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Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:番外編投票! ( No.126 )
日時: 2013/03/17 11:09
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

バトル42:VSアゲハント!

「リオ、飛び膝蹴り!!」
「ゲノセクト、テクノバスター!!」

 2つの技がぶつかり合う。テクノバスターは、ゲノセクトに装備された、ブレイズカセットの効果で炎タイプだ。しかし、炎は掻き消された。飛び膝蹴りの威力はあまりにも高すぎたのだ。リオの膝は、ゲノセクトに直撃し、ゲノセクトはガクッとその場に倒れた。ガートが叫ぶ。

「ば、バカなっ!!ゲノセクトが!ゲノセクトが機能停止状態に!嘘だ!嘘だァーッ!」

 その瞬間、ライガは突如ユニットの窓から、とても禍々しい物が見えた気がした。

「今のは何だ!?」

 ライガが叫んだその瞬間、ユニットが急に傾いた。思わず、ライガ達
が悲鳴を上げる。すると、ガートがユニットの奥に進もうとする。

「ま、待て!ガート!」

 ライガが声を掛けるも、ガートは奥に進もうとした。

「ふふふ・・・。この奥にはゲノセクトの設計データがあるんだよ!じゃあな、IPQ共!ふははははははは!!」

 ガートはそう言って、去っていった。直後、奥の部屋へ繋がる扉が、
落ちてきた鉄骨によってふさがってしまった。今の衝撃で、気絶していたIPQメンバーとセキュリティー・イッシュのしたっぱ達も起きあがった。とりあえず、したっぱを全員拘束し、メンバー達は飛行ポケモンに乗って脱出した。炎上した爆撃ユニットは、湖へ墜落し、直後爆音が轟いた。

「愚かな。自身の野望を捨てきれず、死を選んだという事か。ゲノセクトもこれで、永遠に眠ることになるだろう。」

 ライデンがそう呟いたのが、ライガには聞こえた。その時だった。

「ギャァァース!!」
「「「「「「「「!!」」」」」」」」

 その場の全員が、振り向いた。そこには、とても禍々しい翼竜のような影が羽ばたいていた。

「ギャァァース!!」
「何だ、あれは!!ポケモン・・・なのか!?」

 影は、もう一度咆哮を上げたと思うと、飛び去っていった。

「今のは・・・。それより、親父!基地に乗り込まないのか!?」
「あ、ああ。しまった!基地に乗り込むための、カードキーが無い!」

 ライデンが取り乱す。すると、遠方から大きく羽ばたくポケモンの姿
が見えた。フライゴンだ。

「シ、シホさん!?」
「カードキーなら、私達がカシワから奪ってきたわ。」
「ナイス!後は、第一爆撃ユニットだけだな!」

 場が歓喜に包まれた。

「まぁまて。喜ぶのは、まだだ。セキュリティー・イッシュを撃破してからだろう。」

 ライデンがそう言った。

(その頃、第一爆撃ユニット)

 その頃、第一爆撃ユニットでは、アゲハ親衛隊とIPQのバトルが繰り広げられていた。レイは、リゲルと協力してアゲハのポケモンに立ち向かっていた。残る敵は、アゲハのメガヤンマのみだった。レイは、ガブリアスのアス、フローゼルのフローを繰り出していた。

「メガヤンマ、催眠術!」
「フロー、アクアジェット!アス、炎の牙!ユキ、吹雪!」

 催眠術を回避し、強力な技がメガヤンマに炸裂する。メガヤンマは倒れて、IPQの勝利・・・のはずだった。倒れたメガヤンマは、カードキーを持っていなかったのだ!

「ふふふ・・・。」
「ちょっと!どういう事よ!」

 レイが猛抗議を浴びせる。

「どうしたも、こうしたも、俺のポケモンは、もう一体この部屋に居るのだ!さて、そろそろ出てこい、アゲハント、シャドーボール!」

 その瞬間、鱗粉で擬態していたアゲハントが姿を現し、ユキにシャドーボールを喰らわせる。

「嘘ッ!?もう一体いたの!?」
「こいつが我が真のエース!こいつが、カードキーを持っているのだ!」

 シャドーボールを喰らったユキは、倒れた。

「うっ・・・、戻ってユキ!」
「カイリュー、逆鱗!」

 リゲルが、カイリューでアゲハントに攻撃を仕掛ける。暴れ回ってカイリューが攻撃する。しかし、アゲハントは難無くかわしてしまった。

「はっはっはっは!アゲハント、痺れ粉!!」

 アゲハントの鱗粉が、カイリューとアスに襲いかかる。

「カイリュー、かわせ!」
「アス、避けて!」

 しかし、狭い部屋の中に充満した粉は、カイリューとアスを麻痺状態にしてしまう。

「ははは!どうだ!ついでに、俺も麻痺状態になってしまったのだ!」

 アゲハは麻痺になって、ふらふらしている。アホだアホ。呆れた2人は、容赦なく指示を出す。

「アホめ。カイリュー、逆鱗!」
「アス、ドラゴンダイブ!」

 二匹の大技が、叩き込まれる・・・。はずだった。2匹は体が痺れて動けない。やはり、痺れて動けないのだ。

「アホは、どちらかな!アゲハント、虫のさざめき!」

 アゲハントが、鳴き声を上げる。騒音がある意味暴力だという事が、
納得できる。

「ぎゃあああ!!うるさーい!」
「なんだこれは!くっ・・・、カイリュー、逆鱗!」

 カイリューは、痺れに負けず、アゲハントに攻撃を仕掛けた。アゲハントに、大きなダメージを与える。

「アス、トドメのドラゴンダイブ!」

 しかし、辛うじて避けられてしまう。

「ははは、アゲハント!虫のさざめき!」

 再び、騒音が発生する。しかし、これにより、カイリューの怒りが目覚めた。

「グオオオオーッ!!」

 カイリューが怒りの咆哮を上げる。

「おお!普段、穏やかなカイリューが、ついに怒ったか!カイリュー、
炎のパンチ!」

 カイリューの拳が燃え上がり、アゲハントに襲いかかる。アゲハントはまたしても回避するが、今度は上手くいかなかった。背後に、フローが回っていたのである。

「フロー、噛み砕く!」
「ア、アゲハントー!!」

 強力な一撃が決まった。アゲハントは倒れた。そして、レイがすかさずアゲハントから、カードキーを奪い取る。

「ぐぐぐ・・・!仕方あるまい、また会おう!諸君!」

 そう言って、逃亡を図るアゲハだったが、移動手段(ポケモン)が瀕死状態で使えない。アホだアホ。結局アゲハは拘束されたという。早速レイ達は、ユニットの機能を永久凍結し、ユニットから脱出した。そして、ライデンに連絡した。

「こちら、レイ!任務完了!アゲハを拘束し、爆撃ユニットは完全に永久凍結させました!」
『了解だ。俺達は今、空中基地に向かっている。後は、周辺の見廻りをしててくれ。』
「はいっ!」

 こうして、全ての爆撃ユニットは停止した。残るは、セキュリティー・イッシュ空中基地のみ!