二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:番外編投票! ( No.142 )
- 日時: 2013/03/30 11:06
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
バトル46:王の角は、天を突く!
「・・・エルフーンが!!」
「ドレディアもノックアウトされてる・・・。」
グリードとアリスは叫んだ。
「へっ、どんなもんだい!!」
ライガが、得意気に言う。焦げて、綿毛がチリチリになってしまっているエルフーンと、壁にめり込み目を回しているドレディアをダブルヘッドはボールの中に戻した。
「おいおい・・・、一体も瀕死にさせず、エルフーンとドレディアを撃破するとは・・・。」
「じゃあ、こっちも反撃させて貰うわ。ね、グリード♪」
「ああ!行け、ニドキング!」
「頼んだわよ、ニドクイン!」
グリードとアリスが繰り出したのは、ドリルポケモン・ニドキングとニドクインだった。恐ろしいほどの威圧感を放っている。また、ニドクインは風船で浮いている。
「おいおい・・・すごい威圧感だなぁ・・・。」
「怯んでる場合?連中をとっとと沈めるわよ!」
「最後の沈めるって言葉が怖い!」
すると、いきなりニドキングが足を踏みならす。
「ニドキング、地震!!」
「あっ・・・!ヒヒ!」
炎タイプのヒヒに対し、地震は致命傷だった。ダルマモードも発動せず、ヒヒは倒れてしまう。
「一撃必殺・・・!」
「ギャラドスには効いていないわ!ギャラドス、アクアテール・・・。
あれ?」
ギャラドスは、さっきのギガインパクトの反動で動けない。ちなみに、さっきの地震、本来ならニドクインも受けているはずだが、風船の効果でノーダメージだ。
「ニドクイン、10万ボルト!!」
ニドクインは、額のツノに電気を集め、動けないギャラドスに向かって一気に放出した。さすがにこれには耐えられなかったのだろう。ギャラドスは倒れた。
「嘘・・・!」
「嘘じゃねぇ・・・、これが奴らの強さだ!そして、ニドキングは物理重視、ニドクインが特殊重視・・・多分な。」
ライガが、次のボールに手を掛ける。
「行け、ヌッケ!」
「頼んだわよ、ブルンゲル!」
ライガはヌッケ、ミオは♀のブルンゲルを繰り出した。
「とっとと決めてやる!ヌッケ、穴を掘る!」
「ブルンゲル、潮水!」
ヌッケが穴を掘って、地面に潜っている間に、潮水で波状攻撃を仕掛けるコンボを繰り出す。
「これでもどうだぁ---------------!!」
「ふん・・・、ニドキング、ストーンエッジ!」
「ニドクイン、大地の力!」
なんと、効果バツグンの波乗りを、技で押し返したのだ。さらに、大地の力の効果で、地面がぐらぐらとゆれる。たまらず、ヌッケは地面から飛び出すが、出てくればニドキングの目の前。
「ニドキング、炎のパンチ!」
「やばっ・・・!ヌッケ、穴を掘る!」
なんとか、地面に潜って回避をしたヌッケ。しかし、ニドキングとニドクインは、ブルンゲルにその攻撃を向ける。
「ニドキング、ストーンエッジ!」
「ニドクイン、10万ボルト!」
「や、やばい・・・!ブルンゲル、熱湯!」
ブルンゲルは2体に、熱湯を浴びせるも、2体にあっさり避けられてしまう。ニドキングは、岩を召喚して尖らせ、ニドクインはツノに電気を溜めている。追いつめられたミオに1つの思考が、脳裏に浮かんだ。
ライガは自分の事をどう思っているだろうか。と。ミオはそれを振り払った。今は関係ない。だが、振り払えば振り払うほど、鮮明に彼の・・・ライガの顔が浮かんできてしまうのだ。が、次の瞬間、我に返った。
「ボーッとすんじゃねぇ!今、どうするか考えろ!」
その一言だった。気付けばニドキングは、岩を飛ばし、ニドクインは電気を溜め終わった後だ。
(この状況を打開するには・・・、大きい波でまず、ニドキングとニドクインを吹っ飛ばす必要がある・・・。でもどうやって?)
ミオはようやく閃いたようだった。
「ブルンゲル、一か八か・・・潮吹き!!」
これは正直、出したくなかった。まだ調整中で、完成していなかったのだ。が、ミオの思いに答えるかのように、激しい水を吹き出す。ハイドロポンプよりも激しい水流が、ニドキングとニドクインを襲った。
「なっ・・・!この量は・・・・!避けられない!?」
溢れる水は、ニドキングとニドクインを飲み込み、水が引いた後には
ニドクインが倒れているのが見えた。が、ニドキングは辛うじて立っている。
「ふ・・・ふはははは!!これで最後だ!ニドキング!メガホーンでトドメを刺せーッ!!」
ニドキングが大きな角を、ブルンゲルに突き立ててくる。が、攻撃は当たらなかった。
「ヌッケ、出てこい!」
「し、しまったぁーっ!!」
ヌッケが、いきおいよくニドキングの足下から飛び出し、ニドキングはバランスを崩す。そして倒れた。フータが呟く。
「やれやれ・・・僕の情報収集は必要なしか。まあ良いか。おや?エメナも寝てしまったか。」
見ると、隣でエメナは寝息を立てていた。ライガが安堵のため息をつく。
「ふぅ・・・、危なかった・・・。」
「君達・・・なかなか味なバトルを見せてくれるじゃあないか。だけど
自分のポケモンの心配をしなくてもいいのかい?」
「な、何だって!?」
すると、ほぼ同時にブルンゲルとヌッケが倒れた。
「な・・・!!」
「この毒針を、ニドキングとニドクインに持たせておいたのさ。細すぎて、投げられたことにも気付かれなかっただろう。」
実物をグリードが見せた。
「成る程ね・・・!!これで勝負が分からなくなったわ!」
「どうやら、両者のエースを出すしか無さそうだぜ・・・。」
4人は、戦闘不能のポケモン達をボールに戻し、最後のボールを握りしめた。
「行け、リオ!」
「頼んだわよ、チルタリス!」
「マイナ、バトルスタンバイ!」
「出てきて、プーラ!」
それぞれの思いが交錯する中、本気のバトルが始まる・・・!!