二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ショートランドの艦これ日和2:その1 ( No.758 )
- 日時: 2015/06/07 14:42
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: V89zVUtf)
>桜さん
こちらも今思い出しました。それ艦これ話の前の奴だ;そしてその台詞、ギガディスのものですね?
前回の続き。戦闘シーンがあります。感想が少ない?第十一号作戦で疲れてたんでしょうね。あ、こちらでは24日に建造で衣笠と陸奥が出ました。空母も加賀が建造で着てくれましたよ。
「前回のあらすじ」
艦これを始めた八雲の招待を受け、佐伯と言うと共に元帥にグレイディア、ブラッドレイ、琴葉姫、朔、ヤマビコ、まどか、ほむらは艦娘と共にショートランド泊地へ向かう事となった。
無事ショートランドに到着した一行はその鎮守府に所属している艦娘たちと交流を深めるが、護衛任務を思い出した八雲は、協力を名乗り出た各提督達から艦娘を借り、出撃させるのだった。
バシー海峡付近。
輸送艦の墓場と言われるこの海域を何人もの艦娘が通り過ぎる。そして、彼女たちに並行するように無骨な輸送船も数隻渡る。
五月雨「ここを過ぎればもうすぐです。早く行きましょう!」
球磨(ヤ)「クマー。でも、輸送船の護衛任務なんて、結構本格的なんだクマ」
愛宕「まぁね。ここらは資材運搬が難しくて、『アイツら』もここを良く通るから」
叢雲(ヤ)「『アイツら』?深海棲艦のこと?」
五月雨「うーん、確かに深海棲艦と似てるけど、ちょっと違うかな?」
加賀(琴)「ちょっと違う?」
今回の任務はどうやら輸送船の護衛らしい。
八雲サイドからは五月雨と文月と山城と愛宕、ヤマビコサイドは球磨、叢雲改二、武蔵、琴葉姫サイドからは金剛、熊野、グレイディアサイドからは伊8、瑞鶴、佐伯元帥からは最上だ。
結構大所帯の艦隊で護衛にしては大袈裟だとは思うが……?
熊野(琴)「それにしても、たかが護衛任務の割にはやけに大きな船団ですわね。それほど切迫しているんですの?」
山城「奴らは船を沈める事が目的なのよ。艦娘も、深海棲艦もね(扶桑(グ)を括りつけてる」
伊8「というか、何で扶桑さんを括りつけてるんですか?」
山城「折角姉様と会えたのよ!1秒でも多く一緒にいたいじゃない!それに、帰ったらまた姉分を補給して……」
吹雪(ヤ)「やめてくださいしんでしまいます」
最上「おーい……;あ、ちょっと待って」
佐伯元帥側の最上の言葉に、他作者の艦娘一行は疑問符を浮かべる。その一方、偵察機を飛ばしていた最上が異変に気付く。
最上「『我、敵影を発見す。敵影1』。もう来た見たいだね」
叢雲(ヤ)「早速おでましのようね!改二になった私の力を試すにはちょっと心許(こころもと)ないけど」
金剛(琴)「けど、たった1隻って、ちょっとおかしくないデスカ?もうちょっと多くてもおかしく無いネー」
瑞鶴(グ)「本陣とはぐれたのかしら?まぁいいわ。叩くには絶好のチャンスよ!」
浮き足立っている一行とは違い、奇妙に思う八雲サイドと佐伯サイドの艦娘は別の疑問を思う。そして一つの案に気付いたのか、最上が声を上げて一行に言う。
最上「山城、バシー沖で近くに上陸できる島は無い?」
山城「確か、ディオゴ島が一番近かったわ。そこに一旦停泊しましょ」
すぐに発炎筒を取り出した山城が、それを使って輸送船を誘導する。
叢雲(ヤ)「ち、ちょっと待ちなさいよ!たった1隻なのに停泊する必要なんてあるの?」
五月雨「たった1隻だからよ!本でしか見たこと無いけど、艦隊は2隻以下での行動は控えるようにしてあるんですよね?」
伊8(グ)「うん。2隻以下だと敵艦隊に包囲されやすいからだよね。あ、じゃあ逆に1隻だけってことは、かなり強いって事?」
五月雨「そういうことに……来たよ。待機してて!」
すぐに船を停止させ、自分たちも島の影に隠れる。そして急に霧が現れて瞬く間に深く覆われる。
するとガンガンと警鐘が聞こえ、霧の向こうから巨大な影が現れる。
それは、鯨の中でも最大級のシロナガスクジラが一回り大きいが、深海棲艦の駆逐級のような赤い目とむき出しの歯が特徴的だ。
しかし、背中には20門近い対空砲とサーチライトが並び、動かない両ビレが着いた所の少し上に穴が開いており、まるで出撃用の滑走路みたいだ。そして両舷には5門の砲口を覗かせている。
警鐘を鳴り響かせて海原を渡る巨大船は、そのままディオゴ島の輸送船団に気付かずそのまま進路を北西へと進み、巨大船が水平線の彼方に向かう事に比例して霧も晴れていき、姿が見えなくなると完全な快晴に戻っていた。
武蔵(ヤ)「デカッ……」
熊野(琴)「な、何なんですの?あの巨大な船……!?」
最上「あれだよ。この世界で僕らが戦う敵は」
†
同刻:ショートランド泊地
朔「こいつらが、深海棲艦とは違う敵?」
秋雲「そう。通称シュイエン。中国語で『沈める者』を意味している連中よ」
その頃、佐伯側の秋雲が描いた絵と佐伯側の青葉が撮った写真を使って他作者の提督達に説明していた。
雷(琴)「深海棲艦とは違うって、その深海棲艦との戦いはどうなったの?」
佐伯「確かに雷ちゃんの言った通り、深海棲艦との戦いが全く無かったって訳じゃない。かつて深海棲艦と艦娘は確かに他の世界と同じ様に対立していた。歴史でも『大海戦争』なんて呼ばれるくらいだ。だがな、俺の爺様が深海棲艦の戦力調査をしていたんだが、その最中に環境や海の状態を調べたら、前より状態が良くなってたんだ。まるで人間が住む前に戻したように」
琴葉姫「なんか、うちとは豪く設定が違うんだな。ヤマビコさん所はドリームイーターとナイトメアと同じ立場だし」
まどか(ヤ)「うん。——あ、それでどうなったんですか?」
確かに作者が違えば艦娘や深海棲艦の立場も変わる。出撃して深海棲艦を潰しに行く提督が存在する鎮守府だったり、ドリームイーターとナイトメアの立場だったり、敵味方の立場も忘れてホッコリィ……する所だったり、最近知ったのはとある作者の兄がウサギのぬいぐるみだったり(途中から提督の話になってますよ?by五月雨)。
黒潮(グ)「ほんま、『十人十色』っちゅー言葉が似合うねん;」
暁(琴)「こっちも提督の家に住んでもらってるからね」
浦風(琴)「そうそう。こっちじゃその屋敷が鎮守府の代わりみたいじゃけぇのぉ」
他作者の艦娘も、自分たちとは違う世界観に興味心身だ。だが、佐伯は話を戻すかの如くバッサリと斬り捨てた。
佐伯「だがな、ある時を期にシュイエンが進出してきたんだ」
島風(グ)「ねぇ、いい加減その何とかってのを教えてよ!」
佐伯「あぁそうだな。そのシュイエンは、早い話……」
佐伯「艦娘と深海棲艦の成れの果て、って言った方が早いな」
感想まだ。
- ショートランドの艦これ日和2:その2 ( No.759 )
- 日時: 2015/06/07 14:49
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: V89zVUtf)
最上「そう、僕らの敵であるのが、轟沈されたかつての艦娘と深海棲艦、シュイエンだよ」
伊8「轟沈された、艦娘と深海棲艦……!?」
同刻、ディエゴ島で同じ様に説明していた最上に伊8達が驚愕していた。深海棲艦は、昔の艦船の怨念が具現化した姿など諸説あるが、自分達とその深海棲艦の成れの果てというのは今まで耳にした事が無い。
最上「停戦協定がなされる前は、お互い相当な被害を蒙ったらしいよ。艦娘を道具の様に扱う提督も多くいたからね。どんな経緯かは知らないけど、沈んだ艦娘と深海棲艦と海洋生物が何らかの反応を起こしてああなったって言われているんだ」
球磨(ヤ)「艦娘を駒にって……!」
怒りが込みあがるのも無理は無いだろう。自分たちの所では、提督を含めた全員が人間となんら変わらない接し方をしていたのだ。そんな彼女たちが自分と同じ艦娘を道具の様に扱っている提督に対して怒りは、想像以上のものだろう。
熊野(琴)「それで、もう大丈夫なんですの?」
最上「え?あぁ、もう霧も晴れたし大丈夫——ちょっと待って!」
叢雲(ヤ)「どうしたの?」
いきなり最上が止まった事に不穏に思う一行。そして暫くの沈黙の後、最上が声を出す。
最上「『北、虎の刻にシュイエンあり。敵影5。コンシィ1、ユィエ1、ズィーシャ3』。どうやら来ちゃったみたいだね……!」
山城「みたいね。はっちゃん、姉様をお願い」
伊8「え?でも、どうする「来たよ!」
言葉を遮った最上の声と共に、2隻のシュイエンが現れる。
武蔵(ヤ)「こいつらが、シュイエンか……!」
襲来したシュイエンに、武蔵が唖然となる。
空母のシュイエン、コンシィはカニの胴を模した頭部の青白い目が光る。蟹鋏となった右腕が特徴的だ。服装は藍色の海賊風の服であり、左腕も肘から手を覆うほどの籠手らしきもので覆われている。
軽巡洋艦のシュイエン、ユィエはサメを頭と尾の部分で分けたパーツを両腕に装備しており、全身が闇夜に溶け込みそうな黒。口元を覆うような黒いマントが潮風ではためいている。その頭はまるでホオジロザメの目以外の頭部を黒く塗り潰したようだ。
駆逐艦のシュイエン、ズィーシャはヤリイカのような頭とヒゲを持ち、細身の肉体を持つ。そして全身を鱗で出来た強固な鎧で覆われていた。
瑞鶴(グ)「相手があんな姿でも、深海棲艦や艦娘には変わりないわ。艦載機を飛ばして先手を撃つわよ!」
熊野(琴)「確かにその考えは利にかなってますわ。では私も!」
すぐに瑞鶴(グ)と熊野(琴)が艦攻機を飛ばす。射程範囲に入った艦攻機は搭載された魚雷を海に落とし、一直線にトーヴェンに突き進む。そしてその2体に直撃したように大きな水飛沫が上がる。
瑞鶴(グ)「よっし!このまま一気に倒しきるわよ!」
金剛(琴)「相手は駆逐艦と雷巡と空母。しかも駆逐艦は1体大破。このまま倒しきってしまいましょう!」
最上「……山城、愛宕」
山城「もう準備してるわよ」
愛宕「こっちもね」
文月「2人とも、油断しないで!!まだ終わりじゃないよ!」
文月が叫ぶと同時、大破したズィーシャが、狙いを定めたかのように一気に艦娘達に突貫する。
球磨(ヤ)「クマ?こっちに向かってきてるクマ……?」
文月「良いから早く攻撃してよ!叢雲ちゃんも早くー!」
文月に続き、訳が解らずも吹雪と叢雲が砲撃する。だが、大破したズィーシャはその砲撃を幾つか被弾するが、それでも構わずに突進し続けていく。
文月「あぁもう!全然当たらないよぉ!」
叢雲(ヤ)「つか、なんでこっちに向かって来てんの?——まさか、この中の誰か一人を道連れに自爆するつもり!?」
文月「そのまさか!早く駆動炉を潰して!」
文月が必死に迫ってくるズィーシャの1体に砲撃を続ける。すると、その1発が右脚に被弾したのか、盛大にずっこける。その一瞬を見逃さなかった五月雨と吹雪(ヤ)と叢雲(ヤ)が、一斉に魚雷を発射。そのすべてを喰らったズィーシャはなすすべも無く全て被弾し、大爆発を起こして撃沈された。
叢雲(ヤ)「やっぱ道連れ狙いだったのね……って、また来たわよ!」
ホッとしたのも束の間、無傷の2体のズィーシャが槍を手に襲い掛かる。
五月雨「ズィーシャは任せてください!他は頼みます!」
球磨(ヤ)「クマァー!」
すぐに他作者の艦娘を避けさせ、槍を手に向かう2体のズィーシャに立ち向かう五月雨と文月、そして叢雲(ヤ)と球磨(ヤ)。
片方のズィーシャ槍を手に五月雨に襲い掛かる。踏み込みと同時に連続した突きから横薙ぎ、更に横薙ぎの勢いを利用しての石突きの打撃。そして更に突きを放つ。
それらすべてを避けた五月雨は反撃に縦に銃口が2門並んだ拳銃型の艤装の銃口を向け、引き金を引く。その瞬間3発分の銃弾が艤装から放たれ、ズィーシャの顔面に全て直撃する。更に文月が魚雷を発射し、その数撃を喰らったズィーシャは爆発し、撃沈される。
叢雲(ヤ)も、もう片方のズィーシャの槍とマストの鍔迫り合いだ。だが、力はズィーシャが勝っているのか次第に叢雲が押し負けていく。だが、押し負けると判断した叢雲(ヤ)は、鍔迫り合いの状態から急にマストを落とす。それと同時にズィーシャの体勢が崩れ、その一瞬の隙を見逃さかった叢雲(ヤ)が、砲撃しようと砲口を向ける。だが、その直前にズィーシャが石突を海面に打ち付けてその反動で空を跳ぶ。
叢雲(ヤ)「なっ!?あぐっ!」
球磨(ヤ)「叢雲!」
空中に跳んだ事に呆気にとられていると、その直後に蹴りを喰らい、近くの岩礁に背中を打ち付ける。そして着地したズィーシャはそのままくるりと振り返って一直線に叢雲(ヤ)に槍を突きたてようとする。
突き刺さる直前に魚雷の発射機で防ぐが、それが原因で発射機が壊れて魚雷が発射できなくなる。その間にもズィーシャは槍の石突で脚払いを掛け、転ばせる。そして突き刺そうとしたその時、突然の爆発でズィーシャがダメージを受ける。
伊8(グ)「油断しないで!」
文月「はっちゃん!助かったよ!」
どうやら伊8(グ)の雷撃だったらしい。その一撃を喰らったズィーシャは混乱し、その隙を逃さなかった叢雲(ヤ)と文月は砲撃を放ち、更に文月と伊8が一斉に魚雷を放ち、直撃したズィーシャが爆発して撃沈した。
叢雲(ヤ)「ったく、余計な真似しないでよね!折角私が改二の力を試そうと思ったのに」
伊8(グ)「あれ?結構ピンチでしたけど?」
文月「助かったぁ〜;ありがとう。吹雪ちゃんは私と一緒に相手の艦載機を潰す事に専念するよ!」
- ショートランドの艦これ日和2:その3 ( No.760 )
- 日時: 2015/06/07 14:57
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: V89zVUtf)
一方、コンシィと戦闘している重巡洋艦娘と空母娘。右腕の鋏の中から出現する鏃型の艦載機を飛ばして瑞鶴(グ)の艦載機を次々と落としていく。
瑞鶴(グ)「あの艦載機、どんだけ堅いのよ!?こっちの機銃じゃ全く歯が立たない上に、体当たりでこっちの艦載機を潰してくる!」
球磨(ヤ)「けど、防空射撃は普通に効くクマ!」
防空射撃出来る艦娘達が何とか防空射撃で艦載機を落す。その光景にコンシィは再び右腕から艦載機を飛ばそうとする。
ズガァァン!
その時、コンシィの右肩に砲弾が被弾。中破状態となり、艦載機の発着が不可能となる。
扶桑(グ)「皆大丈夫?」
金剛(琴)「扶桑、サンキューネ!というか、その艤装はどこでゲットしたの?」
扶桑(グ)「いや、海に浮いていたからそれを装備したの。って、そんなこと言ってる場合じゃないわ!目標補足。主砲、副砲、撃てぇ!」
軽い会話の後、扶桑(グ)が再び砲撃を放つ。しかしそれらは当たる事無く着水する。
思わず舌打ちをした扶桑(グ)だったが、その次の瞬間、コンシィが発着艦困難の右腕を取り外したのだ。その腕をまるで刀の様に振るい、今度はそれを手に扶桑(グ)達の元へ一直線に向かう。
扶桑(グ)「じ、自分から腕を外した!?」
驚いている間も無くコンシィがこちらに向かってくる。狙いは先ほど自分の腕を破壊したグレイディアサイドの扶桑型ネームシップ……!
慌てて撃沈させようと砲撃しようとするが、コンシィが取り外した腕を水面につけ、そこからの斬り上げの衝撃波に回避する。狙いが外れた衝撃波はそのまま扶桑(グ)の後ろにあった岩を粉砕して消えた。
あんなのを食らったら、間違いなく一撃でお陀仏だ。その威力にゾッとしている間にもコンシィは迫り、その刃先は扶桑(グ)の喉を狙う……!
山城「おんどりゃああああああー!!」
扶桑(グ)「山城!?」
その最中、扶桑(グ)の長い黒髪を掠めて山城が巨大な機械槍でコンシィに突きを放ったのだ。突然の攻撃にコンシィは咄嗟にガードするが威力までは防げず、飛び石よろしく2、3度バウンドした後、海面に剣を突き立ててブレーキを掛ける。
山城「よくも姉様に刃を……!祈っても許さあああん!!!」
瑞鶴(グ)「怖ッ!?」
般若、いや、戦艦水鬼すら逃げ出しそうなオーラを携え、飛行甲板を盾に、機械槍をまるで木の枝の様に振り回してコンシィに向かう。トーヴェンは艦娘や深海棲艦達と比べて腕力はあるが、流石に相手の得物が巨大な槍だと分が悪いのだろう。真正面から打ち合わずに機械槍の軌道を反らして攻撃を受け流す。
最上「おぉっと、ゴメンよ!」
そこに、カタールと盾で武装した最上が乱入してきて、すれ違い様にコンシィに斬撃を浴びせる。その光景に驚いてはいたが、熊野(琴)と瑞鶴(グ)も艦載機を飛ばしつつ、敵艦載機を撃ち落しながらコンシィに攻撃する。
吹雪(ヤ)「漸く中破って所かしら?」
山城「トドメは任せて!」
中破状態のコンシィにトドメを刺そうと、山城が迫る。対してコンシィも自ら取った腕を使い、山城に突きを放つ。だが、それが届く前に山城の機械槍が的確にコンシィの鳩尾を捉え、深くめり込む。
山城「ぶっ飛べ……!爆流咆!!」
その次の瞬間、グリップにあったトリガーを引くと、機械槍の穂先らしき所から間欠泉と同等にも思える威力の爆流が発射される。ゼロ距離からの砲撃に流石のコンシィも体は状態に陥る。
扶桑(グ)「よし、今なら……!主砲、副砲、撃てぇー!!」
球磨(ヤ)「これで、沈むクマァァァァァ!!」
金剛(琴)「このままフィニッシュデース!」
その直後、扶桑(グ)と金剛(琴)の砲撃、球磨(ヤ)の雷撃の滅多打ちを喰らい、コンシィは爆発を巻き起こして撃沈された。
山城「あとは、ユィエだけ……!」
†
ユィエ「ヴヴォォォォォォォ!!!」
武蔵(ヤ)「チィッ!いっぱしな剣術を……!」
その頃、最後の一体は大和型2番艦との格闘を繰り広げていた。鋭利な刃の如き尾を振り回すユィエに対し、武蔵(ヤ)はドリームイーターとしてのカービィのコピー能力『ファイター』を生かした格闘術で応戦する。
相手の刃は一発でも良く切れそうだ。武蔵(ヤ)もそれを解っての事か、相手の攻撃はなるべく回避出来る距離からバルカンジャブを中心に攻める。
武蔵(ヤ)「くっ……下手すると変身してる提督以上に厄介だぞ!?」
熊野(琴)「おどきなさい!」
武蔵(ヤ)「!!」
琴葉姫サイドの熊野の声に、咄嗟にユィエから離れる武蔵(ヤ)。その直後に水上機が武蔵(ヤ)がいた場所に魚雷を落す。狙いはその直線状のユィエ……!
ユィエ「!!」
だが、水上機が発進されたと同時にユィエの足首が海面に沈む。そしてその水上機が機銃の攻撃をする直前に足元に大量の水が海底に向けて放流。まるで飛び上がったかのように上空に飛んだユィエは水上機を避け、くるりと身体をぐるりと回転させると鋭利な背びれで水上機を瞬く間に両断してしまった。
武蔵(ヤ)「なっ、あんなのアリか!?」
熊野(琴)「私の艦載機をあのように……?!あ、ありえませんわ!?」
まさかの反撃に仰天するが、今はそんな暇は無い。再び迫るユィエの刃を武蔵は避け、蹴りを放つがそれを逆に掴まれる。そしてサメの頭部の口内から照準を武蔵(ヤ)に向けた瞬間……!
愛宕「そぉー……れっ!!」
重量のあるウォーハンマーを振り回し、ユィエの頭に直撃させたのだ!突然の助太刀にユィエは咄嗟に刃を盾代わりに防いだが、威力の違いに防ぎきれず怯む。
武蔵(ヤ)「随分でかい得物だな」
愛宕「ありがと。でも、まだあいつは平気みたいよ。油断しないで」
再びウォーハンマーを構える愛宕。ユィエも今のダメージは大した事無かったのか、軽く首を振って愛宕に襲い来る。
ウォーハンマーを短く持ち、杖の様にユィエの斬撃を防ぎつつ、突きに続いて縦の振り下ろしと横に振り回し、そこから更に回転しての横殴りの殴打でユィエにダメージを与える。
武蔵(ヤ)「結構ダメージを与えたみたいだが……中々通してかなり頑丈だな。これ、重巡洋艦か装甲空母じゃないのか?」
愛宕「一応軽巡よ。あら……?」
サメの頭部の右腕の口が開き、そこからマシンガンのような銃身が現れる。
愛宕「——!急いで離れて!岩礁があるならそこの影に!急いで!!」
愛宕に言われた通りに離れる2人。岩礁に隠れた直後、機銃から弾丸が雨あられと掃射される。
熊野(琴)「ひやああぁ!?対空機銃!?」
武蔵(ヤ)「無茶苦茶に撃ってくる!あれ本当に対空用か?!」
愛宕「そんなのはいいから!艦載機は!?」
熊野(琴)「え?あ、ありますわ!これを使えと?」
熊野(琴)が艦載機を飛ばし、機銃で攻撃して注意を向けさせる。愛宕と武蔵(ヤ)も、機銃の掃射が止んだ途端に岩礁から飛び出してユィエに砲撃を放つ。そして更に愛宕がウォーハンマーを手に迫り、追い討ちの打ち上げでユィエをよろめかせる。
愛宕「チャンス!はっ!でぃっ!そぉー……れっ!」
ユィエがよろめいた瞬間に盛大な振り回しを見舞う。直撃させたのを見計らい、武蔵(ヤ)も愛宕と入れ違いに間合いを詰め、踏み込んで……!
武蔵(ヤ)「ライジングアッパァァァァァァ!!!」
コピー能力ファイターの中でも強烈な技上位に入る大技を直撃させ、ユィエをブッ飛ばした!それを見逃さなかった愛宕もトドメを刺すかのごとく、ウォーハンマーの懇親の一撃を頭に直撃させる。アルミ缶の如くグシャリと潰れ、水面に叩き付けられた時には既にユィエは動かなくなっていた。
五月雨「そっちも終わったみたいですね。船に連絡してすぐにここから離れましょう!」
吹雪(ヤ)「え、もう?ちょっと早すぎるんじゃ……」
山城「多分今のは編成的にも先遣隊だと思うわ。本隊が来たら、最低でもこの中の3人は海の藻屑となるわ」
叢雲(ヤ)「なるほど……って、今のが先遣隊ぃ!?」
愛宕「驚いてる場合じゃないよ。早く行きましょう」
そそくさとすぐに離れる準備を行う八雲サイドの艦娘。輸送船団が待機している所に移動すると船のエンジンが動き出し、目的地の島へと向かっていった。
その後、輸送船団はトーヴェン達と遭遇する事も無く、無事に成功。資材を貰ってショートランド泊地へと帰っていったのだった。
- ショートランドの艦これ日和2:その4 ( No.761 )
- 日時: 2015/06/07 15:05
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: V89zVUtf)
ショートランド泊地:出撃港
八雲「一戦交えたぁ!?被害は!?」
報告直後の八雲の反応はそれだった。仰天している彼に五月雨は全員無傷だったと伝える。その言葉に安心したのか、八雲は胸を撫で下ろす。
八雲「ったく、艤装分離(パージアウト)を持たない艦娘がシュイエンを相手にするなんてちょっと無茶が過ぎるぞ……まぁ、こっちもこっちで責任はあるが」
文月「ごめ〜ん……;あ、でも遠征は成功だったよ」
八雲「あのねぇ……;」
完全に除け者にされている他サイドのキャラ。そんな時に金剛(琴)が挙手して質問する。
金剛(琴)「テイトクー。私達、そのパージアウトは知らないネー。なんなのか説明プリーズ!」
五月雨「え?知らないの?」
扶桑(グ)「いや、知らないも何も私達ここの出身じゃないから」
ごもっともだ。シュイエンも他の世界では確認されていないし、その技術も存在しない。その事に気付いた八雲達は改めて艦娘と提督達を集めて説明を行う事に。
佐伯「さて、と……どこから説明する?」
八雲「シュイエンが出現した所からでしょうね」
佐伯「そうだな。お前らもトーヴェンが進出したのはもう知ってるよな?」
那智(グ)「ああ。しかし、トーヴェンと艤装分離がどう関係している?」
佐伯「そりゃ試した方が早いだろ。えーっと、グレイディアさん所の榛名、ちょっと艤装背負って海に出てくれ」
那智(グ)の言葉に佐伯元帥は、秋雲に模擬ナイフを渡し、琴葉姫サイドの榛名に艤装を装備させて海に出す。
佐伯「んじゃあ、榛名(グ)、今から秋雲が迫るからお前は『主砲と副砲だけを操作して』秋雲の接近を阻止。いいな?」
秋雲「あたしを深海棲艦だと思って思いっきり撃ってね」
榛名(グ)「???まぁ、構いませんが……」
そして佐伯の合図と共に、秋雲が榛名(グ)に迫る。高速の駆逐艦らしく、模擬ナイフを手に高速で詰め寄る。対する榛名(琴)も狙いを定めようとするが、すぐに砲口の照準の外に避ける。
グレイディア「あの駆逐艦、かなり早いぞ。ひょっとしたら島風といい勝負……!」
島風(グ)「そんな訳無いもん!私が一番速いもん!」
長月(琴)「寧ろ、急停止とかをうまく活用している。それに停止後のダッシュも早い……!」
外野も思わず息を呑む中、とうとう秋雲と榛名(グ)の距離が100メートル付近にまで迫る。榛名(グ)はそれでも負けじと照準を合わせようとする。しかし佐伯の秋雲はよほど目が良いのか、照準の動きを察知してはその外側に離れる。
金剛(グ)「榛名ー!ファイトファイトー!」
比叡(ヤ)「右、左……!ヒエー!早すぎます!」
霧島(ヤ)「まるで地上にいるのと変わり無い動き……!なんなの、あの動き!?」
榛名(グ)「くっ……!狙いが……!」
そうこうしている間に迫る秋雲。そして模擬ナイフが榛名(グ)に触れる直前に佐伯が「そこまで!」と叫んで止めた。
佐伯「榛名(グ)、感想はどうだった?」
榛名(グ)「え?えーっと……秋雲さんがこっちの照準を合わせる前に移動して……あれ?」
佐伯「気が付いただろ?」
比叡(グ)&金剛(琴)「え?何が?」
おい、ここまで来たのに何で気付かないんだそこの2人;思わずこけそうになる八雲サイドだったが、仕方なく説明する。
摩耶「じゃあ戦艦連中は、自分の真正面で超至近距離にいる敵に砲撃できるか?正規空母は目の前の奴に向けて矢を撃てるか?」
赤城(グ)「空母娘の弓は結構な距離を置かなきゃ艦載機に変身しませんし……あれ?」
比叡(ヤ)「それに、砲身の角度にも限度があります。——あ、ひょっとして……」
何を当たり前の事を言ってるんだと2人がツッコミをいれている中、ある事に気が付く。それを引き金に、戦艦と空母娘を中心にその疑問に気付いていく。タイミングを見計らっていたのか、それを見た佐伯が説明する。
佐伯「そう。要するに『戦艦と空母を含めた一部の艦娘は近接されると照準を合わせる事すら困難になる』。奴らはどういう経緯かは知らないが、どうも近接戦闘を主に進化しているらしい」
八雲「元帥の父親の代、つまり今から50年前にも奴らは艦娘と深海棲艦との決戦の最中に出現。一航戦、二航戦、五航戦の空母部隊、大和や長門などの艦隊決戦部隊。深海棲艦側は飛行場姫、レ級フラッグシップ、戦艦水鬼、装甲空母鬼、ネ級エリート他、双方合わせて30近くの編成だった」
ブラッドレイ「編成からして、決着を付けるつもりだったのだろうな。しかし、トーヴェンの編成はどうだったのだ?」
グレイディア「いや、向こうも10隻近い編成だろ。そうしなきゃ両方相手にできねぇし」
佐伯「それが……」
雷(琴)「それが?」
佐伯「たった3隻だった」
佐伯&八雲サイド以外全員「——はい?」
佐伯の言葉に、八雲サイド以外が素っ頓狂な声を上げた。
朔「3隻?え?たったの!?」
琴葉姫「大艦隊舐めるなよ?!大和に武蔵にながもんに陸奥に加賀さんもいたのにたった3隻の編成でやられたのか!?」
佐伯「ああ。その時は駆逐級1、軽空母1、軽巡1という、編成とも言えるものではなかった。普通の戦闘だったら双方大した損害は被らずにシュイエンを退治できただろう。だがな。奴らは艦娘と深海棲艦の弱点を突いた戦術を持っていた」
加賀(琴)「それが今見せた、近接の戦闘ですね」
最上「流石加賀さん。話が早いね」
そう、相手に360度周囲に素早く対応できる駆逐艦じゃ力で押し負ける。火力の高い戦艦や正規空母じゃ照準を合わせてる間にジ・エンド。シュイエンと戦闘を行った艦娘の大破及び轟沈した8割が戦艦や重巡、空母が占めているのだ。
あの突然変異体は先ほどの戦闘でもあったように、槍や剣、拳による近接戦闘を得意とする。それに比べて艦娘は近接格闘は録に行えず、深海棲艦はせいぜいイ級、ロ級、ハ級の体当たりか噛み付き、重巡、軽巡、雷巡の腕に取り付けられた砲身での殴打くらいだろう。とても相手が務まるとは思えない。
雷巡、駆逐ズィーシャ、軽巡ユィエのたった3体によって双方の最終決戦用艦隊は壊滅。姫クラス、鬼クラスの深海棲艦や鎮守府連盟が総力を結して編成した艦隊も、近接戦闘の不慣れの所為もあって、ものの10分で全員海の底へと沈んでしまった。
この艦隊決戦のまさかの乱入の惨劇から1年、シュイエンと名づけられた乱入者は、輸送船や深海棲艦、出撃している艦娘を次々襲いその殆どを海の底に沈めていく活動を進めていた。事態を重く見た当時の鎮守府連盟は深海棲艦の殲滅を断念。シュイエンへの対策に力を注いでいった。
そしてそれから更に5ヶ月。艦娘自らが艤装を外し、武器を自動転送する技術が正式に採用。それから10年の歳月を費やして完成したのがこの『艤装分離(パージアウト)』だったのだ。
天龍(ヤ)「へぇ〜。なんかすげぇ話だな」
龍田(グ)「その人に会ってみたいわね〜。で、誰なの?」
八雲「今俺の目の前にいるだろ近衛戦闘特化型艦娘姉妹」
まどか「え?そうなの?まぁ、確かに刀や薙刀を使ってるから解るけど……」
グレイディア「でもそれちょっと見てみたかったな。なんか『キャストオフ!!』見たいな事できそうかも」
八雲「できねぇよ、どこのZEXTだ!——まぁともかく、駆逐艦や軽巡は主砲を拳銃類の構造を参考に改造したんだ。これで艦娘はシュイエンとほぼ対等に戦える状態になったんだ」
佐伯「そして鎮守府も変わっていき、現在(いま)は深海棲艦と共に、シュイエンの撃滅を最優先事項としている」
皐月(琴)「確かに。あんな奴らそっちのけで争っていたら、『どうぞ沈めてください』なんて言ってるのと同じだもんね」
佐伯「それにさ。これは俺個人の偏見かもしれないが、ひょっとしたら深海棲艦は、海を守るために艦娘と戦ってたんじゃないかって思ってんだ」
長月(琴)「海を守るために?」
佐伯「ああ。制海権が誰の物でもなかった頃、海は荒れていた。廃油やら海賊行為やらで海には残骸や油で汚れていったさ。その頃から奴らが姿を現していき、瞬く間に制海権を奪取した。だけどな、爺様が調査を進めたところ、深海棲艦はキャラバンの様に住処を移動してそこで海域の再生を行っていたんだ。それで爺様は深海棲艦を敵とみなす上層部と論争をおっぱじめた。そして3年間の長い論争の結果、人間と深海棲艦との間で冷戦協定が結ばれたんだ。『我々人間はこれ以上海を荒さない事を約束する代わりに、各大陸の、空路を含む主要輸送ルートの制海権を譲渡を望む』って条件でな」
浦風(琴)「へぇ。ここの深海棲艦って、思うとったよりもええ奴らばっかりなんじゃのぉ」
衣笠(グ)「他のところも、こうであったらいいのにね……」
響(琴)「電や雷の言う、強いだけじゃダメってのも良く解る。実にхорошоな判断だ」
電(琴)「佐伯元帥さんのおじいさん、凄い人なのです!」
最上「もうざっと3、40年前の話だけどね。答えられる範囲でだったら答えるけど、何か質問無い?」
扶桑(ヤ)「いいの?」
山城「そりゃもう!作者の知ってる事知らない事を何もかも「知ってることだけで良いから」あ、そう……;」
まぁ、ここでは予想の斜め上を行っている所がありますからね;この
大量の質問攻めの後、それぞれの艦隊で演習を行って解散する事になった。八雲の戦果?全部黒星でした。
次で最後。
- ショートランドの艦これ日和2:その5 ( No.762 )
- 日時: 2015/06/07 15:14
- 名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: V89zVUtf)
大量に質問の一部とおまけ。
Q1:錬度が高い艦娘は誰だ?(提供者:ブラッドレイ)
五月雨「五十鈴さんと赤城さんです。イベント海域では凄い活躍でした!対潜能力も由良さんの引けを取りませんよ!それに、赤城さんは加賀さんが来るまで唯一の正規空母だったんですよね;」
五十鈴「この前のイベント海域で五月雨と若葉たちと一緒にガッツリ稼がせてもらったわ。あ、谷風入手もそこでゲットよ」
A:錬度が高いのは五十鈴と赤城(両方とも建造でゲット)。
Q:ども、恐縮です!この前のイベント海域の件ですが、八雲さん達はどこまで行ったんですか?(提供者:青葉(グ))
五十鈴「とりあえずノルマは諦めたわ……あれ、最初の奴でも滅茶苦茶苦労したんだもん……(遠い目」
五月雨「改フラッグシップ……何度睦月ちゃん達がボコボコにされたことやら……(遠い目」
琴葉姫「……なんか、ゴメン;」
A:ノルマも達成できなかった……;葛城までは遠かった……(遠い目)。
Q:佐伯元帥の艦隊ってどんなの?(提供者:朔)
八雲「お、結構的確な質問だな。これ、元帥が答えたほうが良いんじゃないですか?」
佐伯「ここにいる最上と秋雲のほかに、足利、筑摩、呂500だ。つか、航空戦力がマジで欲しいOTL」
八雲「因みに元帥のは足柄と筑摩は改二、他は改装済みだ。大型建造3回やってるのに今までの結果で正規空母出たの0だぞ畜生」
A:上の通り。今までの大型建造で熊野、隼鷹、飛鷹、比叡が出た……。そりゃ、隼鷹はWSじゃ禁止規制がでるまで使ってたけど、何か怨みでもあるの?
Q:変な艦娘はいますか?(提供者:谷風(琴))
五月雨&文月「若葉(ちゃん)と如月ちゃん(即答」
如月「酷い!仮にも文月ちゃんは私と同じ睦月型姉妹艦でしょ!?」
五月雨「いや、若葉ちゃんは滅茶苦茶ドMだし、如月ちゃんも言動が意味深だし、この前なんて提督と夜戦(意味深)しようとしたんでしょ?その時は文月ちゃんに12.7cm砲で吹っ飛ばされたよね?」
文月「強い子にもならず、優しい子にもならず、エロい子に育ちました」
如月(´・ω・`)
佐伯「それに、俺ん所のろーちゃんもかなりはっちゃけてるぞ。この前なんか、ムジュラの仮面や千と千尋の神隠しに出たカオナシの仮面を着けて演習中の艦娘達を驚かせたんだよな。その直後集中砲火喰らったけど」
A:うちの筆頭は如月と若葉。あ、山城も姉分不足で現在ロリコンカッコガチウィリアムパパ三世レベルかも。
Q:ここでの艦娘の立場ってどんな風ですか(提供者:まどか(ヤ))?
佐伯「俺の親父もそれを調べてたら牢屋に叩き込まれた経緯がある」
八雲「元帥ですらこうなる極秘情報らしいッス」
A:極秘です。以上。
Q:艤装分離って誰でも出来るわけじゃないの(提供者:川内(グ))?
佐伯「ああ。この技術は全ての艦娘が使えるってわけじゃない。一般的に使えるのは戦艦や重巡、正規空母だ」
八雲「一部の軽巡も使えるけど、使えないのは潜水艦と駆逐艦くらいだよ。軽空母は一部を除いて使えないからな」
発動可能:全ての戦艦娘、航空戦艦娘、陰陽型の空母娘以外の正規空母娘及び装甲空母、重巡洋艦娘、航空巡洋艦。
発動不可:全ての駆逐艦娘、軽空母娘、潜水艦、潜水空母、潜水母艦、水上機空母。
A:上の通り。因みに駆逐艦娘と軽巡洋艦娘は拳銃の類のギミックを取り入れていている。
Q:艤装分離のデメリットは?
佐伯「ある。本来艤装は装着者である艦娘が受ける多大なダメージを軽減させる役目があるんだ。だが、艤装分離を行うとその能力が7割も削られる。一般的なデメリットはそれだ」
最上「こんな立派な胸部バルジを取り付けてる愛宕ですら、その装甲は軽巡や駆逐級になるんだよ」
愛宕「それ、ステータス的な意味よね?」
最上「それと、余計に燃費も悪くしてしまうんだ。これは対シュイエン用がメインだからね」
A:デメリットは上の通り。
Q:深海棲艦も近接戦闘ができるようになったんですか(提供者:琴葉姫)?
八雲「あの惨劇は50年も昔だ。奴らもちゃんとシュイエンに対抗できるように進化していきますって」
佐伯「ついでにワ級、イ級、ロ級、ハ級、ヨ級はこうなる。秋雲、頼む」
秋雲「おkおk。さーらさらっと」
イラスト:胴体がワ級かヨ級、腕が駆逐級の合体ロボ風の深海棲艦(因みに腕は合体する深海棲艦で性能が変わる)。
琴葉姫「どこの次元ロボだよォ!?」
谷風(琴)「ちょwwwおまwww」
A:ル級は砲塔を武器腕のように装備できたりなど、進化していっている。因みにヌ級はマリオギャラクシーに登場したコマみたいな敵のように進化したとか。
Q:クマー、護衛任務の時に見たあの馬鹿でかい鯨みたいなのはなんだクマ?(提供者:球磨(ヤ))
八雲「あれはハィディ。深海を意味するシュイエンで、奴らの本部みたいな役割を持っている」
ほむら(ヤ)「本部?どういうこと?」
佐伯「シュイエンはどうやら奴を、俺たちで言う鎮守府の様にしているらしい。戦闘を終えた奴らがあいつの内部に入っていくのを何回か目撃している例もある。因みに1頭の戦力は戦ヴァル1で登場した帝国軍の兵器で例えると……えーっと、全体のサイズは確かワンオフ機のモルモットと同等。火力、装甲、対空能力はモルモット1台分と装甲列車のゲーチス2台分だ。あ、モルモットは聖槍抜き、ゲーチスは大型榴弾砲込みでな?因みにガリア軍軍艦並みに対潜能力も完備済みだ」
グレイディア「おい、帝国軍はいつプラズマ団を加えた」
ブラッドレイ「だが、敵の本拠地が割れてる以上攻撃する価値はあるはずだが?」
八雲「そう言いたいけど、前に元帥が金剛型と航空巡洋艦の編成でちょっと攻撃してみたけど、異常すぎる頑丈さでかすり傷一つ負わなかったよ。もういっその事、帝国軍のピグミーマーモセットとゲーチスを借りたいくらいだよ」
グレイディア「最早チートだなおい。つか、帝国軍に訴えられたいのか?」
A:ラスボス的存在。因みに内部は工廠とドッグなども兼ねている。
Q:—鎮●府に●族●は——●●●——(提供者:利●—グ●)
佐伯「おい、なんだこの真っ赤な紙は?誰か出血したのか?」
グレイディア「申し訳ない。うちのバカがやらかした」
筑摩「ごめんなさい。いきなり変態が現れて駆逐艦襲おうとしたから、この返し棘付きヌンチャクでバッタバッタと叩きのめして……(手にはケチャップ塗れのヌンチャク」
佐伯「とりあえず『NO』とだけ伝えとくわ」
A:NOだそうです。
おまけその1:「はっちゃけろーちゃん」※時間帯は五月雨達が護衛任務に行っているときです。
吹雪(ヤ)「……そうそう、その調子です」
浦風(琴)「そうそう、やれば出来るじゃけぇ!」
ヤマビコサイドの特型駆逐艦ネームシップと陽炎型11番艦が、グレイディアサイドにいる普通の生活が可能な艦娘のリハビリを手伝っていた。
まどか「良い調子だよ。艤装無しで短時間ならいけるんじゃないかな?」
ヤマビコ「……うん。そうだね」
まどか「?どうしたの?」
ほむら「え?ううん、なんでもないよ」
多少気の落ちている2人の提督には少々気になるところもあったが、深入りするのは良くないと思い、聞かない事にする。
グレイディア「……知らないほうが良いのかもな」
ブラッドレイ「だな。こういう風な日常が、案外幸せかもしれない」
ヤマビコ「……ですよね」
ほむら「吹雪、浦風。そろそろ休憩にしない?」
電(琴)「お菓子も色々用意したのです!」
吹雪(ヤ)「ありがとうございます」
練習航海も終わり、休憩しようとした時だった。
ふと雷(琴)が海を見ると、港ではまず出現しない何かを見つける……!
雷(琴)「ギャーッ!?サ、サメー!?」
天龍(ヤ)「は?どこにサメだって?」
電(琴)「後ろ、後ろなのですー!」
吹雪(ヤ)&浦風(琴)「え?」
そんなバカなと言わんばかりの表情で振り向く2人と、リハビリを受けている島風(グ)と川内(グ)。そこには鋭利な曲線を描いた黒い刃のような何かが迫っている……!
川内(グ)「ぎゃあああああ!!!なんでサメがここにぃぃぃー!?」
吹雪(ヤ)「そんな事はいいから!早く私と浦風さんの背中に!」
浦風(琴)「どうしてこげな所にサメがおるんじゃあああああー!!!」
慌てて島風(グ)と川内(グ)を背負い、サメから逃走する2人。急旋回や急カーブをして振り切ろうとするが相手もしぶとく、中々引き離せない。
まどか「早く陸に上がって!」
吹雪(ヤ)「いや、そうしたいけどこのサメ滅茶苦茶早いんですけど!?」
佐伯「おい、一体どうした?」
川内(グ)「さ、サメです!サメ!早く退治してー!」
佐伯「……あぁ、そう」
サメがいる事にノーリアクションで、まるで鬱陶しそうな顔で承諾する佐伯。そして手榴弾を持ってきて安全ピンを抜き、一瞬の間を置いて海に放り投げ……
チュドゴーン!
サメがいたであろう場所で水柱が上がる。そしてそこからプカーッ……と一人の艦娘が浮かび上がてきた。
佐伯「さて、何やってんだ?」
ろー「いやー、色んな艦娘が一斉に集まってるって聞いてつい……」
佐伯「だからって何でサメ?」
ろー「びっくり歓迎イベントです(手には剥製のサメのヒレが取り付いた棒」
佐伯「きっぱり言ったな」
電(琴)「ここのゆーちゃん、かなり吹っ飛んでいるのです;」
雷(琴)「心臓に悪いわよ、こんな歓迎……;」
佐伯「いやいや、もう改装して呂500になってるからな、この子」
グレイディア「いや、じゃあ何でU−511の装備を?」
ろー「これを着てると故郷を思い出すのよね……あの時は随分後悔ばかりしていたものだ」
佐伯「そして今は随分はっちゃけたものだ」
※元帥の呂500ことろーちゃんは既に改装済みだがU−511の装備をしています。だけど性格は上の通り。
おまけその2:「どこにしまってんの?!」※シュイエンとの戦闘終了時。
五月雨「そっちも終わったみたいですね。船に連絡してすぐにここから離れましょう!」
吹雪(ヤ)「え、もう?ちょっと早すぎるんじゃ……」
山城「多分今のは編成的にも先遣隊だと思うわ。本隊が来たら、最低でもこの中の3人は海の藻屑となるわ」
叢雲(ヤ)「なるほど……って、今のが先遣隊ぃ!?」
愛宕「驚いてる場合じゃないよ。早く行きましょう」
そそくさとすぐに離れる準備を行う八雲サイドの艦娘。早々に引き上げないと本隊が襲撃する可能性が高い。そうなればこの中から轟沈してしまう艦娘が現れるかもしれない。すぐに愛宕と山城、最上が分離させた艤装を装備しなおす。
山城「姉様が私の艤装を……うへへ(恍惚の表情」
最上「はいはい。さっさと艤装を装備する」
愛宕「早くしてね」
山城:機械槍を収縮させてかんざしにして頭に飾る。
愛宕:ウォーハンマーを収縮させ、帽子の中に入れる。
熊野(琴)「いや、どこにしまっているんですの?」
愛宕「え?艤装分離時の武器だけど?」
叢雲(ヤ)「そんな所によく収納できたわね!?愛宕、アンタの帽子は四次元ポケットか何かか!?それに山城!そんな所に装備したとなると頭に細い穴を開けなくちゃならないんでしょ!?」
山城「誰がそんな高度な手術受けたのよ!?頭に風穴なんて空いてたら血がダラダラ流れ出てるわよ!」
※艤装分離できる艦娘の中には簪(かんざし)にしたり、帽子にしたりする人もいる。
感想をお願いします。