二次創作小説(映像)※倉庫ログ

聖夜のドタバタ体験記:その1 ( No.8 )
日時: 2012/12/11 21:41
名前: ブレイジング・フレア・ドラゴン (ID: mznU1Olg)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

かなり早いけど、メリークリスマス。


12月25日


「よし、これはここだな」

「これは俺に任せとけ」

「では、ここは僕達に任せて下さい」

「ラッピングをして……、出来た!」

某所にて2人の少年、灰原ユウヤと大空ヒロと、1匹のトナカイ、デイヴ——そしてガスマスクを着けた少年、ジャックが一生懸命に箱にラッピングをして、袋に入れ、その袋をソリに乗せいていた。

「3人とも助かったYo!サンタが胃がんを患って子供たちにプレゼントを届けなくなったなんてシャレにならないからな!」

「気にしないで下さい。サンタの体験なんて、そうそう出来るものじゃありませんよ!」

「まぁ、同じ組のよしみだ。困った時はお互い様って言うだろ?」

何故彼らがここにいて、更にサンタの手伝いをしているのかと言うと……。

通院していたサンタに胃がんの症状が発覚し、検査入院する羽目になってしまい、更にクリスマスは入院中で仕事ができない為にサンタ見習いであるデイヴに協力したが、彼だけだと色々と不安だと判断したそのサンタはクエストBBSに書き込んで依頼者を募集していたのだ。
結果、クエストの内容に惹かれたユウヤとヒロ、そしてデイヴと同じDes−Row組のメンバーであるジャックが協力しに来てくれたのだ。

そしてたった今準備を終え、発進する所だ。

「でも、折角のクリスマスをいいのか?」

「大丈夫ですよ。なんたって僕、8年間一人でクリスマスを祝っていましたから♪」

「僕もイノベーターの道具として少年時代を殆ど棒に振っちゃったから、大丈夫です♪」

デイヴがクリスマスパーティはどうするんだ?と言う質問にさらりと思わず唖然となっちゃう見の内の過去をさらすヒロとユウヤ。何気に彼らの目じりから水の礫が見えるのは気のせいでありたい。そうデイヴは思った。
つか、満面の笑顔で言える内容じゃない。

「それにしても、世の中とんでもない物をサンタに頼むんだな……」

話題を逸らすように、ジャックが贈るプレゼントの内容を思い返す。
で、その内容と言うと…………








フェイトの写真がプリントされた抱き枕と拘束具→高町なのは(何に使う気だbyジャック)

鉄棒と吊革と砂が大量に詰まった袋のセット→西園信助(だから何に使う?byジャック)

どこかで見た腕時計と蝶ネクタイと眼鏡のセット→ピット(スルーでbyデイヴ)

炎髪灼眼の討ち手と手乗りタイガーの人形→アリサ・バニングス(声優ネタ?byユウヤ)

笑ってはいけないシリーズ全巻DVD→ごくそつくん(年末年始に見てくださいbyヒロ)

お菓子のレシピ本→レムレス(愚か者ぉ!!byヒロ)

勇者の持つ知恵→ラグナス(何処かの軍隊の参謀に転職しろbyデイヴ)

天下の大将軍の俺→シェゾ(貴方も声優ネタですかbyユウヤ)



うん。碌なのが何一つない。
特にヤバいのはなのはだ。前者は兎も角、後者は何に使うか聞かない方がいい。

「ま、まぁ…兎も角、4人に分かれてプレゼントを配ろうぜ!俺はレムレスの居る世界を当たるべ!」

「ですね。それじゃあ僕は雷門イレブンを当たります」

「僕はなのはちゃん達の世界を」

「俺はここだな。それじゃあ行くぞ!」

ある者はゲートを使い、ある者はソリを使って星空を駆け、それぞれの世界へ向かって行った。


各々異世界へ。

聖夜のドタバタ体験記:その2 ( No.9 )
日時: 2012/12/11 21:45
名前: ブレイジング・フレア・ドラゴン (ID: mznU1Olg)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

続きです。


最初はヒロの向かう世界だ。
ゲートから出た場所は天馬の住む木枯らし荘と言うアパートの前だ。
このアパートの管理人である木野秋に事情を話し、信助の住所を聞き出してそこへ向かう。
そして西園宅前でインターホンを鳴らす。
出て来たのは信助だ。

「あれ?いらっしゃい!良かったら上がってく?」

「あ、いえ。実はサンタさんに頼まれて……。ちょっと早いですがプレゼントです」

信助の頼みを断りつつ、例のプレゼントを渡す。

「うわぁ!それ、僕が考えた自作制身長伸ばし機のセットだ〜!」

「はい??」

満面の笑顔の信助の言葉にヒロが間の抜けた顔になる。

「な、何に使うんですか?」

「足首に砂袋を着けて、手首に吊皮を下げて鉄棒にぶら下がるんだ。そうすれば身長が伸びると思うんだよ!」

(何をどうしたらそんな結果に!?)

突拍子もない信助の論理に心の中でツッコミを入れるヒロ。
そんな事で身長が伸びる訳がない。ゴム人間か。

「あ、後これを。メリークリスマス」

引き攣ったまま笑顔を作るとヒロは信助にクリスマスカードを渡す。
彼に渡すと次の配達場所へと向かって行った。
読者の皆様は間違っても『身長が天馬くらいの信助』をイメージしてはなりません。もしイメージして気分を害されても、こちらは責任を受けかねません。





お次はユウヤの配達を見てみよう。
彼がゲートから出た場所は高町家の前。
これ幸いと両親や兄弟に事情を話して、プレゼントの入った袋を片手になのはの部屋に入る。

「ユウヤさん!?もしかしてその恰好って……」

「そうだよなのはちゃん。これがプレz」

「ごめんなさい!」

「はい?」

突如として頭を下げて、プレゼントの受諾を拒否する。

「なんで…?」

「フェイトちゃんが欲しくてたまらないんです」

「???」

「フェイトちゃぁん………フェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃん(略」

突如呪詛の如くフェイトの名を呟くなのはに危機を察した裕也は急いで部屋を出る。

「待って下さ〜い。サンタさ〜ん。フェイトちゃんをくださぁぁぁぁぁぁい!!!」

「ごめんなさい!!本人は許容範囲外ですッッッッ!!!」

ヤンデレラ化しているなのはから全速力で逃げ出すユウヤ。
所詮中学生と小学生。直ぐに引き離せると思ったが、ヤンデレラのなのはのスタミナが半端無い。
結局、この鬼ごっこは高町家の方々にご迷惑をかけた挙句逃げるようにユウヤが出て行った事により決着した。





お次はデイヴ。プリンプタウンの一角にあるレムレスの自宅に訪れた。
因みにここだけ時間が半日ズレているのか、辺りは街灯と星明り以外は暗闇に包まれていた。
彼に贈るプレゼント片手に、デイヴは彼の眠るベッドの前に。

「あま〜い……あま〜い……」

(寝息があまいって、どうなったらそうなるんだべ!?)

あり得ない寝息に心の中でツッコミを入れる。
だけどカードとプレゼントを置くのは忘れない。

「甘い物が…」

「?」

突如発言した寝言に眉を潜めるサンタ見習い。

「甘い物が食べたい……」

「毎度持ち歩いてんだろ」

半ば呆れて突っ込む。
だが、レムレスの寝言はエスカレート(?)していく。

「お菓子を…、僕に甘いお菓子を……」

「中毒者かお前は!?」

いいえ、糖尿病患者です。

「見ろ!人が甘いお菓子の様だ!!」

「その発言は止めろ!!そしてジ●リに謝れ!」

ついでにロムスカ王にも謝りなさい。

「男らしくお菓子を食べなさい!!」

「いい加減にしろッ!!」

堪忍袋の緒が切れたデイヴは思わずレムレスの顔面にチョップを入れた。
つか、今度はリボルバー大佐かい。

「う〜ん…。何……?」

「やば…!」

思わずチョップした事によりレムレスの意識が覚醒した。
覚醒したと言ってもまだ半分寝ぼけている。

「あぁ……?ブッシュドノエルだ〜…。茶色いから、チョコレート味なのかな〜……?」

ふらふらとおぼつかない足取りで調理場へ向かい、戻って来た彼が持った物は………、ケーキカット用のナイフだった。

「タイタンウェイブ!」

「うわぁ!?」

ケーキナイフを振って衝撃波を放つ。
あわやと言った所で避け、これ以上留まると解体されかねないと判断したデイヴはユウヤと同じようにレムレスの家を後にした。
その後、眠気が覚めたレムレスが散々な部屋を見て驚いたのは言うまでも無い。


なのはとレムレスよりもキャラ壊れの酷い方が次回登場。

聖夜のドタバタ体験記:その3 ( No.10 )
日時: 2012/12/12 11:42
名前: ブレイジング・フレア・ドラゴン (ID: mznU1Olg)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

ヤヴァイ人が登場。


最後はジャックの所を。場所は自分と上司の居る暗殺部隊本部。

「まさか、獄卒がサンタに頼むとはな……」

「あぁ。俺もまだ信じきれないでいるよ…」

ヴィルヘルム—以下ヴィル—特徴的なカニパンヘルムで表情は見えないが、声で呆れているのが解る。
その傍らでジャックも同意するように呆れた息を吐く。

「さて、防寒着は万全。ヴィルも大丈夫だな?」

ドアノブを握り、自分の上司に了解を得る。
ヴィルは無言で頷いて承諾を示す。
そして扉を勢い良く開け、真っ先に飛び込んだのは吹雪のような冷気。
冷気に多少怯むも、何とか部屋の中へ入る。2人の暗殺者。
部屋の中は兵器などはないが、冷房が効いた部屋のように寒く、生物を置けば長持ちするだろう。
そんな作者のどうでもいい記述を後に、プレゼントを贈る本人のいると思われる部屋の前に来た。

「入るぞ?」

ガチャ



















「ズゥイイイイイイイイイイイイイイイングウウウウウウウウウウウウウウウウウルブウェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエルッッッ!!!!!!!」

2人の暗殺者の目に飛び込んだごくそつくんの姿は、某日曜午後6時30分の日常アニメの長女の特徴的な頭飾りのアタッチメントを付け、来ている者はふんどし一丁。挙句の果てにメイクを施して某の常夏コンビの丸刈り学生の女装メイク姿の幽霊なんぞまだマシに思える程、色んな意味で破壊力抜群である。
絶対にポップンキャラを扱う作者に彼を見せてはいけない。下手すりゃ二度と彼を使った作品を書けなくなる。
当然直視した暗殺者2名は石化。プレゼントを落としてしまう。

「ん?それはもしや笑ってはいけないシリーズだね?ひょっひょっひょ〜!サンタの代わりで届けてくれるなんてありがとうね〜!これでヴィルを倒せるネタが思い付くぞ〜!」

自分の恰好が原因である事を知らない軍人、いや変態は落ちたプレゼントを拾い上げ、戸棚へ置く。
その瞬間我に返り、ジャックとヴィルは一息吐く。互いの顔を見、そして——



















「メリークリスマスだ!ジェノサイドブレイバー!!」

「聖夜の夜に敢えて言おう、さよならだと。ヴィルヘルムレーザー!!」

某ナマハゲの極太レーザーと某艦の初代ラスボスのリメイクされたレーザーを同時に変態にぶっ放す。
そして、暗殺本部から爆音と共に一筋の光が星空に奔って行った。





「ご、ご苦労様だべ、皆……」

膝に手を付け、息を切らしたデイヴが苦労を労う言葉を投げる。
その後は4人とも色々大変だったらしい。
ユウヤはアリサに人形を渡したが、直後に業物の日本刀と木刀の二刀流をした彼女に襲われ、
ヒロは白竜に送ったボールでシュートしたボールの流れ弾で顔面を直撃。
デイヴはカーバンクル人形を置こうとした直前にサタンが目覚め、泥棒と間違われて襲撃された。

「でも、これでクエスト完了ですね!」

「ああ。サンタも喜んでたYo!これで俺の実力も少しは認めてもらえるかも知れないべ!」

疲れを払拭するような言葉で胸を張る。
直後にあ、と何かを思い出したデイヴはクリスマスに使われない袋から3つの箱を出す。

「クエストBBSにはお礼をしなきゃならないだろ?ユウヤはLBXのバッテリー、CPU、コアメモリセット。ヒロが宇宙英雄センシマンのフィギュア。ジャックはアルマスの実だべ。ヴィルと一緒に食べてくれ。種も用意してるYo!」

それぞれのプレゼントの内容に目を輝かせる3人。
それから、とデイヴはポケットを探り、クリスマスカードを添えて渡し、そしてこう言った。

「メリークリスマス!」

「「「メリークリスマス!」」」

デイヴと同じ言葉で返し、サンタ見習いからの贈り物を受け取った。
今日この日、彼らにとって最高のクリスマスになったかもしれない……。




【おまけ】

<即答でした>


あの後、ユウヤは何とかヤンデレラを振り切って高町家の営む喫茶店「翠屋」まで逃げてきた(逃げすぎ)。
ついでに休憩しようと思い、今はコーヒーを注文して一息吐いている。

「それは災難だったな……」

「と言うか、貴方達なんで自分の娘が女の子と付き合う事を認めたんですか?」

苦笑する翠屋のマスター兼なのはの父親である高町士郎に、ユウヤが呆れ半分、八つ当たり半分でツッコミを入れる。
その問いに一息吐き、言い放つ。

「好きな人に、男も女も無いだろう?それに家族全員賛同してくれたからな」

「満場一致の即答ですか…」

さらりと申した答えにユウヤはただただ項垂れるだけだった。

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