二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:オリキャラ〆切 ( No.108 )
日時: 2013/03/07 22:05
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

バトル37:グリードとアリス

 ライガとラウルは、フータのフワに乗せて貰い、基地へ向かっていた。無論、フータも一緒だ。しかし、遅い。一方のミオとエメナはミオのチルタリスに乗っていた。こちらもスピードでは、フワに負けていない。(遅い)

「おいおい、これもっと速くできないのか!?」
「うるさい!ボクのフワに文句を言うな!!」
「喧嘩するなお前ら・・・。」

 一方、ミオとエメナも遅さで、歯がゆい思いをしていたのだ。挙げ句の果てには、ライガ達はトランプ、ミオ、エメナはICレコーダーで暇を潰すことに。その時、一瞬、何かが基地の方へ向かっていった。飛行
スクーターのようだった。

「お、おい今のは・・・!」
「ライデンさんでは無いな・・・。何者だ!?」
「おーい!!」

 下の方から、ライデンを乗せたオオスバメが飛んできた。

「あ、親父!今のは何か分かるか!?」
「セキュリティー・イッシュ、首領側近ダブルヘッドの1人、グリードだ。襲撃の元凶はそいつだったよ。四幹部よりも強い。偶然とは言え、倒したがな。」
「四幹部よりも!?」

 その頃、セキュリティー・イッシュ本部基地、首領側近室。

「ただいま、アリス♪」
「あら、お帰り♪勝ってきたの?」

 部屋には、ダブルヘッドの1人・アリスが居た。

「いや、偶然とは言え負けたよ。まあいい。頑張ったんだから、マイナも遊ばせてやらなきゃな。出てこいマイナ!」
「プーラ!出てきて!」

 プーラは、嬉しそうだったが、マイナは落ち込んでいた。

「マイ・・・。」
「何?負けたことを気にしてるのか?大丈夫、次は勝てる!悪の軍団、
IPQに負けるわけが無いからな。」
「マイ、マーイ!!」
「プラ、プーラ!!」

 グリードはソファに掛けた。周りではマイナとプラがはしゃいでいる。

「孤児だった俺達を拾ってくれたのは、今のボスだった・・・。今や首領側近だ。」
「私たちはIPQは悪の組織だって教えられて育った。そして、イッシュを守る為に、戦ってきた。でも・・・。いくら相手が悪の組織だから
ってポケモンを奪って良いのかしら・・・。」
「仕方ないよ、相手も同じ事をしてるんだ。」

 一段落して、グリードが言った。

「だけど、気が咎めるのはどうしてだ?」
「分からない・・・。」
「プラ?」
「マイ、マーイ?」

 怪訝そうな顔をする2人に、マイナとプーラが心配そうな顔で近寄ってきた。

「ああ、ごめん。お前達に心配されちゃ敵わないからな。なあ、アリス。確かめないか?俺達のやってる事は正しいのか。」
「いい加減にしてよ!!私たちは、正しいことをやってるから、今ここに居るのよ!」
「じゃあ、何故こんなまで気が咎める?俺達のやってることは、本当に正しいと言えるのか?」

 2匹はおろおろしながらなだめる。2人が喧嘩したのは、初めてだからだ。だが、すぐに収まった。

「・・・ごめん。ムキになりすぎた・・・。」
「ううん・・・良いの。」

 マイナとプーラはため息をついた。2人は不安なのだ。2人に今まで無かった、疑いの感情が芽生えかけているからだ。2人は知らない・・・。今から起こる出来事が自分たちの人生すら変えようとしていることを・・・。