン「待って。奥に何かある」

早速行こうとした時、シノンが呼び止める。スコープから見た風景には、ロボットの集団から南西に1k。ビルの中にある機関銃だ。

シノン「……あの機関銃、壊れてるのかしら?」

シュピーゲル「確かここは戦場都市って言われてたからね。機関銃のひとつやふたつはあってもおかしくないでしょ?」

イチア「……もしかして、動く可能性があるって思ってるの?」

イチアの疑問にシノンが頷く。

シュピーゲル「じゃああれが動くと仮定して……まずあれを潰してエイリアンをおびき寄せる。そこに僕らが後ろからグレネードなどで奇襲をかける。いい?」

イチア「正直ちょっと汚いと思うけど……」

シュピーゲル「戦争の基本はゲリラだよ?」

イチア「いや、戦争じゃないから」

シュピーゲルに突っ込みを入れると彼と共に山を降り、奇襲のチャンスを待つ。
そしてシノンはターゲットとなる機関銃を見つけるとそこに照準を留める。そして引き金を引いて破壊した。その音にロボット達が反応してその方向を振り向く。

シュピーゲル「……よし、いまだ!」

見計らったシュピーゲルがグレネードを投げる。数秒後にグレネードが爆発し何体かロボットが爆発に巻き込まれてダメージを受ける。

シュピーゲル「……ゴー!」

合図と共にシュピーゲルとイチアが隠れていた瓦礫を乗り越え、イチアはコルト・ガバメントを、シュピーゲルは短機関銃を手にロボットの群れに突っ込んでいく。
最初にイチアがコルト・ガバメントを手に照準を向けて発砲。ライフルを弾いて直後に頭に発砲し、頭部を破壊する。続いてシュピーゲルも手持ちの銃でコアを狙って乱射する。
遠方からもシノンがヘカートⅡで一番後ろにいたロボットのコアを撃ち抜く。一気にシノン達が優勢になるに連れ、2体のロボットが後ずさり、そして走って行く。咄嗟にシノンが狙うが、狙う前にビルの陰に隠れてしまった。

シノン『チッ……何体かビルの陰に隠れてこっちから狙えない。機関銃に近付かれたら厄介よ』

シュピーゲル「了解。イチア、お願い!」

シノンからの言葉を受けてシュピーゲルがイチアに逃げたロボットの後を追わせるように言う。

イチア「え、でも相手は2対1「大丈夫。1対1になるから(発砲」うわぁっ!?」

シュピーゲルが言った途端にイチアに発砲。海老反りに避けるが、その後ろで頭の無いロボットがコアを破壊されて倒れ、ポリゴン片となって消滅した。

シュピーゲル「ロボ系は身体のどこかにあるコアをちゃんと壊すように」

イチア「はは……;ありがと;じゃあ、行って来るよ!」

礼を言ってすかさず後を追うイチア。その後ろ姿を見てシュピーゲルがシノンに言う。

シュピーゲル「何か凄い人だよね。僕らの事を真剣に取り入ってくれているし……」

シノン『私は別に思ってないけど?』

シュピーゲル「それ以前に器用さと俊敏性の高いし、おまけに……」















シュピーゲル「『素手』の格闘も得意なんてさ」



氷の狙撃手と光の剣士の先導者1:その5 ( No.378 )
日時: 2014/07/15 17:00
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: u6VY3ouz)

※GGOに格闘術スキルはありません。





イチア「やっぱり機関銃が……!」

駆け出したイチアが残る2体のロボットを発見した。その奥には機関銃が一台棄てられたように置かれている。目指して走っているという事は、恐らく動くのだろう。

ガバメントを数初足元に発砲し、先行していたロボットの体勢を崩す。後ろを進んでいたロボットが敵の接近に気付き、背後を向いて銃を構える。しかし構える前にイチアが懐に飛び込み、勢いを殺さず右拳をコアにめり込ませる。現実ならかなり大きなダメージだが、GGOでは非情にも少ない。はっきり言って……コルト・ガバメントよりも低い。

だがそれで倒せると思うほどイチアも甘くない。すぐに拳を引っ込めてガバメントをほぼゼロといえる距離で発砲、確実にロボットのコアを撃ち抜いた。
次にイチアが倒れていたロボットが立ち上がると頭と胴のコアに一発ずつ回し蹴りを放ち、3回転目にコルト・ガバメントをさっきと同じ様にゼロ距離で発砲し、ポリゴン片になった。

イチア「これって……あ、やっぱり動くんだ。撃つこともできそうだし、あれを取られてたら流石にやばかったかも……」

戦闘後、しっかり正常に動く機関銃を見てこれをとられてたらと思った。
その後、2人と合流したイチアはシティに戻る。






シノン「あ、BoBの最後のメンバーが決まったみたい。【Kirito】と【闇風】——【Kirito】が1位通過?武器は……光剣(フォトンソード)?管理者の趣味で作った殆ど役に立たないものを主力武器にするなんて……」

帰り道、

シュピーゲル「BoBも近いからね。シノンさんもコンディションを完全にしたいし、ここでお開きにする?」

シュピーゲルがログアウトをしようと進める。確かに用事は済んだし、あとはシティに戻るだけだ。これ以上長居する必要も無いし、明日疲労で倒れたら話にならない。
シティが近付いた頃、早くログアウトして休もうとしたシノン達にある人物達が迫るのを知らないで……





おまけ「青髪のオーガ」※シュピーゲル視点



その日、武具のチューンアップをしようと武具店に足を運んでいた。その時、ポータル——GGOで造ったアバターが最初に降り立つ場所——で女性アバターが右往左往していた。

シュピーゲル「あの、ひょっとして初心者の人?」

?「はい。ボク、ここは初めてだから……なんか周囲の人たちとも声を掛けづらいし……」

その人は腰の辺りまで伸びた海のようなコバルトブルーの髪に青い瞳。顔つきからも殆どの人が女の人と思ってしまう。僕もそう思ってるんだから間違いない。

シュピーゲル「僕よりも他の女性プレイヤーに尋ねたらどうですか?まぁ、下手に声を掛けると碌なスコードロンに入られちゃうからね」

?「な、何言ってるんですか!ボクこう見えてもリアルは男なんですよ!」

その言葉を聞いた途端、僕は仰天した。多分目を見開いているのだろう。GGOには確かに性別転化はできないから、この話は信じられるだろうが……

シュピーゲル「と、とりあえず鏡に自分の姿を見て、それからステータスを見たら?右手を軽く振り下ろせば出るから;」

?「え?鏡を見ろって……!?」

鏡を見た途端、その人は硬直した。あー、多分こりゃ自分の容姿に固まってるね。そして油の切れた機械のような動きで僕が言ったようにステータスメニューを開く。ねぇ、せめてもう片方の手で顔を覆うのは止めようよ?
そしてステータス画面に、名前——イチアという女性じみた名前だなと思った——のほかに性別。確かに性別システムには間違いはなく、【Male】とある。だが、真相を知らせて安心させるよりも、いたずらごころが湧いた。

シュピーゲル「ごめん、性別システムが事故ったみたいで……【Female】ってあるよ」

イチア「」

それを聞いてか……れは硬直。その後、生気の抜けた声で「はは……あはは……」と酔ってもいないのにふらついた足で郊外のエリアに歩いていった。しまった、流石にやりすぎたかな?
気になって僕は後を追う。場所は……確かあそこって結構なレベルのモンスターの群生地だよね!?碌な装備が無い上に初心者があんな所に行ったら確実にやられるよ!?そう思っている間にかn……彼は廃墟の地下に入っていった。
その数分後、僕が行こうかどうか迷っていると……










イチア「ふざけんなあああああああああああああああああああああああ!!!!!」

怒声と共に鈍器のような音が幾度となく響き渡る。
持参した武器を手に、AGIのダッシュを全開にして走り抜ける。行き詰ってたのにこういうときだけ便利だね。そこには……
















イチア「なんでっ!僕はっ!毎度ッ!毎度ッ!女にっ!されなきゃっ!ならないんだっ!」

仰向けに倒れているエイリアンに馬乗りになり、そのエイリアンの顔に泣きながら殴りつける。他にクリーチャーがいなかったのが幸いだった。だってあんなモンスターが2、3体出たら流石にただじゃすまない。だが、エイリアンのダメージは大した事は無い……が、見てて凄く怖いんですが;

シュピーゲル「い、イチアさぁぁん!お願い落ち着いて!クールダウンプリーズ!ね!?僕が悪かったから!ホントは性別男って書いてあったから!!」

必死に土下座して頼み込む。高校のサッカー部の連中相手にもこんなことしなかったのに。そんな願いが届いたのか、やっと拳を収めた。エイリアンのほうはご愁傷様としかいえないよ;グロテクスな顔が更に目も当てられない;

イチア「ホント……?本当に性別同じだったの……?」

泣き顔で必死に僕に詰め寄る。必死に頷いたら子供みたいに泣き出して「よかったよぉ」と喚いた。
一瞬本気で可愛いな。って何言ってるんだ。相手は一応男子だぞ。



長くなりそうなので前後編に分けます。
感想どぞ。