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プロローグ

「おー、いてて……無茶し過ぎたかな？」

茶髪の男が腕を抑えながらそう言う。この男よく見ると腕を擦りむいている

「えへへ……お兄ちゃん！ありがとっ！」

「ああ、もう離しちゃ駄目だぞ」

そう彼は木に引っかかった女の子の風船を取って木から落ちたのである。

「ん？もうこんな時間か……じゃあお母さんも心配してると思うしもう帰った方がいいぞ」

「うん！バイバイ！！」

男は女の子が見えなくなるまで手を降った。女の子もそれを見て手を降る。

「よし、帰るか……父ちゃん怒ってるかな？」

「ニャーニャー……」

「ん？」

男は声が聞こえる方を見ると、黒猫が箱に入っていた。

「……捨て猫か？酷い事するぜ…」

「ニャー……」

男は猫に近づき、頭やお腹を撫で回した。猫はすぐに男に懐いた。

「ニャーニャー！」

「ははっ、くすぐったいぞ…そうだ。喉乾いてるか？ほら牛乳だ」

男はスーパーの袋から牛乳を取り出し、自分の手をお椀にして猫に飲ませてあげる。

「いい飲みぷりだ〜（明日の朝飯の為に買ったんだけどまぁいいか…）」

「ニャー！」

「あ、おい！」

猫は勢いよく飛び出した。男は振り向くと。

「あっ……」

「……？」

「ニャー……」

男の後ろには桃色をしたリボンで二つ縛ってる髪型の少女がたっていた。

この出会いで物語が始まる……