二次創作小説(映像)※倉庫ログ

先導者(ヴァンガード)と定理者(ロジカリスト):その1 ( No.858 )
日時: 2016/01/28 11:59
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: zSZyy9Vi)

ちょっと息抜きにとあるカードゲームの新規参戦ネタ(八雲サイドに導入するわけじゃありません)


伊村「はぁ〜。いやはやごっつ寒ぅなったな〜」

櫂「そうだだな」

冬空の街の一角、櫂と伊村は私用を終えて帰路に着く中、コンビニで買った肉まんをほおばっていた。

伊村「それはそうと、最近妙なニュースを聞かへん?」

櫂「ニュース?あぁ、その話なら聞いた。確かその現場って……ここらへんだな?」

ここ最近、この世界では奇妙な事件が発生していた。上空に文様が現れたと思ったら、その真下を中心に出現した怪物による被害のニュースが相次いでいる。怪物が去った後の被害者の症状は軽い記憶障害と人命に関わる物ではないが、既に被害者は10人を越えており、解決策も今のところ無い。
そんな時、こちらも私用で外に出ていたのか、明日奈と平乃と鉢合わせする。

伊村「意外やな。こないな所で会うなんて。あと、映画化おめでとさん」

櫂「特に平乃は久しぶりの登場だな。最後に見たの1期の何話だ?」

平乃「それは言わないで下さいOTL」

明日奈「あはは……;って、そこは置いといて、ヴァンガードの方も来月や春から色々あるんでしょ?明日川君の使うゴルパラのTDやヴァイスシュヴァルツの新規タイトル……」

平乃「そうですわね。色々ネタも多くなりますわ〜v」

明日奈(そういやこの人も腐女子だった;)

なんて事のないただの日常的な雑談に過ぎない。会話が終わればすぐに家に帰って温まりたい所。だが、そんな日常的な風景を伊村のデッキから出てきたカノンが警告音を打ち鳴らす。

カノン「ワーニング!ワーニング!早急にこの場所から避難せよ!繰り返す!早急にこの場所から避難せよ!」

伊村「なんや、どないした!?」

カノン「ワーニング!ワーニング!早急にこの場所から避難せよ!繰り返す!早急にこの場所から避難せよ!」

伊村が何度もカタパルト・カノンに呼びかけるも、当の本人は警鐘を鳴らしっぱなしであり、伊村の命令を受け付けない。

その次の瞬間、ジャングルジムの上に何かが降り立った。赤黒い巨躯を誇り、絶えず噴き出す蒸気はまるで天女の羽衣のようなものを纏っているように錯覚する。だが、それは羽衣でもなければ纏っている者は天女でもなく、憤怒を思わせる形相の赤鬼だ。いきなり音も無く現れた事もそうだが、着地したジャングルジムのパイプに着地したにも拘らず、そのパイプが歪んでいないのだ。あんな巨躯で重力に逆らわず着地したにも関わらず、パイプは先ほどと同様に真っ直ぐなままだった。

伊村「……ぎ、ギア4の麦わら?」

平乃「そんな訳無いですよ!伊村さんはお下がりください!」

明日奈「とりあえず、単なるワンピースファンじゃないみたいのは確かね」

すかさず伊村以外の3人が戦闘態勢に入る。相手は自分達の見たことの無い生物だ。警戒に越した事は無い。因みに作者はアニメやバーニングブラッドで見たギア4(フォース)は完全に歌舞伎か何かかと思いました。コナンも20周年の2週連続1時間スペシャルで歌舞伎俳優本人がゲスト登場したばっかだから、完全に歌舞伎俳優にしか見えねぇよ。
だが相手は先手必勝といわんばかりにジャングルジムから飛び降り、いきなりパンチを繰り出してきた。重さの乗ったパンチは櫂達がついさっきいた場所の地面を粉砕し、小規模のクレーターを作った。

アスナ「結構大振りね。けど貰った!」

大振りな一撃を回避し、アスナと平乃が赤鬼の両脇腹に攻撃しようとした。



ドシュン!


平乃&アスナ「!?」

その時、突然アームが伸びて攻撃しようとした2人を掴み、引き戻される。櫂も突然2人が引き戻されて思わず攻撃を中断。赤鬼の攻撃を間一髪バックステップで回避する。その相手は、背中のカタパルトを伸縮アームに換装したカノンだった。

櫂「おい、邪魔しているのか!?」

伊村「え!?あ、ちゃうって!カノンが勝手に動き出しよって……!」

カノン「危険!危険!危険!未確認生命体を中心に解析不能の破壊組織を含有したフィールドを展開を確認!フィールドは現在も展開中!」

伊村「なんやと?フィールド?」

見ると、確かに赤鬼の足元を中心に地面や物体——というか、その空間そのもの——を侵食していくように広がっている。恐らくカノンの言うフィールドだろう。

カノン「櫂トシキ、結城明日奈、長谷川平乃がこのフィールド内で戦闘不能になるまでの活動時間……0.0000000000128%!」

平乃「つまり、触れたら最後って事ですよね?」

簡単に言うならそういうことである。この面子に中距離以上の攻撃ができる人物はカノンのみだ。侵食され続けるフィールドを考えると彼を中心に迎撃したほうが最良だ。すぐに背中の砲塔の砲口を赤鬼に向ける。

伊村「カノン、はよ頼む!」

カノン「了解!ターゲットロック……発射!」

放たれた砲撃は赤鬼を確実に捕らえ、直撃した——はずだった。


先導者(ヴァンガード)と定理者(ロジカリスト):その2 ( No.859 )
日時: 2016/01/28 12:00
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: zSZyy9Vi)




櫂「……!?」

平乃「貫いた!?」

アスナ「貫いたというより……寧ろ……」

伊村「『すり抜けた』……やと……!?」

その砲撃は確かに赤鬼の身体を確実に捕らえ、直撃していた。だが、直撃したと思われた瞬間、標的はまるで霊体になったように砲撃をすり抜けたのだ。当然標的を外した砲撃はそのまま空の彼方に飛んでいった。

櫂「……」

伊村「………」

平乃「…………」

アスナ「……………」

















伊村「全力で、逃げろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」

その一言と同時、4人と1機は一斉に逃走する。当然赤鬼も4人を追いかけつつ侵食フィールドを広げていく。

アスナ「攻撃が効かない相手なんて、どうやって戦えって言うのよ!?」

平乃「倒しようがないから逃げてるんじゃないんですか!?」

櫂「とにかく今は奴を撒くしかない!コール!バリィ、ジャラン、テージャス!」

伊村「せやな!カノン、デッキに戻りぃ!」

伊村はすぐにカノンをデッキに戻し、櫂のコールしたワイバーンナイト3体に乗り込んで逃走を図る。相手も跳躍で飛び上がり、空中を蹴る要領でワイバーン達に迫る。

櫂「宙を蹴って飛ぶだと!?」

伊村「ますます本家になってきよったで!いや、六式にもあったっけ?」

空中でもフィールドの侵食は続いている。ここにきて平乃の頭『追いつかれる=即死』の方程式が完成していた。そして赤鬼が拳を振り翳した。

赤鬼「——ウゴゥッ!?」

赤鬼が殴りかかろうとし、櫂が反撃に出ようとした時、赤鬼が突然盛大にのけぞった。勝手にのけぞったのではない。頭部に何かが直撃したかのように見える。いきなりの事で目を見開いて目の前の事態をみるだけの中、更に背後から飛来したと思わしき物体が赤鬼を通り過ぎた瞬間、その赤鬼の胴体が真っ二つに斬り裂かれた。

平乃「い、一体何が……?」

櫂「狙撃の後、誰かが奴を斬り倒した。最低でも2人いる」

アスナ「斬り倒したって、あんなスピードで!?」

伊村「多分、初速の後で重力に従って突っ込んできたんやと思う。あないなスピード、ミサイルや零戦の比や無いで!にしても、さっきの零戦もどきもせやけど、さっきの狙撃手もどこにおったんや!?」

櫂「紅雷牙、位置の計測を」

上空での一瞬の出来事の後、櫂が自分のデバイスで狙撃者の位置を計測する。恐らく先ほどの相手より狙撃した人物の方が速いと思ったのだろう。紅雷牙の計測が終了し、バリィの真後ろ300メートルのビルの最上階にいると計算結果が出た。

櫂「なるほど……!バリィ、ワイバーン借りるぞ!」

バリィ「え?ちょ、ちょっと待て!」

バリィの制止も聞かず、櫂がいきなりワイバーンのコントロールを乗っ取り狙撃者へと向かう。バリィのワイバーンにはテージャスやジャランなどと比べて搭載している火器は少なく、スピードも時速5キロほど遅い。だが防護フィールドはバリィのワイバーンのみ搭載されており、範囲は限定的だがパワーを増強させれば砲撃の一発や二発ではかすり傷一つ着く事も無い強力な防御魔法発生装置を施している。かげろうはこれを応用して前方に防護フィールドを張りつつ、搭乗者が脱出して無人になったワイバーンが敵陣に突っ込ませるという荒技を使うという。っておい、まさか櫂がこれからやる事って……;

櫂「安心しろ、銃撃だけだ!」

あ、そう。——っと、いかんいかん。
バリィのワイバーンの口に搭載されているマシンガンの射程範囲内にまで到達すると、ビルの最上階にいる狙撃手に照準を定め、発砲する。ばら撒かれた弾丸を狙撃手は後方に跳んで回避。直後、飛来した先ほどの物体が櫂を強襲。ギリギリのタイミングで回避したものの、ワイバーンは寸断されて爆破。空中の櫂は飛行魔法を発動させて空中で留まって落下を防いだが、その僅かな隙を見越して既に2人ともその場から消えていた。

櫂「……逃したか」

完全に相手を逃した櫂は舌打ちし、ワイバーンと共に着地。

平乃「さっきのは一体何だったのでしょうか?」

伊村「解らへん。カノン、例のフィールドは?」

カノン「ターゲットロスト。フィールドの消失を確認。18メートル前方に生命反応を確認」

相手が消失した事により、安堵する4人。上空の文様もいつのまにか消失しており、カノンが言う場所に行くと一人の男性が倒れていた。

明日奈「早く救急車に連絡を。にしても、一体なんだったの今の?」

平乃「解りませんわ。櫂さん、さっきのは……?」

櫂「すまない、逃がした」

その5分後、救急車が到着。後で解った事だが、先ほどの男性も前の事件の被害者同様の症状だったという。

先導者(ヴァンガード)と定理者(ロジカリスト):その3 ( No.860 )
日時: 2016/01/28 21:59
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: zSZyy9Vi)

里香「なるほど、そりゃ大変な目に遭ったわね」

圭子「その怪物って一体何者だったんでしょうか?」

明日奈「私だって解らないわよ。私も見たことが無かったし」

翌日、学校帰りのSAO女子3人は昨日の明日奈の会話に興じていた。昨日明日奈達が遭遇した事件は今朝の一面を飾り、学校でもその話題で質問攻めの袋叩きにされたのだった。恐らく櫂や平乃、伊村も同じ目に遭っていただろう。そんな時、圭子が違う話題を切り出してきた。

圭子「そういえば、ちらっと掲示板を見たんですが、近くのゲーセンで新しいゲームが稼動されるみたいですよ。えーっと、確か……論理の扉がどうとか……?」

里香「何それ?遊戯王みたいに複雑なルールでもあるの?障害者の作者には無理なんじゃない?」

圭子「いえ、先行体験会に行ってきた作者によると、結構簡単だって言いましたよ」

明日奈「ってか、それ作者が聞いたら傷つくんじゃないの;」

ええ、現在進行形で障害者の自分は容認&傷心しております(泣)。あの事件以降上空の文様と被害者の増加は打ち止めとなり、事実上事件解決になった。




そして同じ場所で、数人の学生たちが帰路についていた。

金髪の少女「にしてもさー、まさかラクロジでバグの被害に遭うとは思わなかったよね〜」

メガネの少女「学(まな)、本当に大丈夫だった?帰った後で家に見てもらってみる?気のせいならいいけど」

ヘッドフォンの少女「……平気」

背の高い少年「そのバグも、今日のメンテナンスで撃滅するらしいぜ。明日になればまたいつもの様に向こうで会えるんだ」

背の低い少年「そっかー。学の新しい合理体見たかったのになー(がっかりしながら学と呼ばれた少女の肩によりかかる」

ヘッドフォンの少女「……邪魔なんだけど?」

金髪の少女「それでもどかそうとしない所を見ると、まんざらでもないんじゃないの?」

ヘッドフォンの少女「……///」

こちらも何気ない下校風景である。そんな時、携帯から着信音が鳴り、背の高い少年が通話に出る。だが、ただメールを見るというより、携帯機器の画面の中にいる金髪の女性に話しかけているみたいに見える。

金髪の女性『メールですね。誰からですか?』

背の高い少年「ちょっと待て……あぁ、妹からだ。そういや明日親父の誕生日だったっけな。返信は……あれ?何か重くないか?」

白い毛並みの虎の獣人『誕生日プレゼントの相談って奴か?』

中国風の金髪の少女『ほほぅ、孝行的な妹じゃな』

背の高い少年「小玲(シャオメイ)にタイガ?何で揺音とクロエの使者(フォーリナー)がいるんだ?」

白い毛並みの虎の獣人『俺らだけじゃないぞ』

タイガと呼ばれた白い毛並みの虎の獣人が親指で後方を指す。すると画面の右上から褐色の女性と隻眼のコウモリがデフォルメされた姿で入ってきた。それに比例して当然少年の携帯の処理速度が落ちて行きます。

背の高い少年「俺の携帯いつの間にか集合場所!?」

背の低い少年「ちょwww集合場所って言うか自分の家感覚じゃんこれwww」

金髪の少女「完全にリラックスしちゃってんじゃんwww」

メガネの少女「いやいやいや、笑ってる場合じゃないよね?何、人の携帯の中に勝手に入ってるの?」

金髪の女性『私が招待しました』

背の高い少年「お前何やってんだよ!」

うん、何やってんだ。背の高い少年の携帯は自分のを含めて5人分の完全にデータの処理速度が落ち、まるでパラパラ漫画の様に画像が切り替わるほどにまで落ちていた。というか、5人とも画面にぎゅうぎゅう詰めになっている。よく要領オーバーにならないよな。

褐色の女性『それにしても、狭……;』

隻眼のコウモリ『つ、潰れる……;』

金髪の少女「大容量メモリでも買ったら?」

背の高い少年「いやそれ以前にお前ら一旦自分の所に帰ったらどうなんだよ!?」

まるで5人ではなく、10人での大所帯のような携帯の画面越しの人物とのやりとり。そんな2組は会話をしながら、同じ場所をすれ違って行った。



——約数名、昨日会ったばかりだという者も気付かぬままに。



















BGM:STORY(ラクエンロジックOP)


『あとがき』

今回はラクエンロジックとの短編コラボをお送りしました。では知らない人のためにもラクロジについて少々説明をば。


大まかなストーリー:地球によく似た人間界セプトピア。そこでは異世界の門(ゲート)を開き、侵略の意思を見せる者達の脅威に立たされていた。彼らに対抗する方法はただ一つ。覚醒した定理者(ロジカリスト)と、異世界から来た使者(フォーリナー)と盟約を果たし、合体体(トランスユニオン)となることだった……。


とまあ、原作はこんな感じ。なお、櫂達がCMを見た途端に飛び出し、4人ともゲーセンに集合。その後、気がかりな点を解く為にゲームに参加する展開は面倒&時間が無かったのでキャンセルしました。

なお、こちらでは使者は『ロックマンEXEシリーズ』や『サマーウォズ』のネットナビやアバターのようなものであり、世界観やゲームシステムは『魔法少女リリカルなのはINNOCENT』の機能に似たものです。因みに背の低い少年と隻眼のコウモリ以外の全員は公式に存在します。金髪の少女ことクロエ・マクスウェルとメガネの少女こと揺音玉姫(ゆりね たまき)はTCG基準、背の高い少年こと剣美親(つるぎ よしちか)とヘッドフォンの少女明日葉学(あすは まな)はアニメ基準です。

そんな訳で、感想おkです。多分感想少ないと思うけど。