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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続・没ネタ:その1 ( No.518 )
- 日時: 2014/10/19 19:18
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)
ボツネタ再び。今年の夏に登場したWSシンフォギアと深い関係があります。
理由1:版権物が多数頻出し、更にストーリーも部分部分程度であり、ストーリー的にがっしりしていなかった。
理由2:曲の選別が殆どアニソンだった。
上の理由により、この作品の執筆を遠慮しました。では、どうぞ!
『SYMPHONIC#ONLINE』
参考:これはシンフォギアになのはINNOCENTとSAOの要素を混ぜたパラレル作品です。因みに全員の年齢は原作から2つ引いています。
ストーリー:舞台は近未来の東京都。この世界では世界規模で稼動しているオンライン&フルダイブ対応携帯コンピューターゲーム『SYMPHONIC#ONLINE』が大流行している。
主人公の立花響と小日向未来もそのゲームのプレイヤーであり、クラスメートの安藤創世、寺島詩織、板場弓美と共にシンフォニックオンラインにダイブした。
響「お待たせー!」
創世「よっほー、ビッキーにヒナ」
詩織「遅いですよ」
弓美「全く、ラブコメアニメのヒロインの待ち合わせじゃないんだからさ〜」
響「ゴメンゴメン。ちょっと補修で送れちゃって……」
未来「皆集まったし、早速フィールドに出よっか」
集合すると同時に早速ト音記号の街の外のフィールドに出る。
このゲームではシティタイプとバトルタイプの2種類のアバターが存在し、それぞれ使い分けている(シティでは街の闘技場以外バトルアバターの使用禁止)。
早速クエストを受注し、フィールドへと飛び出した。
フィールドに飛び出した途端、5人がこの世界での女性専用の共通装備、シンフォギア(バトルアバターの女性用装備。男性用はコンチェルターと言い、モンハンの装備品の様に頭、胴、腕、腰、脚の5種類のシリーズから装備するタイプ)の姿へと変貌する。
創世&詩織&弓美「おぉーっ!!」
後から来た響と未来に3人が声を上げる。
響はオレンジの格闘術に特化したタイプ、未来は白と紫の中遠距離特化のギアだった。
創世「それって1ヶ月前の抽選に出てた限定ギア、『神獣鏡−シェンショウジン−』と『ガングニール:MD(モデル)オーディン』じゃない!」
弓美「すっごーい!アニメの主人公みたいにラッキーじゃん!」
響「うん!応募メール千通送ったからね!!」
未来「千通って……;私は百通程度だよ;」
詩織「そういうのを五十歩百歩って言うんですよ;」
彼女らが言っているのは1ヶ月前の抽選プレゼント。彼女らが装備しているのはゲーム内で市販されていない限定ギア全8種類の2つであり、それを見事当選したお披露目を兼ねての実戦らしい。
限定ギアを2種類も拝む事になってテンションの上がる5人に、早速ヒューマノイズとタッドポールノイズが数対現れる。さっき受けた依頼はヒューマノイズ10体とワームノイズ3体の討伐だ。片方の討伐対象を見つけて早速響と未来が前に出る。
響「早速この力を試させて貰うよ!」
未来「援護は任せてよ!」
BGM:正義を信じて、握り締めて
響「未来、早速お願い!」
未来「うん!まずは『硬き斧槍の軍歌』で攻撃力を上げて……それに『速き稲妻の国家』で速度アップ!」
最初に未来が援護スキルで攻撃力と移動力を上げ、直後に響がタッドポールノイズに接近して左ストレートを放つ。強烈な一撃を喰らったノイズのライフバーが3割ほど削れる。
更に未来の神獣鏡の扇子から放たれた光線で更に2割ライフバーを削られる。
ドゴォッ!
創世「おっと、こっちものんびりしてられないか」
スペックの高い2つのギアを見学していると、ワームノイズが3人に接近する。
襲い掛かる前に弓美が左腿のレバーを後ろに倒す。するとそれに連動した踵に装備されたマフラーが律動する。
創世「弓美、アンタの歌でペースを作って!」
弓美「モチ!ラタトスク、ドライブギア!セットオン!」
BGM:SURPRISE−DRIVE
弓美「ギアフルスロットル!スピナーON!ぶっ飛べぇぇぇぇぇ!!!」
駆け出した弓美が右腿のチェンジギアをNからDに変更し、ブーツのホイールが起動。急発進して飛び上がり、その勢いに乗せたスピナーの一撃を放つ。
創世「今度はあたしのトリシューラを喰らって貰うよ!」
続けて創世がトリーシュラのアームドギアである二挺拳銃が火を噴き、更に1割のライフバーを削る。
反撃にワームノイズが口からタッドポールノイズを吐き出す。
詩織「増援はさせませんわ!私のスティングで一掃してあげます!」
呼び出したと同時に詩織のギア、スティングがナイフを展開。投擲でタッドポールノイズ達のライフバーを削り、次々と倒していく。
弓美「とっどめぇぇぇぇぇ!」
創世「葬刃:ホーネット!」
その間に弓美と創世がワームノイズにブースター付きドリルと分身したナイフを展開しての滅多刺しでワームノイズのライフをすべて削りきった。
詩織「ナイスですわ!」
弓美「えへへ。……って、詩織!?」
ワームノイズを倒して振り向いた瞬間、詩織背後にタッドポールノイズが迫る。間接攻撃の出来る創世のアームドギアの攻撃範囲外にいるので攻撃されてしまう。
響「どりゃあああああ!!」
タッドポールノイズが攻撃モーションをする直前、一足先にヒューマノイズを片付けた響が最短で真っ直ぐに一直線に詩織の元に駆けつけ、そしてタッドポールノイズに蹴りを放つ。
蹴り飛ばされたノイズはビリヤードの球宜しくワームノイズとヒューマノイズに衝突する。
未来「後は任せて!閃光!」
そこから追い討ちとして未来がシェンショウジンのアームドギアである巨大扇子を展開し、鋭い光線で3体のノイズを貫き、その3体のライフを0にした。
響「大丈夫?」
詩織「はい。お陰で助かりました!」
こうしてクエストは無事完了。報酬として素材アイテム『深緑の刹那』を貰い、依頼は無事終了した。
その背後で、建物の一角がポリゴン片となり、消滅していった事に気づかずに。
ノイズは種類を明確にする為に種類ごとに名前を与えました&感想まだ。
- 続・没ネタ:その2 ( No.519 )
- 日時: 2014/10/19 19:27
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)
同じ頃、繰り返される音の街付近のフィールドでは……
翼「ここが……シンフォニックオンライン……!」
奏「第一声がそれとはありがたいね」
生い茂る森林の光景に感歎の声を漏らす翼。
このエリアはト音記号の街と同じくシンフォニックオンラインを最初にプレイする時に拠点となる街だ。このエリアも大抵が弱いノイズが徘徊している程度である。
クリス「でもよ、この限定ギアを貰った当日にログインするなんて変わってるよな」
翼「奏が私の叔父が経営しているゲームショップの店員をやっているのは昔から知っていたんだ。奏が勝手に私のアドレスを使って応募したから、これを期に始めることにしたの」
奏「似合いそうなのがあったからね。あたしはこの『ガングニール:MDトール』が欲しかったし」
クリス「まぁ、このゲームはスキル制が採用されてるからな。ミュージックスキルとウェポンスキルの2つがあるからな」
翼「つまり、音楽と戦闘のつのスキルを持っているのね?」
奏「はいはい。うだうだ言うのもここまで。翼、あたしらが戦闘の手順を教えるからそこらで敵と会ってくれるか?」
奏に促され、早速翼が手頃な相手を探す。
あたりを見渡し、更に深い森の仲へと入って行った。
奏「そういやクリスの銃器スキルって今どれくらいだ?」
クリス「そうだな(ステータス画面を開く)。ギガントノイズ5、6体でアップするみてぇだ。あと、音楽スキルももうすぐアップするから、『別れの揺籃歌』を使ったバトルCDも使えるようになる」
ここでバトルCDについて説明。
バトルCDと言うのはこの世界での重要なアイテムで、シンフォギアとコンチェルターにはそれぞれバトルCDと言う、本体ひとつに1種類付属しているCDである。
このCDには1枚1枚それぞれ違う音楽が収録されており、それによって戦闘スタイルやスキルが変わっていく。更にこのCDは装備の熟練度を一定まで上げるとロックが解除され、セットするバトルCDも増えるのだ。
因みにこれは生産も可能で、先ほどクリスが言った『別れの揺籃歌』もあるバトルCDの素材であるのだ。
ふと奏がマップを覗くと自分とクリス以外に5つのプレイヤーアイコンが表示される。
奏「ん?この3つの赤いのって……」
クリス「あのバカ、PK連中と遭遇しやがったのか!?」
この世界にも表があれば裏もある。
『PK=プレイヤーキルまたはプレイヤーキラー』という行為も存在するのだ。
通常のアバターはステータスやアイコンは通常緑だが、プレイヤーを倒すと自動的に赤になる。これがレッドプレイヤーの烙印であり、シティでの様々な行為が制限されるので行うプレイヤーも数える程度だ。しかも、レッドペナルティと言う、緑に倒されると通常の倍近いデスペナルティが与えられる。
因みに緑アバターが緑アバターを討伐すると討伐したほうが赤になるが、緑プレイヤーが赤プレイヤーを倒しても緑が赤になる事は無い。
すぐさま走り出した奏とクリスはマップを頼りにその方角へ向かう。
戦闘区域から10メートルの場所まで近付いた途端、クリスが何かに衝突する。
BGM:FFFFF
PKプレイヤー1「何だお前ら!」
クリス「な、なにってお前ら、うちの初心者プレイヤーが勝手に殴りこんできたんだろ?」
翼「はにゃぁ〜……迷惑掛けてゴメ〜ン……」
奏「ありゃ、ピヨピヨ状態になっちまってる;ってんな事はいい!」
PKプレイヤー2「大人しく有り金全部渡すのか?」
奏「そりゃ平和的で結構。だけど、あたしは人様を斬って経験値を得る奴らは気に食わないんでね」
槍を装備し、ピヨピヨ状態の2人を起こして3人のPKプレイヤーへの戦闘に突入した。
翼「くっ……!どうなっている?身体が思うように……!」
奏「多分演奏者が別の場所で動いてる!翼、あたしと一緒にスキルを使って辺りを吹っ飛ばす!クリスはその瞬間に頼む!」
クリス「ああ!」
翼「ええ!元々私の不用意に近付いた事が原因だからね」
奏と翼がタイミングを合わせ、お互いの攻撃スキル『蒼ノ一閃』と『LAST∞METTOR』を発動。PKプレイヤーへの攻撃と同時に周囲を爆風で吹き飛ばす。
クリス「見つけた!『MEGADETHPARTY』!!」
発見した途端、ミサイルを乱射する。すべて演奏者に狙いを定めて飛んで行き、爆発を起こす。その途端ピアノの旋律が乱れ、でたらめな音階を奏でる。
奏「ミュージックブレイク!今のうちに……!これだ!」
BGM:君ト云ウ音奏デ尽キルマデ
音律が乱れた所で奏がバトルCDを装填。別のBGMが流れ出す。その途端に不調だった調子が元に、というかさっきよりも調子が良くなる。
翼「今度はさっきよりも力が……!どうなっている?」
クリス「バトルアバターにはテンションゲージってのがあって、テンションが上がるとステータスボーナスが上がるんだ!」
翼「つまり、今が攻め時という訳か!」
奏「飲み込みが早いな!行くぞ!」
飲み込みの早い2人に奏が頷き、そして先陣を切ってPKパーティへの戦闘の戦陣をきった。
彼女達の後ろで、森林のうちの一本の木がポリゴン片となって消えたことも気づかずに。
感想まだ。
- 続・没ネタ:その3 ( No.520 )
- 日時: 2014/10/19 19:32
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)
アイランド064:岩塊島ウォーロック:試練の神殿
切歌「マリア、今どの辺りデスか?」
マリア「ちょっと待って(マップを開く)大体最終階層前ね」
調「この装備、ここで使うには分が悪いよ?」
マリア、切歌、調、セレナの4人のパーティは現在ダンジョンに挑戦中。
このダンジョンは少々特殊で、特定の熟練度でなければ入る事のできないストーリーダンジョンである。ここを攻略し、最奥の『門の鍵』を起動することで島々を繋ぐ門が開かれる。
シンフォニックオンラインの基本攻略は、100の島々を渡り、アイランド100『LAST/SYMPHONIA』のダンジョンの鍵を起動させることである。
セレナ「でも羨ましいよ。姉さんだけじゃなくて、調と切歌にも限定ギアが当たるなんて」
調「私は、どっちかって言うと前のほうが好きだったな」
切歌「まぁまぁ。あたしのはデザインが気に入っているし、前に使ってたのとそれほど変わらないデス。マリアの『ガングニール:MDフレイヤ』も能力が高いから凄いデス」
ダンジョンに住まうモンスターやノイズを蹴散らし、どんどん最終階層へと進んでいく。
切歌「それにしても、あたしらが最初に出会ったのはチャットだけだったのに、今じゃUSサーバーでこうしてパーティメンバーに入ったんデスから、驚きデス」
マリア「そうね。何の変哲も無い会話から始まったのに今やパーティメンバー。私とセレナはアメリカで、切歌と調は日本の出身。リアルじゃ遠く離れていても、この世界だとまるで隣に住んでいるみたいだわ」
切歌「……そうだ!今度の冬休み、マリア達の家に遊びに行って良いデスか?」
調「キリちゃん、それってマリアの所にホームステイするって事?」
セレナ「わぁ、良いアイデアね!!もしそれがダメでも、私達が日本に旅行するってのはどう?」
切歌「大賛成デス!」
すっかり現実での旅行話に盛り上がるセレナと切歌。
その話を余所に、その少し先で調とマリアもその会話を楽しんでいた。
マリア「旅行やホームステイ、か。私も正直日本には興味があるわ。良いアイデアね」
調「マリア達が来たら、私達が日本を紹介してあげるね」
マリア「ありがとう。おっと、リアルの旅行計画もそこまでよ。気を引き締めて」
ついに最深部のエリアに到達した一行。槍を展開したマリアが重い扉を押し開き、中に入る。
切歌「あれ?」
マリア「誰もいない……?」
本来いるはずのボスが完全に消えていた。試練の神殿には必ず最下層のこのエリアにボスが存在し、それを倒して更に奥の『鍵の間』を開かなければならない。その間の脱出ルートは入ってきたエリアのみ(最初は水晶が障害物となり、それを破壊しなければ脱出不可能)。
透明化スキルを所持している可能性も考慮したのか、マリアが懐から対透明化スキルアイテム『音叉の石』を取り出し、支柱に軽く当てて放り投げる。音はエリア全体に反響するも、何も起こらない。
セレナ「ボスだけが消えちゃった……?」
マリア「そんなバカな事があるわけ無いでしょ?」
調「でも、水晶は発動しているよ」
切歌「バグでやられちゃったんデスか?」
マリア「そんなバカな事があるわけ無いでしょ?——あら?」
音叉の石に反応が無かった事で、完全に消失したボスに首をかしげていると、マリアとセレナにある人物からメールが届く。
セレナ「宛名は……ナスタージャ教授?」
切歌「誰デスか?」
セレナ「姉さんの大学の先生よ」
軽い説明を添えてメールの内容を見てみる。メールを見た2人はすぐに入り口に向かう。
切歌「なんて書いてあったデスか?」
マリア「『すぐにアイランド001に戻ってフィールドログアウトして』って。何でフィールドログアウトなんか……?」
調「アイランド001……『始まりの島バベル』」
マリア「ログアウトしてから詳しい事を話すって。とにかく戻りましょう」
現実からのログアウト催促に首をかしげながらもすぐにアイランド001へと一行は向かって行った。
一体何が……?
- 続・没ネタ:その4 ( No.521 )
- 日時: 2014/10/19 19:39
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: Dxm/kZqm)
※その後、ゲーム内で起きたバグにより急いでログアウトした一行。現実世界に戻ってきた響たち。創世の電話から行きつけのゲームショップ『FIS』に急遽向かう事となった。
ゲームショップ『FIS』
響「ねぇ、一体どうしたの!?——って、翼さんに奏さん!?」
奏「あたしはここにバイトで働いてるんだよ。とにかくこっちに……」
駆けつけた響を連れて奏がショップのフリールームに案内する。そこには従業員は愚か、弓美、創世、詩織、未来、クリス、翼も集まっていた。
弦十郎「これを見てくれ」
集まった所で弦十郎がテレビで録画した映像を映す。
キャスター「速報です。突如シンフォニックオンラインで発生した世界規模のバグと同時に突如送られた映像メッセージをお送りします」
緊急速報のキャスターの映像から送られたビデオ画像——どこかの薄暗い研究所のような部屋——に変わり、その中央で白衣のメガネをかけた男が座っていた。
男「みなさんはじめまして。僕はジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクスと言います」
響「じょ、ジョセフ・アウェイキング・ウェイッスゲスゲス??」
未来「あれ?あの名前どこかで……」
クリス「ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス。通称ウェル博士。シンフォニックオンライン開発チームの副主任の研究者らしい」
クリスが置いてあったゲーム雑誌のインタビューページを開いて響たちに見せる。そこには確かに映像の男が載っていた。
某学園:学生寮
ウェル博士「みなさんは、いきなり仮想空間の中での異変に驚きを隠せていないようですね?でもご安心を。これはバグではなくシンフォニックオンラインの正式なシステムです」
調「正式な……システム……?」
切歌「コイツ、何を言ってるデスか!?」
同じ頃、学生寮でもそのニュースの映像が流れていた。突然起こった世界規模のバグから更にこの映像。他のニュース番組もこの話題になるのも無理は無い。
ウェル博士「現在シンフォニックオンラインは新たなサーバーを生成中です。その際、3000万人は僕のデータの中に送り込んだんですがね。これから先、僕が新たに製作した以外のサーバーは永久ロックされます」
切歌「3000万人!?」
調「世界規模の誘拐……!?」
アメリカ:某音楽院職員室
ウェル博士「これからのシンフォニックオンラインは、改変します」
マリア「改変?」
ウェル博士「まず、今後一切の蘇生スキル、蘇生アイテムの使用不可になります。もし、ライフが尽きた場合は最後に立ち寄った街や拠点ではなく、プレイヤーの意識は自動的に僕のサーバーに」
マリア「なっ……!つまり、決闘やモンスターに倒されてもその途端に……!」
ウェル博士の言葉にマリアの顔が青ざめる。想像してしまったのだろう。モンスターの攻撃を喰らい、ライフが0になってポリゴン片となって消えてなくなる自分の姿を。
ウェル博士「次にこれまで開いた島はすべてリセット。皆さんには再び第1階層から始めてもらいます」
今度はこれまで解放した島のリセット。再び始まりの島からの攻略となってしまう。
セレナ「でも、たとえ第1からでも今のステータスならそんなの軽く……!?」
日本:ゲームショップ『FIS』
弓美「な、何よこれ……!?」
未来「どうしたの?——って、うわっ!?」
携帯機器の画面を覗き込んだ未来が仰天の声を上げる。
その理由は弓美のステータスが完全に初期状態に戻されてしまっているのだ。彼女だけでない。創世と詩織のアバターも初期ステータスとなってしまていた。
翼「こ、これは……!?」
ウェル博士「まさか貴方達のステータスをそのままにしておくとでも?先ほどのバグ騒ぎで皆さんのアバターのステータスを初期化させていたんですよ」
セレナ「私のアバターが……!」
同じ頃、セレナのアバターにも初期化現象が起きていた。
マリア「私のアバターにはなんとも無いのに……?」
ウェル博士「では皆さん、さようなら。精一杯ゲームクリアを頑張ってくださいね」
狂気的な笑い声の後、映像が停止する。そしてまたニュース画面へと戻った。
マリア「……狂っている。何の理由があってシンフォニックオンラインを滅茶苦茶に……!!」
ナスターシャ「貴方達を呼んだ理由はそれを話すためです」
ここで、今まで黙っていたナスターシャが口を開く。
PRRRR!
弦十郎「はい。——斯波田先生!?」
斯波田『弦十郎、悪いがスピーカーにしてくれ』
突如掛けられた人物の声に弦十郎は固定電話をスピーカーにする。
斯波田『お前ら、さっきのニュースを見たな?俺は斯波田賢仁って名前だ。一度くらい聞いた事あるだろ?』
斯波田と名乗った男に弦十郎以外が反応を示す。雑誌のインタビューに名前があった。
斯波田『今、残ったシンフォニックオンラインのユーザーの全てのデータは初期化されちまったのは先刻承知だな?だがな、8つのアバターだけはそうはいかねぇんだ』
弦十郎「何ですって?」
斯波田『今から3年前、櫻井了子主席を筆頭にシンフォニックオンラインの制作が開始した。主席は風景を、ウェルは人の意識のフルダイブ摂理を、そして、俺たちはギアやノイズ、モンスターやアイテムを担当した』
ナスターシャ「ですが、ある時ウェル博士がフルダイブ機能を利用し、人体実験に使えるかと考え出したのです」
セレナ「人体実験??」
ナスターシャ「意識や感情の改ざん。擬似記憶を植え込ませたり、不必要な記憶の消去などの意識体のコントロール。最悪、感情や恐怖の無い兵士にもなってしまうのです。そしてシンフォニックオンラインのβテスト前、彼女は行方をくらませたのです」
セレナ「でも、何で教授がそのことを知ってるんですか?」
ナスターシャ「その櫻井さんからこの学院のある教師のPCにあるデータを送ったのです。それはシンフォニックオンラインのシンフォギアのデータでした」
話を続けていくうち、あの8つのギアの正体を知る。あのギアは櫻井了子がウェル博士がいつか起こすとんでもない事に対して秘密裏に造っていたらしい。
このギア達はあらゆるバグに対する免疫を持ち、どこかにあるウェル博士へと続くサーバーへの鍵にもなっている。そのことを知ったナスターシャは急いでシンフォニックオンラインの日本サーバーに送ったと言う。そしてそれが一ヶ月前の限定ギアプレゼントの事だったと言う。
※その後、斯波田にウェル博士の作ったサーバー内では響たちのシンフォギアでも『一度でもライフが0になると彼専用サーバーに意識が強制送還される』『アイランド100へは1から99まで無数に枝分かれしているルートのどれかを辿って行く』事を知り、歌や音楽で皆と繋がっていて、楽しく遊べるゲームを取り戻す為に響達8人は再び危険なゲームと化したシンフォニックオンラインにダイブした。
8人「リンク・スタート!!」
†
あとがき
以上が新しく作る予定だったシンフォニックオンラインでした。最後に詳しい説明をば。
響&未来:13歳で中学2年生。響は直感的に動くのが得意と言う理由でインファイト型に。未来は彼女のサポートと言う事で中遠距離型に。
翼:15歳で中学3年生。アーティストではなく、歌に興味を持つ少女。奏とは幼少以来の付き合い。クラスメートの話題を耳にしてシンフォニックオンラインを始めた。
奏:原作では1話で死んだが、こっちでは生きている。弦十郎が店長のゲームショップでバイトをしている。
クリス:両親は健在。14歳の中学2年生。歌を力に変えるシンフォニックオンラインに興味を持ち、参加した。
創世、詩織、弓美:原作じゃ非戦闘キャラだったが、シンフォニックオンラインプレイヤーとして戦闘参加。ただし、彼女らのアバターはウェル博士によって初期化されている。この3人を含めたプレイヤーはゲーム攻略を優先する攻略組、攻略組を支援する救援組の2つに分かれる。
マリア:19歳大学1年生。音楽科の生徒であり、その成績は上位に入るほど。調と切歌とは、妹とのチャットに偶然入室してしまったのをきっかけに知り合い、シンフォニックオンラインを2人に勧めた。
セレナ:13歳中学1年生。原作では死んでいるが、こっちじゃ生存。因みにプレイ時間はセレナのほうが上(笑)。
調&切歌:13歳中学1年生。全寮制で同じ寮で暮している。流血沙汰では喜ばないのでご安心を(何にだ)。
弦十郎:ゲームショップ『FIS』の店長。趣味は変わらず。
ナスターシャ:眼帯はしてるが車椅子は無い。マリアの通う大学の教師で教授の称号を持っている。了子から送られたシンフォギアを日本サーバーに送った。
了子:このストーリーの重要な人物。ウェル博士の陰謀に気付き、極秘裏に8つのシンフォギアを制作。ナスターシャに送った後、消息を絶つ。
※クリアは1話から2年後のお話です。
感想お願いします。
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