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Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:番外編投票! ( No.144 )
日時: 2013/03/30 11:23
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

バトル47:+と−の超電磁砲

 先手を打ったのは、ダブルヘッドだった。

「プーラ、歌う!」
「マイナ、地球投げ!」

 プーラは歌い始め、マイナはリオに掴みかかる。

「リオ、弾き飛ばせ!!」

 間一髪、リオはマイナを振り払ったが、腕に痕が残っている。さらに眠気が襲い掛かる。が、ラムのみを食べて、起きあがった。

「なんて握力だ・・・。本当にマイナンなのか!?」
「怯んでいる暇は無いわよ、ライガ。あいつらを一気に倒せば!チルタリス、地震!」

 チルタリスは地面を踏みならし、振動を起こす。

「プーラ、飛び上がって回避して!そして、マイナに手助け!」

 プーラは、ジャンプして回避した。そして、マイナを元気づけるように、電気を送る。しかし、マイナはまだ地面に足が着いている。グリードが呟いた。

「避ける必要は・・・無い!!マイナ、地球投げ!」

 なんと、チルタリスが地面を踏みならす直前に、幅跳びでチルタリスの方まで移動し、そしてチルタリスに掴みかかり、天井へ放り投げた。

「チ、チルタリス!!」
「まだよ、プーラ、光の壁!そして、チルタリスに10万ボルト!!」

 光の壁で、空中に放り投げられた、チルタリスは無防備だ。プーラから、強烈な電撃が発射される。

「リオ、神速!」

 その時黒い影が、チルタリスとプーラを横切った。

「リオ、飛び膝蹴り!」

 黒い影はリオだった。リオの膝が、プーラに襲い掛かった。アリスが声を上げる。

「ちょ・・・何で!?今の一瞬でどうやって移動したの!?」
「神速さ。極限まで育成でスピードを上げたリオは、音よりも速い、”光速”の素早さを手に入れた!」
「ちっ・・・マイナ!どくどくだ!」

 今度は、チルタリスにどくを浴びせようとする。が、遅すぎた。

「チルタリス、ゴッドバード!!これで吹っ飛ばす!」
「何だってぇー!?」

 チルタリスの翼が激しい光に包まれ、次の瞬間、チルタリスの体はマイナの数メートル後ろに移動していた。グリードが笑い出す。

「は、ははは!!避けるだけの技か!?俺のマイナを吹っ飛ばすんじゃ無かったのか!?」
「もう、吹っ飛ばしたけど?」
「は?」

 すると、みるみるうちに、マイナの体がぼやけていくのが分かった。
残像だ。

「な・・・・!!じゃ、じゃあマイナは・・・!!」
「まぁ、ちょっと可哀相だけど・・・。」

 ミオが横を向いた。その方向にはマイナが壁にめり込んでいた。が、
すぐに壁から飛び出し、その有り余る戦闘意欲を見せた。

「グリード・・・アレを使うしか・・・。」
「分かっている。マイナ、プーラ、合体技だ!」

 そうグリードが叫んだ途端、マイナが両手からバチバチと火花を出す。さらに、プーラも両手から火花を出した。

「何をするつもりだ・・・?こいつら・・・。」
「ライガ!今の内に畳み掛けるわよ!!チルタリス、ゴッドバード!」

 チルタリスが再び、空中に舞い上がり、激しい光を帯びて、プーラとマイナに突っ込む。しかし、遅すぎた。二匹は手をつなぎ、もう片方の手が強力な電気を帯びているのが分かる。

「「合体技・ツインズボルト!!」」

 +と−の電気が融合し、一気に放たれた。電撃は四方八方に向けられ、チルタリスも電撃を喰らってしまう。直後、爆発し、煙が辺りに立ちこめた。

「ははははは!!これで残るはルカリオ一体!集中攻撃だ!・・・・・!?」

 煙が晴れる。そこには、なんとチルタリスが立っていたのだ!

「馬鹿な!効果バツグンのツインズボルトを受けて立っているだと!?
普通の飛行タイプなら、確実に倒れるぞ!」

 グリードが取り乱す。ミオが安堵のため息をついた。

「知ってる?チルタリスはドラゴンタイプを持っているのよ。ドラゴンタイプは、電気タイプを半減できるの。でも、飛行タイプを持っているから、通常のダメージを喰らってしまうけどね!正直、ヒヤヒヤしたけれどもね。」
「そんな・・・!」
「へっ、ミオ!一気に決めてやろうぜ!」

 ライガが叫んだ。ミオも応えるように、うなずく。

「チルタリス、ゴッドバード!」
「リオ、チルタリスに飛び乗れ!」

 リオはすかさず、チルタリスに飛び乗る。そして、一気に急上昇したところで、二体の体が激しい光に飲まれる。

「プーラ、マイナ!ツインズボルトで奴らを倒せ!」

 プーラとマイナもすかさず、ツインズボルトを放った。電撃がリオとチルタリスを襲う。

「リオ、チルタリスから飛び降りてから神速!!」

 リオはチルタリスから飛び降り、空中から神速で、プーラに突撃。しかも、飛び降りたことにより、リオの体重がダメージに上乗せされ、プーラは思い切り吹っ飛ぶ。一方、チルタリスも一気にマイナに突っ込み
マイナは今度こそ吹っ飛ばされ、壁にめり込んだ。そして、二匹とも戦闘不能になった。ダブルヘッドの2人はガクンと膝をついた。

「ば、馬鹿な・・・!!」
「ま、まさか・・・嘘でしょ!?」

 すると、ライガがグリードとアリスに近づいてくる。そして、手をさしのべた。グリードはうつむいたままだったが、驚いたような顔をした。

「・・・何だ。」
「何って、握手だよ。バトルの後は、敵も味方もない。友達だろ!」
「ふざけるなぁっ!!」
「!!」

 グリードとアリスが立ち上がった。それと同時に、何と倒れていたはずのプーラとマイナが起きあがったのだ。完全に暴走したようなオーラを放っている。

「な・・・!これは!」

 すると、グリード達の背後で見ていた男がローブを脱いだ。科学者のような格好だった。

「ふふふ・・・。これで良い・・・・。ボスに報告せねば・・・。」
「あ!まさか・・・最初からこれを狙っていたのか!!」

 ライガが叫んだ。

「この2人には、生まれつき強力なエネルギーを持って居るんだよ!感情が高ぶったことで、発動したのさ!」

 バハムが叫ぶ。そして、去っていった。ダブルヘッドも去っていった。すると、機体が止まり、着陸したのが分かった。ライデンが、叫んだ。

「とにかく、俺達も外へ出るぞ!」
「「「「はいっ!!!」」」」
「むにゃむにゃ・・・・。あれ?もう終わったの?」
「いいからエメナは起きろぉー!!」

 ライガがゆさぶってエメナを起こした。混戦の中、ついに最果ての孤島へ!一体どうなる!?