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Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:番外編投票! ( No.132 )
日時: 2013/03/17 22:44
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

バトル43:VSムツキ(前篇)

(セキュリティー・イッシュ空中基地)

 ガートを撃破し、セキュリティー・イッシュ空中基地に向かったライガ達。しかし、そこには大量の、ガスマスクを付けたしたっぱ達が徘徊していたのだった。したっぱ達はこちらに感づいたらしく、ポケモンを繰り出してきた。ライガは咄嗟に、ボールに手を掛ける。が、その時、
聞き覚えのある声がした。

「道を空けろ!」

 幼い声にも関わらず、冷たく残酷な声・・・。ライガは思わず呟いた。

「ムツキ・・・。」
「おーやおや?久しぶりだね。」

 子供っぽい声で、ムツキはそう答えた。(というか子供)しかし、目は完全にこちらを威圧している。

「幻惑の孤島の件・・・忘れたとは言わせないよ?」
「へっ、お相子なこった!そっちは、マスタードレイクをかっさらってくれたんだからな!マスタードレイクを返せ!」

 ライガが叫ぶ。

「そうは行かないな・・・君達には、ある場所に来て貰う。」

 そう言うと、ムツキはガスマスクを取り付けた。そして、叫ぶ。

「催眠ガス、発射!」

 その掛け声と共に、したっぱ達が催眠ガスを機械から放出した。ガスマスクを付けていたのは、この為だったのだ。ライガ達は、咄嗟に口と鼻を塞いだが、もう遅かった。頭がボーッとする。とうとう自分が倒れるのが分かった。

「くっ・・・そっ・・・。」

 意識が朦朧とする。そして、ライガ達の意識は闇に落ちた。



 ---------------しばらく経っただろうか。気付けば、コロシアムのような場所に居た。まだ頭が痛い。起きあがると、モニターが見えた。そして、モニターに顔が映った。

『ふははははははは!気付いたかね、諸君!』
「!!」

 そこには、仮面を付けた男が居た。

『私の名はジョーカー!いずれ、世界を支配する男!幻のクロスワードは我々が預かった。今、クロスワードを起動させるところだ。』
「何だって!?」

 そう言ったジョーカーは、クロスワードのスイッチを押した。もう、全てのワードがはめ込まれてある。すると、クロスワードが光り出し、
何かが、映し出された。それは、ホログラム映像で、地図のような物だった。ライデンやフータ、ミオ、エメナ、ラウルも起きあがった。おおかた、状況が飲めたらしい。

「なっ・・・!あれは!」
『これは、最果ての孤島への地図。幻のポケモン、ミュウの生息地だ!そして、我々が求めているのは、全てのポケモンの細胞となる、”ミュウの細胞”!これさえあれば、XD001の肉体が現れる!』
「そんな事させるか!」

 ライデンが叫んだ。

『ワードを返して欲しければ、我々セキュリティー・イッシュの精鋭に勝つことだな。出てこい!』

 その瞬間、4人の影が見えた。ムツキもその中に居た。1人はローブを被っているのが見える。ライガ達には知らない人間ばかり・・・ムツキを除いて。

『まずは、お前達の対戦者の紹介をさせて貰おう!まず、一番左に居るのが、四幹部最強・ムツキ!そして、次にセキュリティー・イッシュ・ダブルヘッド、グリードとアリス!そして最後がローブの男、バハム!我々が、最果ての孤島に着く前に、彼らに全勝できれば私の部屋に行くことが出来るのだ!分かったら、勝負を始めろ!なお、第二回戦はダブルバトルになるからな。そこは注意して貰おう。』
「やるしか無いって事か!」

 
 すると、ジョーカーが叫んだ。

『それでは、両チーム代表・入場!なお、第一回戦は、3対3のシングルバトルだ!』

 すると、ラウルが進み出た。

「まずは、僕が相手させて貰おう。」
「大丈夫なのか?」
「ライガ、問題ない。相手が誰であれ・・・な!」

 対戦相手は・・・ムツキだった。ムツキは冷たい笑顔をラウルに向ける。

「まさか、裏切り者が出てくるとはね・・・。」
「ふん、お前には借りがある。ライガを傷つけ、関係ない人を巻き込んだ!」
「何を今更・・・君に勝機は無いよ?」

 ムツキがボールを取り出す。ラウルは記憶をたぐる。

(ヤツはノーマルタイプの使い手!最初から、エルレイドで攻めれば、勝てる!)

 ジョーカーが勝負開始の合図を出した。それと共に、両者・ポケモンを繰り出す。

「行くよ!エルレイド!」
「頼むぞ、ムーランド!」

 ムツキが最初に繰り出したのは、かんだいポケモン・ムーランドだ。
一方、ラウルはエルレイドを繰り出す。早速、ラウルは猛攻に出る。

「エルレイド、インファイト!」

 強力な連続打撃が、ムーランドに炸裂する・・・はずだった。

「ムーランド、守る!」

 直後、バリアが張られ、インファイトは弾かれる。ムツキが不敵な笑みを浮かべた。

「ムーランド、とっておき!」
「何ィ!?」

 ムーランドは、ありったけの力でエルレイドに攻撃した。とっておきは、自分の持っている技を全て一回以上使わなければ、発動できない。
しかし、このムーランドは”守る”と、”とっておき”しか持っていないと言うことだ。エルレイドは、攻撃を喰らい、瀕死寸前だ。

「エルレイド、インファイト!」

 直後、超至近距離のインファイトがムーランドに炸裂した。大ダメージを貰ったムーランドは倒れた。が、エルレイドも寄りかかる形で倒れてしまう。

「戻れ、ムーランド。」
「よくやった、エルレイド。」

 2人は、自分のポケモンをボールの中に戻した。

「さて、行け!エテボース!」

 次にムツキが繰り出したのは、おながポケモン・エテボースだった。

「こいつに勝てるわけが無いよ!」
「行くよ、マンムー!」

 ラウルが次に繰り出したのは、マンムーだった。

「マンムー、原始の力!」
「エテボース、かわしてダブルアタック!」

 マンムーが作り出した、岩がエテボースに襲い掛かるも、エテボースは難無くかわして、尻尾で攻撃を仕掛ける。見たところ、かなり鍛えられているようだ。このエテボースは、”王者のしるし”を持っているらしく、マンムーは怯んでしまった。怯まされたマンムーは動けない。さらに、

「エテボース、投げつける!」

 エテボースは、尻尾で道具を投げつけた。よく見ると、それは”王者のしるし”では無いか!

「しまった!あれを投げつけられた場合、効果は・・・!」

 これを喰らったマンムーはまたしても、怯んでしまう。

「これは、100%の確立で、相手を怯ませるんだよねー。さあ、エテボース!とんぼ返り!」

 エテボースは、ものすごいスピードでマンムーに突撃した後、控えと
入れ替わった。その後、ムツキが再びボールを投げる。

「行け僕のエース、オオタチ!」

 繰り出されたのは、どうながポケモン・オオタチだった。こいつこそ、ムツキのエースだ。後ろで、エメナが叫んだ。

「きゃー!可愛い!もふもふしたい!」
「お前・・・・。」

 ライガは、一度このオオタチに締め上げられた事があるので、余り良い気分はしない。

「今度、ゲットしよう!大量発生で出現するんだったよね、ライガ君!
あれホント可愛いよね!」
「あ、ああ・・・・。(ちっ、お気楽野郎め。)」

 ライガは、心の中で毒突きながら、力なく言った。

「さーて、オオタチ!マンムーの道具を見通せ!」

 オオタチの特性、お見通しが発動し、マンムーの道具をサーチする。
マンムーの持っている道具が浮き上がる。オボンの実だ。

「うっ!仕方ない、マンムー!あられ!」
「それを待っていたよ!オオタチ、トリック!」

 オオタチは、超能力でマンムーの道具を入れ替える。一体、この勝負、どうなる!?