二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:番外編投票! ( No.123 )
- 日時: 2013/03/16 22:54
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
バトル41:復活!
この戦いはかなり不利。2体違いで戦況とは大きく変わる物だ。後ろで見守っていたライデンも、さすがにまずいと思い始めた。が、今ライガに手を貸してはいけない。それでは、ライガは一生後悔するだろう。
因縁の相手に、1人で勝てなかったという、自責の念が一生ライガを苦しめるだろう、と。その時、ライデンのライブキャスターが鳴った。すかさず、ライデンが応答に出る。相手はシホだった。
「おお、君か。そちらはどうだ?」
『大変です!19番水道が干上がりました!』
「何だとッ!?」
ライデンが思わず叫ぶ。シホが続けた。
「一体何が・・・・!!教えてくれ!」
『実は・・・・。』
(30分前、19番水道)
「ユレイドル、ギガドレイン!」
「ラプラス、ハイドロポンプ!」
緑色の光が、ラプラスに襲いかかるも、強烈な水圧で掻き消されてしまう。セキュリティー・イッシュとIPQメンバーの熾烈を極める戦いが繰り広げられていた。シホは、一度に多数のポケモンを相手にすると言う、不利な状況を強いられるも、何とかリードしていた。
「っ・・・!!このアマがァ・・・!!」
「エモンガ、アーケオスに10万ボルト!!ラプラス、ユレイドルに冷凍ビーム!!」
まず、エモンガの放った強烈な電撃がアーケオスに直撃し、アーケオスは水に落ちた。が、すかさずカシワがボールの中に戻した。さらに、電撃を受けた後のアーケオスが水面に触れたため、周辺にいたカブトプス、アーマルド、オムスターも同じダメージを受けて倒れてしまう。さらに、冷凍ビームはユレイドルに襲いかかり、ユレイドルを凍結させた。要するに、カシワは、ポケモンが全滅させられた。
「今の一瞬で・・・・。」
「私の勝ちよ!カードキーを渡しなさい!」
「分かった・・・。」
と、その時だった。一瞬、とても禍々しい物が空を飛んでいたような気がした。そして、次の瞬間、水道の水位が急に下がり始めたのだ。
「な、何よ!これ!」
「水位が・・・!まさかボス、もうあれを完成させたのか・・・!?」
(セキュリティー・イッシュ空中基地・首領官邸)
玉座に座っているのは、仮面を付けた男だった。周りを部下達が守るように囲んでいる。男が冷たい声で言った。
「グリードとアリスに、漏らしてはいないな?」
「はっ!」
「良いだろう・・・。おめでたいガキ共め。ワシの事を未だに、義理の父親だと思っているのだからな。それに、騙され利用されていることも
知らず・・・。さて、ガートが裏切ったらしいな。」
仮面越しに男は、視線を四幹部・ムツキに泳がせた。ムツキが答える。
「うん、そーだよー。多分、一人でイッシュを制圧するつもりらしいね。ゲノセクトを使ってさ。あいつバカだよね、”ジョーカー”。」
「ふん、放っておけ。ヤツの器では無理な話だ。それより・・・。」
部下達が顔を上げる。ジョーカーと呼ばれた男は少し間を開けて言った。
「”XD001”の精神体の試験飛行は?」
「無事に終わりました!同時にそれによって、19番水道が干上がりました!」
「ふふ・・・、”精神体”だけでも申し分ないパワー・・・。後は幻のクロスワードのみ・・・。それさえあれば、」
ジョーカーは不敵な笑みを浮かべた。(が、仮面に隠れて分からない。)
「さーて、後はIPQの連中をここに呼び込むだけか。まあ、時間の問題だろう。」
「そうですね。ヒヒヒ・・・。」
(19番水道)
とうとう、水道は干上がってしまった。水中に住む、ポケモン達が、
力なく跳ねている。(プルリル・ブルンゲルを除く。)カシワが呟く。
「あれが、XD001・・・・!!!!精神体のみだが、完成させたのか!良い・・・!良いぞ!私は基地に戻るとしよう!爆撃ユニットはもう好きにするが良い!さらばだ!」
そういうと、カシワは回復させたアーケオスに乗って、空を飛んだ。
他のしたっぱたちは、IPQに全員拘束されているが。
「待ちなさい!フライゴン!・・・あれ!?」
ボールが開かない。見ると、ボールスイッチが破壊されて居るではないか!
「ははは・・・!!実は、ボールスイッチをお前が水面が干上がって、まごまごしている間に、この小刀を投げて破壊させて貰ったよ!紐付きだから、私に小刀は戻ってくる!また会おう、ははははははは!!」
その瞬間、シホはバンギラスを繰り出し、
「バンギラス!破壊光線!」
「嘘だーッ!!ぎゃー!!」
アーケオスは案の定、撃ち落とされて落ちた。カシワも気絶している。無論、カシワは拘束された。
(回想終わり)
話を聞いていたライデンが、返した。
「あー、何かあっけなかったな・・・。」
『でしょう?でも普段、話で聞き役の多い私が、こんなに喋るほど、そのXD001はすごいと言うことです!』
「それは関係ないと思うが。うーん、XD001・・・か。」
ライデンは何か、思い出しているようだった。その時、爆音が響いた。ライガのリオが、ゲノセクトの技に吹き飛ばされたのだ。
「リオッ!!」
「ふはははははは!!ゲノセクト、火炎放射!」
砲台から、炎が吹き出る。もうだめだ。これで、終わり--------!!
そう思った瞬間だった。
『それとライデンさん。爆撃ユニット内部に、洗脳されたポケモンが居たんで、解いておきました。』
「何?親名は?」
ポケモン図鑑を使うと、そのポケモンの親名が分かるようになっている。
『”ライガ”で、ニックネームはエモン。メスのエモンガで、今第三爆撃ユニットに向かわせているところですよ!後、同じくニックネームはヌッケで、ヌケニンです!』
シホがそう言った途端、ゲノセクトに電撃が炸裂した。そして、影が
ゲノセクトを掴み、転ばせた。
『もう、着いたみたいですね!』
ライガはぽかんとしていた。目の前に居るのは、自身のポケモン、エモン、そしてヌッケだったからだ。
「エ、エモンなのか!?そしてヌッケ!?」
エモンは嬉しそうにライガの方を向いた。リオは、エモンの方を向い。
「ガウ、ガウ!?(お前ら・・・!?どうしてここに!!)」
「エモエーモ!(今はいいわ!とにかく、ヤツを倒すわよ!」
「ジー・・・。(お返しはたっぷりしないとね・・・。)」
ガートは、涎をたらして、言った。
「予想外だ・・・!!まさか、自分が奪ったポケモンに逆襲される事になるなんて・・・!!」
「てめーの野望も、ここまでだ!!覚悟しろ!」
ライガは、拳を握りしめる。そして、叫んだ。
「エモン、10万ボルト!ヒヒ、フレアドライブ!ナック、地鳴らし!レジロック、馬鹿力!ヌッケ、影撃ち!」
それぞれの技が、ガートに炸裂する。エモンは、エアームドに10万ボルトを喰らわせる。エアームドは電撃を受けて、地面に落ちた。ヒヒは炎をまとい、アイアントを撃破。そして、ナックは地ならしで、ドリュウズを倒し、レジロックは馬鹿力を発揮し、ナットレイを殴り飛ばした、そして、ヌッケは影撃ちでボスゴドラの足を取って、転ばせる。
「リオ、インファイト!!」
最後は、リオだ。しかし、今までとは技の出し方が違う。飛び上がり、膝をゲノセクトに向かわせる。ガートが叫ぶ。
「これは・・・飛び膝蹴り!!格闘タイプ最高クラスの技だ!馬鹿な!負けて溜まるか!ゲノセクト、テクノバスター!!」
2つの技がぶつかり合う。勝負の行方はいかに!?