二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 依頼5:鈴の謎を解け・完結編(その2) ( No.732 )
- 日時: 2014/09/21 15:27
- 名前: りゅーと (ID: jJL3NZcM)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
春香「慎重に降りて・・・みんな、一体何が・・・!?」
長い梯子を下り、地下へ降りるとそこには信じられないものがあった・・・!
下には大きな部屋があり、それは地下室とも言える。部屋を照らすのは無数の蝋燭であり、かろうじて見える室内には信じられないものがあった。壁一面には何かの文が血で書かれており、中央にはつぎはぎに繋がった人間の死体が血で描かれた魔方陣の上に大事そうに置かれており、正面中央には謎の鏡が壁にかけられている。周囲には中央の死体のためだけ奪われて用済みになったであろう死体や目的の物がなくて乱暴に扱われた死体などが多くある。死体は様々あり、白骨死体や腐った死体や最近殺されたものと様々あった。近くには解体などに使われたであろう包丁や斧や鋏などの凶器が散らばっていた。
そして、血塗れになって満身創痍で倒れるナカジとルイージとタローとサユリがおり、近くには震えるポエットがいた・・・!
春香「何があったの・・・!?ポエットちゃん・・・」
ポエット「分からないの・・・!ポエット達が下を調べていたら急に何者かに襲われたの・・・!ポエットは急いで避けたんだけど・・・!」
春香「そんな・・・!」
霊夢「こっちも見たんだけど、一瞬のうちにみんなが飛ばされて何が何だか分からなかった・・・!」
春香がいない間に敵の襲撃に遭い、WSTのメンバーが何者かに襲われたのだ。待機組さえも目視不可能であり、近くにいるポエットはただ震えていた・・・。しかも・・・
霊夢「・・・春香」
春香「な、何・・・?」
霊夢「あんた、今は最悪な事になってるのよ・・・いい?落ち着いて聞きなさい・・・」
霊夢「あんたの近くに禍々しい力を持つ敵がいるのよ」
春香「!」
何と、765プロのエースアイドルの近くにみんなを襲った何かがまだいるのだ・・・!陰陽玉越しであるものの、邪気がヒシヒシと伝わっており、お祓いが得意な霊夢でも苦い顔をする。
霊夢「こんなにも禍々しい場所にはよくないものが集まりやすいし、その分の力は大きくなっている・・・!男の確率はありえるけど、男が力を蓄えたかもしくは・・・。それも鈴が通用しないレベルだし、何もしないでいたら確実に殺されるわ・・・!」
春香「そんな・・・!?」
霊夢「だけど、チャンスはあるわ。春香、一瞬でもいいから時間稼ぎをして!そうすれば、助かる見込みはあるはず!いい!何かおかしいところがあっ・・・たら・・・ザザー・・・」
春香「陰陽玉の通信が途切れた・・・!」
春香は今、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女の近くには何かがおり、最悪な事に先ほど撃退した男よりも強い・・・!自分を殺そうと近くに潜んでおり、一瞬の隙を作り出して動かないといけない・・・!
再度、地下を見渡す。中央には魔方陣の上に置かれたつぎはぎの死体、周囲には包丁や斧や鋏などの凶器、同じく周囲には必要な部品がなかったり必要な物だけ奪われて用済みになった死体、正面には謎の鏡、ところどころにある無数の灯りを灯す蝋燭、背後にはこの部屋に来る際に使った梯子、近くにはポエット・・・。
春香(落ち着くのよ私・・・!ここで判断をミスしたら、私だけじゃなくポエットちゃんが殺されちゃう・・・!)
冷静な判断が問われる状況。そんな中、彼女はある事を思い出した。それは先ほど宝珠探しにあった光景であり、あの時に矛盾があった。あれが正しいなら・・・!
結論を出した春香はキーブレードを取り出す。そして・・・
春香「そこだよ!」
ガキィン!!
ポエット「あ゛・・・がっ・・・」
彼女が攻撃したのは何と、ポエットだった・・・!
ポエット「貴様・・・!何故、分かったんだ・・・!」
春香「ポエットちゃんの弱点だよ!ポエットちゃんはねカナヅチで泳げないんだよ!」
実は先ほど何もない場所でこけた時にカバンの中身をぶちまけた。その際に荷物を整理し、その中にはポップンカードがあり、全部あるかと確認した時に・・・
春香(カードが汚れないようにしなきゃ。たしか、このレアカードは欲しがっていたし・・・ポエットちゃんは何度見ても可愛いね。ユーリさんが大事にしたくなるのは分かるよ。って、ポエットちゃん、カナヅチなんだ。お魚さんも大変だね〜;)
あの時にカード裏面にあったプロフィールで彼女の嫌いなものを見た。見習い天使の弱点は水泳であり、浮き輪が手放せない。そんな中で合流した時に・・・
ポエット「プールの底に宝珠があったんだよ!ポエットが勇気を振り絞って潜って回収したんだ!凄いでしょ!」
あの発言は矛盾している。ポエットが浮き輪なしで潜水はありえない。ましてや、こんな恐怖しかない場所で水辺に近づくなんて命知らずに等しい。水の中に行くとするなら、水使いのタローが一番適している。
春香「私の観察眼を甘く見ないでね!」
ポエット?「畜生が・・・!あいつの加護も含めてここまで来られるとは思わなかった・・・!」
春香「よくもみんなを襲ったのね・・・!しかも、ポエットちゃんに化けるなんて・・・!」
ポエット?「もうこの姿に化けるのはもう飽きた・・・!ここで潰す!」
ポエットに化けたのはやはり男だった。男は今まで以上に違う力を発揮し、今度は地下にあった斧や鋏などを飛ばしたり持ち替えたりとパターンを変える。急にパターンを変えて来てもみんなの話や今までのケースもあったのですぐに対応し、一瞬に隙が出来るまでは耐える。
男「がっ!」
春香「こう見えても私は魔法やキーブレードを使いこなしてるのよ?」
男「ぐ・・・おっ・・・」
そして、すれ違いざまに一撃を決める。男が倒れるとすぐさまに仲間の無事を確認する。幸いにも気を失っているだけだった。
改めて地下を確認すると、この部屋で起きた惨劇の光景に言葉を失う・・・。犠牲者は神隠しに遭った人達だけじゃなく自分達みたいに校舎に入って来た人間と多くいる。中央にある人の形をしたつぎはぎの死体を見たら男がここで何をしようとしてたのが分かる・・・。
春香「日記に書いてあった通りに神隠しに遭った人達は男にここに連れて来られて実験のために体のパーツを奪われて殺された。用済みになった人やパーツを持たない人は周囲に放置された・・・。中央にあるのは男の成果とも言えるものであり完成間近だったんだけど、あと一つが手に入らなかった・・・。どうやっても一つが手に入らなかった男は今まで通りに校舎に何らかの力を使ってで・・・」
何かまずい・・・