二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:オリキャラ〆切 ( No.103 )
日時: 2013/03/17 20:16
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

バトル36:VSグリード

 遂に、作戦決行の日が来た。この日、IPQメンバーは第四ビル講堂に再び集まっていた。ライデンが話を始めた。

「良いな。それでは、各自、空を飛ぶを持っているポケモンで、各々の目的地に乗り込むこと!!良いな?」
「はいっ!!」

 全員が声をそろえて返事をした。が、その時だった。突然、窓ガラスが割れ、そこからポケモンが入ってきた。主にドンカラスだ。

「何が起こったんだ!?」
「まずい、みんな!逃げろ!行け、サン!」

 ライデンが繰り出したのは、サンダースのサンだ。

「お、親父!どうすんだよ!」
「お前らは先に行ってろ!俺は、こいつらを食い止める!サンダース、放電!」

 サンダースの体から、電気が放たれる。ドンカラスは次々に倒れていく。

「そこに隠れて居るんだろ?出てこい!」
「お気づきでしたか・・・。私、セキュリティー・イッシュの四幹部補佐、シャークと申します。以後、お見知りおきを・・・。」
「で、そのお偉い、四幹部補佐様が、ビルの窓ガラス割りまくって襲撃
とは・・・。何のようかな?」

 ライデンは皮肉を言った。シャークは気にせず続ける。

「”ダブルヘッド”の存在を知らせておいた方が良いかと。」
「何ィ?」
「ダブルヘッドは、四幹部様より上を行くお方。その内の一人が、もうすぐ・・・。」

 そうシャークが言いかけた、その時だった。窓から、電撃が入ってくる。そこには、飛行スクーター(モーターの付いたスクーター。空を飛べる。座席は付いていない。劇場版ポケモン・幻影の覇者ゾロアークで、コーダイが使っていた物に似ている。)に乗った少年が、応援ポケモン・マイナンを肩に乗せたところだった。少年の背格好は、ライガとほとんど同じだった。

「ご苦労、シャーク。時間稼ぎはもう良い。ホントなら、”アリス”を
連れてきたかったんだが・・・。」
「申し訳ありません。ボスからの命令ですので・・・。それでは、お先に失礼。」

 そう言うと、シャークはドンカラスの1体に乗って去って行った。

「まあいいや。要はこのIPQ副総裁をかっさらえば良いいんだろ?」
「誰に向かって言ってるんだ?」

 ライデンが怒りの形相で少年を睨み付けた。少年の態度は、落ち着いていたが・・・。

「まあ怒らないでよ、おじさん。俺の名前は、グリード。セキュリティー・イッシュ・首領側近・ダブルヘッドの1人さ。」
「おじさ・・・!!まぁいい・・・。」

 ライデンの顔が引きつる。

「そうだ。俺とポケモンバトルしようよ。1対1のシングルバトル。で、俺が勝ったらこっちに来て貰う。アナタが勝ったら、僕らが退散する。で良い?」
「何を勝手な・・・。」
「逃げるの?」

 グリードが挑発した。しかし、ライデンはこれに乗るまいとしていた
が、次の言葉で闘争心が沸きだつ。

「お子さんはがっかりするだろうなぁ?アナタが逃げたと知ったら。」
「何だとぉ!?誰が逃げるって言った!」
「え?やるんだ。そう来なくちゃね。」

 そう言うと、グリードはマイナンに言った。

「君の出番だ、マイナ。勝ったら、アリスのプーラと今日はずっと遊べるからね。」

 そう言われたマイナンのマイナは嬉しそうに、飛び跳ねた。

「なぁ、アリスって誰だ?」
「ああ、もう1人のダブルヘッドで、俺の彼女さ♪」
「そう聞いたら、どうでも良くなったぜ。しかたない、行け!ダゲ!」

 ライデンはダゲキのダゲを繰り出した。グリードが

「んじゃ、そっちからどうぞ♪」
「へっ大人を舐めるな!ダゲ、インファイト!」

 ダゲの容赦ない連続攻撃が決まった。普通のマイナンならこれで倒れる・・・。はずだった。マイナは立っている。気合いのタスキで持ちこたえたのだ。

「ば、馬鹿な!!」
「じゃあ、こちらの反撃だよ。マイナ、カウンター!!」
「まずい、ダゲ、耐えろ!」

 幸い、ダゲは特性:頑丈で持ちこたえていたが・・・。グリードは動揺する間もなく、指示を出す。まるで読んでいたように。

「マイナ、電光石火!!」
「ダゲ、こらえる!!」

 電光石火が炸裂するも、ダゲはこらえた。

「これで最後だ、電光石火!」
「ダゲ、もう1度、こらえる!」

 再び、こらえるの体制に入る。しかし、次は成功するか、分からない
のだ。マイナの体が、ぶつかろうとした途端、マイナが躓いて倒れた。そのダメージでマイナは戦闘不能に。

「あーあ、ドジなんだから。まあ、そこが俺に似てるんだよな。戻れ、
マイナ!じゃあ、約束通り、退散するよ。じゃーね♪」
「待て、お前には聞きたいことが山ほど・・・。」

 ライデンが言い終わらないうちに、グリードは飛行スクーターに乗って去ってしまった。

「・・・まずい!ライガ達に、この事を知らせなければ!!」

 ビルを出たライデンは、自分の息子達の元へ向かったのだ。明らかになったダブルヘッドの存在・・・。ライガ達に勝機はあるのか!?