二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット ( No.4 )
- 日時: 2012/12/28 09:43
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット
━十三年前━
6月6日。私はフランスに生まれた。
そのころローヌ・アルプ地方では、フルヴィエールの夕べが行われており、
フルヴィエールの丘にあるローマ劇場でダンス、演劇、オペラ、コンサートなどが開催されていたそうだ。
そして3歳の頃、日本に来日。
そのころからだ。日本語を習い始めたのは。
6歳にもなればもうペラペラだった。
小学校の入学も決まっており、近所の家の子供たちとも仲良くできていた。
が、私の家は他の家よりも大きかった。
小学4年生の頃、私はいじめられるようになった。
原因は・・・多分うちが裕福だから。
でも、反対に味方してくれる子もいた。
名前はせな。
私はその子の事を忘れたことはない。
だって、私のことを・・・裏切ったからー。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット ( No.5 )
- 日時: 2012/12/28 09:54
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット
「ちょっと、そのゴミ拾ってくれない?」
「う、うん・・・」
最初はこの程度だった。
私へのいじめ。
だけど、だんだんエスカレートしたんだ。
そう、そのたび、いじめてくる人も増えていった。
「ちょ、出してっ!!!」
私がトイレに入ったら、いつの間にかドアがふさがれていた。
私の力じゃ、開かなかったんだ。
「じゃあ答えなさいよ。
なんで私のペンケースがあんたのランドセルに入ってるの!!!」
うん。そんなの、私はしてない。
多分、他の奴らの仕業。
そして、私が答えなかったら、トイレの水を個室の上からバシャリ。
いつも同じことの繰り返し。
こんな事じゃ、トイレになんて行けない。
だがそんな時助けてくれたのが
「ちょっと、あんたたち、何してんのよ。先生にちくるぞ!!!」
ーせなだった。ー
せなは学級委員で、いつもしっかりしてる。
そしていつも当然のように私を助けてくれた。
そして、私のせなに対する信頼は深くなっていったんだ。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット ( No.6 )
- 日時: 2012/12/28 10:10
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット
「大丈夫?うわぁ、びしょびしょ。保健室に行こう。」
せなはいつも私をかばってくれる。
でもせなは、私をいじめている奴らの事も言わなかった。
だから、いつもこれの繰り返し。
「まぁ、どうしたの。びしょぬれじゃない。」
保健室の先生が言った。
「ちょっと水道を出しすぎちゃって。」
せなが言った。
ね?いじめた人たちが水をかけただなんて、一言も言わないでしょ?
「あらあら、じゃあせなちゃん、この子の体操服、持ってきてあげて。」
「はぁい。」
そして私と先生の二人になった。
ー私は迷った。いじめの先生に言おうか、言わないか。
でも私は言わなかった。いや、言えなかった。
言う勇気がなかった。
「持ってきましたぁ」
ドアの先には私の体操服を持ったせな。
そして、私は着替えた。
そのあと、担任の先生が来た。
「スイート、大丈夫か?」
「はい・・・」
そして私は、教室に戻った。
すると、いじめる奴らがこっちをギロリとにらんだ。
そして、私の事を主にいじめる・・・リーダー?は、私をひっぱり、
「大丈夫だったぁ?」
と、やさしいふり。
だけど、そのあと小声で、「私たちの事、言ってないでしょうね。」と。
私は首を横に振り、席についた。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット ( No.7 )
- 日時: 2012/12/28 10:29
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット
その夜、私は決めたんだ。
「お母さんに本当のことを言う」って。
「お母さん、話があるの。ちょっと聞いて。」
「どうしたの?」
「実は私…」
私はすべての事を話したんだ。
いじめられたこと。
それに味方してくれるせなのこと。
「なんで今まで言わなかったの。ちゃんと話してくれれば、もっと早く終わっていたのかもしれないのに。」
「うん。でも、今まで言う勇気が出なかったの。ごめんなさい。」
私は思わず泣いてしまった。
でも、お母さんは言った。
「自分に自信を持ちなさい。」と。
「そうすれば、きっと強くなれるから」と。
私はその時、初めて自分の心が弱いことを実感した。
ー次の日ー
「ちょっと、マーガレット、こっち来て」
いつものやつらが言った。
でも、もう私は違う。もう弱くなんかない。
「嫌よ。用があるなら、そっちが来てよ。」
私は上手く言えた。
そしたらー。
「ねぇ、マーガレット、こっち来て!!!」
せなだ。
まぁ、せなの言うことだし、私はついていった。
そしたら、あいつらの取り巻きもついてくる。
なにかがおかしい。
やがて、私は体育館裏の人目のつかないところに連れて行かれた。
「ねぇ、あんた、なんか今日は反抗してるわね。」
せな?どうしたの?急に。
せなも私をいじめる気?
「あんたがそういう態度なら、私、あんたのこと見捨てるよ?それでもいいの?」
ーせな・・・ー
私は、せなと離れるのは嫌だったけど、いじめられるよりはマシ。
「いいよ。用はそれだけ?なら教室に行くから。」
「ちょっと、待ちなさいよ!!!」
私はせなに叩かれた。蹴られた。
でも、あいつの取り巻きは一言も喋らなかった。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット ( No.8 )
- 日時: 2012/12/28 10:42
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
〜第二章 私たちの過去〜 第一話 スイート・マーガレット
教室に入った。
私は頬が赤くなっている。
さっきせなから叩かれたから。
そして、ホームルームが始まった。
「なにか困ったことはありませんか。」
先生が言う。
するとせなが
「はぁい。マーガレットさんが、私のことで悪口を言ってました。」
なんで?意味が分らない。
すると、驚くことに、あいつの取り巻きがー
「何いってんのよ。悪口言ったのはあんたでしょ。
マーガレットちゃんのこと、叩いてたし。蹴った!!!」
え?これって、かばってくれてるの?
私は嬉しかった。
「そうだよね?マーガレットちゃん。」
「はい。私、今日の朝・・・」
私は今日の朝の事を皆の前ですべて言った。
せなの顔は、強張っていた。
数日後、せなは転校した。
そして、この学校を卒業したんだ。
皆は普通の中学に行くけれど、私の家の者は、代々魔法使いだったらしいので、
私は、「とんがり学校」という、魔法学校に行くことになった。
私はこの2年間で変わった。
いじめがなくなってから、皆とも仲良く遊べたし、男子ともうまく喋れるようになった。
そして、新しい道が開かれたんだ。
第一話 スイート・マーガレット END
- @お知らせ@ ( No.9 )
- 日時: 2012/12/28 10:49
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
@お知らせ@
少し、「【とび森】いちご☆ミステリー」のほうを進めさせてもらいます。
ということで、こちらのほうは、一時休止します。
- シャネル ( No.10 )
- 日時: 2012/12/28 17:48
- 名前: シャネル (ID: BMPvtiM9)
- 参照: http://www.chanelkopi.com/
大島は「素人」のくせに一流の「歌手」「女優」みたいな態度だし
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.11 )
- 日時: 2012/12/29 13:37
- 名前: あやっぽ (ID: /DGSB/Uw)
スイート・マーガレットてっ、ちょっとかわいそう・・・
でも、どんな、時でもくじけないのが、すごいと思いました。
私も、そんな事があったので・・・
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.12 )
- 日時: 2012/12/29 19:52
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
☆+:*.シャネルs.*:+☆
初めまして!!!
えっと・・・大島って、AKBの?
う〜ん、まぁ、人それぞれだからね。
☆+:*.あやっぽ.*:+☆
コメありっ!!!
マーガレットね…。まぁ、フィクション物だし、うちも書くの迷ったよ〜><;
えっ!!!うそ〜!!!先生にちゃんと言った?
一人で悩みこまないでね!!!
- 〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら ( No.13 )
- 日時: 2012/12/29 20:56
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら
私、白川さくら。
十三年前東京に生まれて東京で育ったの。
今は金髪に染めてクルクルにまいた髪にひらひらのワンピースで派手なんだけど、
昔は違ったの。
昔は、二つに結んだ三つあみに、目が悪い私は眼鏡をかけて、
服もグレーのジジシャツに緑のプリーツスカート。三つ折りの靴下に真っ白い靴。
まさにダサ子だったわ。
でも、そんな時ある人が私を変えたの。
その人は私の隣の席だったわ。
茶髪のさらさらな髪。服も決めてて、女子からも男子からも人気だったの。
そうね、これは私がちょうど4年生の時。
あれからだった。私が変わり始めたのはー。
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.14 )
- 日時: 2012/12/30 13:45
- 名前: あやっぽ ◆Kw40dYkHA6 (ID: Wb.RzuHp)
ありがとう♪でも、もうだいじょうぶ!
2年前の話しだし、解決したから♪
心配させて、ゴメン・・・
続き楽しみにしてるよ
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.15 )
- 日時: 2013/01/03 15:38
- 名前: 苺ろ〜る ◆N1toQkxgzc (ID: l5XoqW5Y)
☆+:*.キャラ募集.*:+☆
キャラ募集シマス!!!!
貴女の名前「」
貴女の性別「」
とんがりボウシのゲームは持ってますか?「」
キャラの名前「」
キャラの性別「」
性格「」
他のキャラとの関係「」
そのキャラの所属グループ「」
※このキャラはフラワーグループのライバルチームです。
自分の呼び方(うち・わたし・ぼく・おれ…等)
他のキャラの呼び方(ちゃん付け…等)
~有り難うございましたぁ(о´∀`о)~
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.16 )
- 日時: 2013/01/03 18:40
- 名前: あやっぽ ◆Kw40dYkHA6 (ID: aWtSrojt)
苺ろーるぅ!あけおめ♪ことよろ♪
今年もヨロシクね!お互いカキコ頑張ろうゼ★
いやっほー
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.17 )
- 日時: 2013/01/03 20:38
- 名前: マリ ◆n6s4BAaWfk (ID: bG4Eh4U7)
わぁぁああ!続きすっごく楽しみになってきたぁ!
あ、ごめん。マリだよ。
キャラ募集してますってあったから、来たよ!とりあえずキャラあげとくね。没でもOK。
貴女の名前「マリ」
貴女の性別「女」
とんがりボウシのゲームは持ってますか?「おしゃまほ、まほおみなら…」
キャラの名前「舞苦(まいく)」
キャラの性別「女」
性格「ぼーっとしてて無口。口を開くと、今のダメダメな政治の話、
これからの世界は大丈夫なのか、と、スケールのでかい(?)話。
マイペースで、目も眠そうなのか無表情なのかと分からない目をしている。
嘘はつかないタイプだけど、両親に裏切られ両親を魔法の力で殺した(行方不明という事にした)という過去だけは聞かれても言わない主義。因みに家族関係は父、母、舞苦、マユ。
魔法や知力は良い方。運動神経は魔力で保ってて、ほぼダメダメ。
それを魔法で良くしてる。」
他のキャラとの関係「敵同士」
そのキャラの所属グループ「ユキフル(名前はグループとかチームとかをつけないで、「ユキフル」です)」
※このキャラはフラワーグループのライバルチームです。
自分の呼び方(うち・わたし・ぼく・おれ…等)あたし
他のキャラの呼び方(ちゃん付け…等)呼び捨て
貴女の名前「マリ」
貴女の性別「女」
とんがりボウシのゲームは持ってますか?「まほおみ、おしゃまほなら」
キャラの名前「マユ」
キャラの性別「女」
性格「舞苦と同じくのんびりとしたマイペース。
戦い的な魔法、知力の技術は舞苦と同じく。
運動神経はまあまあ。
戦う時は舞苦は杖に魔法をして戦うが、
マユは剣を二つ出して片手ずつに。剣に闇魔法をぶっかけてて危険。
あと剣に毒仕込んでるかなり卑怯。あと舞苦の双子の妹。
舞苦と同じく過去は言えない。舞苦と同じく嘘はつかない主義。
舞苦は頼りになる双子のお姉ちゃんという認識があり、舞苦に逆らわない。」
他のキャラとの関係「敵同士」
そのキャラの所属グループ「ユキフル」
※このキャラはフラワーグループのライバルチームです。
自分の呼び方(うち・わたし・ぼく・おれ…等)あたし
他のキャラの呼び方(ちゃん付け…等)呼び捨て
色々と危険な双子の姉妹ですが、宜しくお願いします!
あと、二人が使う得意魔法は、「闇魔法」といって、
嫌な記憶を思い出させたり毒状態にしたりと、
卑怯な魔法です!!!!!!((
あと二人共人質とかする卑怯者です。では!
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.18 )
- 日時: 2013/01/03 20:48
- 名前: 苺ろ〜る ◆N1toQkxgzc (ID: l5XoqW5Y)
マリィ〜(*´∇`*)
あんた凄いよ、すごすぎるぅm(。≧Д≦。)m
絶対に使うから!!!
あ、でも、4人の過去の話が終わってからかな。
第三章くらいには登場させるからね(o≧▽゜)o
でわでわ、オリキャラ有り難うございましたぁ(о´∀`о)
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.19 )
- 日時: 2013/01/03 21:03
- 名前: りんご ◆0UYtC6THMk (ID: SUkZz.Kh)
- 参照: http://www3.atpaint.jp/kakiko/src/kakiko1356605126264.png/img/
こんばんは苺ろ〜る ◆N1toQkxgzcさん
ソピア魔法学校を読んだくれてありがとう♪
楽しみにしてるだなんてほんとありがとうございます
では、
- Re: とんがり学校の不思議魔法〜Sweet Margaret〜 ( No.20 )
- 日時: 2013/01/03 21:09
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
りんごさんへ
いえいえ、こちらこそコメントありがとうございますぅ///
はい、ほんっとに楽しみですっ!!!
頑張ってくださいね/
- 〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら ( No.21 )
- 日時: 2013/01/03 21:21
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら
私は隣の席の男子、大和に恋ー…をしたの。
なんだかわからないけれど、大和は私のにやさしく接してくれた。
普通の人は、私みたいなダサ子と喋ったら自分もダサ子になってしまうと言って、私は友達もいなかった。
でも、ある席替えで私の運命は変わったの。
そう、大和のおかげで。
その日、担任が隣の人と自己紹介するといつもはしないようなことを言い出した。
私はめんどくさかった。
こんなことするくらいなら…、勉強をしたいって思ってたの。
周りの女子も、「大和君かわいそうに…」「もう、なんでよりによってあいつなの?」なんて騒いでた。
どうせ、茶化されて良いことなしに終わるんだって思ってたのに、大和は違った。
こんな私にも普通に接してくれたんだ。
ーそんなとこを私は好きになった。大和のすべてを。心の底からー。
でも、そんな私は上手く恋が実るわけでもなく、敵が増えて行ったんだ。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら ( No.22 )
- 日時: 2013/01/03 21:32
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら
あのころから、私はお洒落に目覚め、お母さんに頼んで可愛い服を買ってもらうようになったんだ。
そして、次の日、すっごくお洒落した。
髪はあまり変えるのも嫌だったから、ゆるく三つあみにして、
そして緑とオレンジのレトロガーリーなワンピに白のカーディガンをはおって。
そして、緑の三つ折りソックスをチョイスした。
でも、ダサ子の格好からいきなり服装を変えるとやっぱり恥ずかしかった。
周りからの視線が怖かった。
でも、大和はそんな私に「おっ、いいじゃん、可愛いと思うよ。」って言ってくれたんだ。
嬉しかった。大和のその一言だけで私は幸せだった。
でも、その日の放課後、私は聞いたんだ。
大和が男子友達と話しているところを。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら ( No.23 )
- 日時: 2013/01/03 21:49
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら
その日の放課後、私は大和の変える方向が一緒だということを知ったものだから、
大和にこっそりついていったんだ。
でも、大和は校門には向かわなかった。
体育館の裏に行った。そこには大和と仲のいい友達2人がいた。
「なぁ、大和、なんであんなダサ仔と喋るんだよ。」
ひとりの男子が聞いた。
私も知りたかった。もしかして私の事を…?なんて、考えたりもした。
でも、そんな言葉とは程遠い、間逆の言葉だった。
「ん?あぁ、白河のことか。あんなのさー、ただやさしくしてるだけだよ。
女子ってさー、やさしくしたらすぐにキュンと来るらしいぜーw
ほんと、白河が今日にあわない格好してきたから俺も困ったわーw」
えー。
「なぁんだ、そうだよなぁ。お前があんなダサ子と一緒に仲良く喋らないよな!!!アハハハハ!!!」
私はショックだった。
気づいたらもう、あの場からさり、校門を抜け、家の前まで付いていた。
そして部屋に戻ると、私はベットでもう一生分の涙じゃないのかと思うくらい、泣いたんだ。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら ( No.24 )
- 日時: 2013/01/03 22:02
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第二話 白河 さくら
私は次の日、もう大和が喋ってきても、無視した。
昨日のことを思い出すだけでも泣きそうなんだ。
そして、服も元のダサ仔に戻した。三つあみも、かっちりにした。
そして勇気を出して大和に言ったんだ。「もうやさしくなんかしなくていいから。」って。
そして、ちょうどいいタイミングで父親の転勤が決まった。
つまり、転校することになった。嬉しかった。
そして、転校先での生活は、父親の会社が上手く行き、家が裕福になった。
私はもう、二度と同じことを繰り返したくない。
私のファッションはだんだん派手になっていったんだ。
ピンクのフリフリワンピ。金髪に染めてカールした髪。
そして2年間、小学校に通って、卒業した。
皆が公立の中学校に行く中、私は皆と違う学校に行きたかったため、
不思議な空間にある「とんがり学校」に行くことになった。
ここは魔法学校らしい。
そして始まった。
新しい物語がー
第ニ話 白河 さくら END
- 〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく ( No.25 )
- 日時: 2013/01/03 22:21
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく
俺はきく。俺は大分県に生まれて大分県で育ったんだ。
俺の地元、大分県は温泉が有名な都市。
うちは温泉館だった。そして俺はその手伝いをしていた。
そして、いつもうちに来る客がいた。
俺の許嫁、「莉奈」。ひとつ年下で、茶髪の二つ結びをした女の子。
まぁ、世間からしたら可愛かった。外見からも、性格からも。
莉奈はいつも俺の事を「お兄ちゃん」と呼ぶ。
そして俺は普通に「莉奈」って呼んでた。
んで、ある日、莉奈がおれに言ったんだ。
不思議な言葉を。
「お兄ちゃん、私の事を、いつまでも見捨てないでね。
何があっても、絶対に守ってね。お兄ちゃん。私はお兄ちゃんが大好きだよ。」
なんだか、別れの言葉みたいだった。
まるで、今から何かが起こるかのようにー。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく ( No.26 )
- 日時: 2013/01/03 22:28
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく
そして、次の日、莉奈が誘拐された。
俺はアの言葉を思い出した。
「お兄ちゃん、私の事を、いつまでも見捨てないでね。
何があっても、絶対に守ってね。お兄ちゃん。私はお兄ちゃんが大好きだよ。」
あれは、このことの前触れだったのか。なんて思ったりした。
でも、そんなこと考える余裕もなかった。
莉奈の親も、うちの親も、警察に連絡したり、どこかに隠されてないか探したりしていた。
皆、ばたばたしていた。
俺もそれに交わる。
外の倉庫も、庭も、押し入れの中も探した。
でも、いなかった。
でも、俺は思ったんだ。
「どうして莉奈はこの事件が起こる前に守って。と言ったのだろう。」と。
俺は探したりする前に、莉奈の持ち物から探ることにした。
そして見つけたんだ。
莉奈の、携帯でのやり取りを。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく ( No.27 )
- 日時: 2013/01/03 22:35
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく
俺が見た莉奈の携帯のメール。それは、目を疑うようなものだった。
メールにはこう書いてあった。
《ねぇ、お兄ちゃんが本当に私を守ってくれるか試したいの。ねぇ、手伝ってよ。お願い。》
と莉奈。
俺は今六年。莉奈は今五年。五年生がこんなことするか?
でも、俺はその返信を見た。
《う〜ん、まぁ、いいよ。莉奈の願いだし…。
じゃあ、成功したら教えてよ。そのお兄ちゃんってやつの事。》
多分相手は男子。
俺の事を教えろっていうのも、おかしいけどな。
んま、これで犯人が分った。
・・・でも、俺には助けに行く勇気がなかった。
なぜならー
俺は他の女子が好きだったからー。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく ( No.28 )
- 日時: 2013/01/03 22:43
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく
俺はどうしても、莉奈を助けに行けなかった。
他の女子の事が好きだったから。
え?どうして助けに行けないかって?
だって、莉奈は俺の事本気みたいだし、もしこれで俺が助けに行ったらますます莉奈は俺から離れなくなるし、
それに、俺にその好きな女子がいると知ったら、莉奈は年上だろうとだれだろうと、
何かをするに違いない。
今までだって、俺に告白しようとしたやつは全員、莉奈に変なことをされた。
そいつの家に行ってお風呂に虫を入れたり、
変な手紙を靴箱の中に入れたり。
だから、俺が莉奈を助けに行ってまた誤解されたらたまったもんじゃない。
別に、嫌ってわけでもなかったけど、莉奈はちょっと違うような気がしたんだ。
そして、俺はこの事件が解決するまで待った。
なにもせずに。ずっと。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく ( No.29 )
- 日時: 2013/01/03 22:48
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第三話 大門 きく
次の日、莉奈が見つかり、家に帰ってきた。
そしてその夜、温泉館に来た時に、
「どうして?どうして助けに来てくれなかったの?」
俺はなにも言わなかった。
無視した。
そして、莉奈に構わずに、そのまま一年が過ぎてしまったんだ。
そして俺は、莉奈に内緒でだれも来ないような魔法学校。
「とんがり学校」に通うことになったんだ。
さすがに莉奈ももうついてこないだろう。
いや、ついてきたらさすがにキモイ。
そして新しい道が開いた。
もう、何も考えずに進むんだー。
俺は、新しい一歩を踏み出した。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア ( No.30 )
- 日時: 2013/01/03 23:05
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア
私、吉永ダリア。
アメリカで生まれて日本で育ったの。つまり、ハーフ。
十一歳。小学五年生の頃。私はテストの学年一位と二位を争っていた相手がいるの。
名前は「武」。男子で、頭がよく、女子からもモテていた。
そして私とはいつも学力で争っていた。
でも最近、二人とも満点が多くなって、もう勝ち負けがなくなって、毎回引き分けになったの。
私は武に恋をしていたとかそんなものではなく、ただ、学力を争っている「ライバル」としか思ってなかったの。
でも、ある日いきなり、武から聞いた言葉が、信じられなかった。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア ( No.31 )
- 日時: 2013/01/03 23:11
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア
ある日、私は武に呼びだされたの。
そこは人目がつかない、屋上。
そして、武は私に向かって言ったの。
「・・・、ずっと前から好きだった。
お前は・・・その・・・そんな風に思ってなかったかもしれないけどさ・・・
この思いだけでも・・・伝えようと・・・思って・・・呼んだんだけど・・・
その・・・お前は・・・俺の事・・・どう思ってんの・・・?
あっ、返事は今じゃなくてもいいからさ・・・、まぁ・・・、今度きかせてくれ・・・。」
私は、武がそんなこと思っているだなんて思ってもみなかったから、その時はすごく驚いたの。
でも、そのことで私は変なことにまきこまれてしまったの。
武ではない、男子たちに。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア ( No.32 )
- 日時: 2013/01/03 23:19
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア
私たちはあれから教室に戻り、普通に授業を受けて、それぞれの家に帰った。
私は宿題をさっとすませ、今日言われた武からの言葉を思い出した。
「ずっと前から好きだった。か〜。」
でも、私はそのあともその答えが出らず、その思いのまま次の日になった。
「おっ、おはよう」
「おはよう」
武は昨日のこともあってか、ぎくしゃくしてて、「おはよう」のあいさつすら緊張してるようだった。
でも、私は別にそんな風に思っていなかったから、さらっと、いつもどおりに返した。
そして、その日から毎日のように私の靴箱に私宛のラブレターが入っていた。
- 〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア ( No.33 )
- 日時: 2013/01/03 23:27
- 名前: ☆+:*.苺ろ〜る.*:+☆ ◆N1toQkxgzc (ID: GTsKO5qg)
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〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア
私宛のラブレターはいつも、「前からずっと好きでした。」
全部の手紙にそう書いていた。
あなたたちの恋ってこんなものなの?
一人が告白したらだらだらと次から次へと。
そんなの、私が困るって言うのに。
本当の恋ならば、私はすぐに告白して、素直に直接言うものだと思っていた。
でも、友達にしゃべっても、皆そういうものだ。って。
恥ずかしいから。そんな考えでずっと自分の思いを胸の奥にしまうの。
おかしいわよ。
でも、武はちゃんと、私に直接、素直に。
ー言ってくれた。ー
でも、私が次の日武に返した言葉は、きっとほかの人から見ても傷つくもので、
今の私からしても、なんでこんなこと言ったんだろう。と思うほど、
━ひどかった━
- 〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア ( No.34 )
- 日時: 2013/01/03 23:33
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〜第二章 私たちの過去〜 第四話 吉永 ダリア
私が武に返した言葉。それは、
「私、あなたの事、勉強のライバルとしか思えてないの。私はあなたの事は好きになれないわ。」
こんな言葉。
ひどいわ。私がきっと恋をしている人にこんなことを言われたらきっと立ち直れない。
その数日後、武は転校した。
親の転勤らしい。
きっと武には都合がよかったんだろう。
そして私は、親の魔法使いの血を受け継いでいるため、
魔法学校、「とんがり学校」に入学する。
そして、新しい出会いが、物語が。スタートした。