ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　　　大地に堕ちた


　　　悲しき天使


　　　同じ運命　　背負いし者


　　　遥か昔より・・・

（天使界のＢＧＭ『天の祈り』にあわせて）


　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


　　森羅万象さまざまな生き物の暮らす母なる大地の空高く、
万物を見守る者たちが住んでいた。
　その者達を人々は『天使』と呼んだ。
　天使達は世界の全てのものを温かく、そしていつまでも見守っていた。
　その中でも、『守護天使』と呼ばれるものにつく天使は、それぞれの町や村を守る役目を果たしていた。
守護天使たちは、自らの守る村を愛し、人々を愛し、そして人々に襲い掛かる魔物でさえ愛した。

　守護天使の仕事は、魔物の襲撃からそれぞれの町や村を守り、
一人でも多くの者の幸せのために努力すること、
現世に思い残しをし、昇天できない霊たちを、無事に天へと送ること。

そして、人間たちが天使に対しての感謝の結晶である、『星のオーラ』を集めるためである。


　人間達に、天使は見えない。
ただ、人間たちは天使という存在は知っているらしく、それぞれの町や村には天使の石像があり、それぞれの土地の守護天使の名前が刻み込まれている。

そんな中、１人の守護天使に連れられて、とある村へ降り立った１人の守護天使がいた・・・

　天使たちが星のオーラを集める理由・・・

　それは、地上の遥か上、雲の上にある天使たちの住む場所・・・『天使界』の古い言い伝えからである。


　　　　　世界樹に女神の果実　実りし時、
　　　　　　　　　天の箱舟　降り立ち、神の国へといざなう


　天使界を支えるように生える巨大な世界樹に、人間の感謝の結晶である星のオーラを捧げることで、世界樹に『女神の果実』という、黄金に輝く果実が実るという。
　そして、神より『天の箱舟』と呼ばれる黄金の空飛ぶ蒸気機関車が天使界につき、天使たちを神の住む国へと運んでいくと言い伝えは語る。

その言い伝えを信じ、天使たちは今日も地上に降りては、星のオーラを集めている。

〜登場人物紹介〜

主人公【ナイン】
ウォルロ村の（なりたて）守護天使。
彼が持っていた運命はいかに・・・

【イザヤール】
ウォルロ村の（元）守護天使。
ナインの師匠。
弟子であるナインに守護天使の仕事を任せたのも彼。その後、世界を見て回りたいと思っている。

【オムイ】
天使界の長老。
その年は千年とも、一万年ともいわれる。
慈愛に満ち溢れた心の広い大天使で、皆から尊敬されている。

【ラフェット】
イザヤールを心から尊敬する、と同時に、昔からの喧嘩友達でもある。
読書家で、今までの世界の歴史を整理するのが彼女の仕事。

随時更新（現在1,2ver.)