二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:番外編投票! ( No.147 )
- 日時: 2013/03/30 13:16
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
バトル48:最終決戦!(前篇)
「やはり・・・。到着していたか!」
バハムやダブルヘッドの後を追い、最果ての孤島へ降り立ったところ、そこに居たのは、すでにミュウを捕獲したジョーカーの姿があった。しかし、かなり遠い。
「ははは!意外にあっけなかったな!」
「ここは、ミュウの楽園と言ったところでしょうか。元々、幻のクロスワードは、ミュウの絶滅を危惧した古代人が造った物。古代人は、残り少ないミュウ達をここで放し、誰にも見つからないようにしたんでしょう。そして、自分たちの血族にのみ、ここに行けるように幻のクロスワードを造ったと思われます。」
ジョーカーが笑い出した。
「だから、ここのミュウは”危機管理能力”が無かった。今まで天敵すらいなかったこの島・・・。まさか我々が自分を捕獲するなんざ夢にも思わんかったろうに・・・。ふはははははははは!!!」
ジョーカーが笑い出す。その右手には、苦しそうにもがくミュウの姿が。そして、ミュウを、ピクリととも動かない、XD001の精神体に
かざす。ミュウの体は精神体に取り込まれ、激しく光り出した。
「ギッシャァァァァ!!」
そこにあったのは、黒いボディに緋色の目、とても大きな翼は闇に染まっており、残酷な咆哮を上げる。
「完成したぞぉー!!かつて、オーレ地方で暗躍していた組織、”シャドー”が作り上げた兵器、”ダークルギア”!!我々はそれを0から造ることに成功したのだ!!」
ライガ達が駆けて来たときには、既に遅し。既にダークルギアはその咆哮を上げていた。
「な、何だあの化け物は!!」
「あ・・・あれは潜水ポケモン・ルギア!ジョウト地方に纏わる伝説のポケモンのはずだ!だが・・・様子がおかしいぞ!」
ライガ達は口々に声を上げる。島の上空は雲に覆われていた。
「遅かったなぁ!!さぁ、貴様らにこのダークルギアが倒せるかな?倒せないと、イッシュ全域がダークルギアによって、支配されることになるぞ!」
その時、黒い靄が、ライガとダークルギアを包み込んだ。気が付くと、ライガは真っ黒な異空間にいた。ちゃんと地面はある。そこにはダークルギアの姿が!
「俺に倒せるのか・・・?いや、やって見なきゃ、分からないだろ!行くぞ、みんな!最終決戦だ!」
ライガは手持ち全員を繰り出した。早速、ライガが指示を出す。
「リオ、まずはシャドークロー!!」
リオはシャドークローで攻撃を仕掛ける。影の爪がルギアに襲い掛かる・・・!!はずだった。
『ダークストーム・・・・。』
とても恐ろしい声が聞こえた。それが、ダークルギアの声であることが分かった。直後、夥しい数の竜巻が、リオ達を襲った。ライガにも当然襲い掛かる。
「ぐ、ぐあああああ!ふ、吹き飛ばされんなよ・・・・!ヒヒ、フレアドライブ!エモン、10万ボルト!レジロック、岩雪崩!ヌッケ、影撃ち!ナック、噛み砕く!リオ、神速!」
『ダークウェザー・・・・。』
今度は闇の閃光が、リオ達を襲った。攻撃する前に吹っ飛ばされてしまうのだ。まともに受ければ致命傷となるだろう。
「そ・・・そんな・・・・。技が通用しないなんて・・・・。」
今度はダークルギアが羽ばたき、咆哮を上げた。
『ダークダウン・・・・。』
「っ・・・・!リオ、神速・・・!!」
ところが今度は闇のオーラが立ちこめ、リオは攻撃できない。
『諦めの悪い人間め・・・・。何故戦う?』
「それは・・・・・・。」
『周りを見ろ。貴様のせいで、貴様の仲間は傷ついている。もがき、苦しんでいる!なのに・・・まだ戦うか?』
「俺の・・・・せいで・・・・?」
(確かにそうだ・・・。俺の諦めが悪いせいで、こいつらは・・・・。
こいつらは、苦しんでいるじゃないか!いつもいつも俺に付き合わせて・・・。俺は悪いとも思わなかったのか!?)
『潔く手を引け・・・・。それとも・・・・まだ続けるか?』
「ちくしょォ・・・・。俺のせいで・・・。」
そう言ってライガは倒れた。
「ライガ!」
「ライガ君!」
「ライガ!」
「ライガ!」
「ライガ!」
目を開けるとみんなが居た。どこかの部屋らしい。フータが、手をさしのべた。
「こっちに来いよ!」
「み・・・みんな・・・・。そうだ!ダークルギアは!?」
ライガは叫んだ。
「残念だが・・・・。イッシュは制圧されて・・・・。」
「そんな・・・俺のせいで・・・。」
「いーんだよ!とにかく、もう過ぎたことは仕方ない。ここでみんなと
一生楽しく暮らそうぜ!」
「そうよ!諦めましょ!」
「そうだ、ライガ!」
ライガは、その方向へ足を運ばせた。・・・・・いや、違う・・・。
俺が望んだ結末はこんな惨めな物じゃない・・・!
「違う・・・・!!」
「ん?どうしたライガ。」
「俺が・・・・俺が望んだ結末は、こんなものじゃない!!みんなが戦わなくても、俺は戦う!俺には仲間が居る!」
「それで仲間が傷ついても・・・か?」
フータの顔が歪んだ気がした。
「苦しみや、痛みは・・・・仲間となら分け合えるし、喜びは倍以上に出来る!だから、仲間が居る限り、俺は・・・・俺は・・・戦うんだァァァ-------------------!!!!!」
その瞬間、空間が一気に歪んだ。そして崩れ去り、元の空間にいた。ダークルギアが目の前に佇み、リオ達が横で自分を支えているのが見えた。
「俺は・・・最後まで諦めない!!僅かな希望がある限り、例え目の前に光が無くなったとしてもなッ!!」
脳裏にフータ達、みんなの顔が浮かんだ。ライガは、ニッと笑顔を見せた。
「それに・・・、俺にはこれまで出会った最高の仲間がいる!ミオに、フータに、シホさんに、レイに、ラウル、エメナ!まさまだいっぱい居るぜ!それに、ナックにヒヒ、レジロックにヌッケ、エモン!そしてリオ!こいつらがいるから今の俺が居るんだ!!!」
『ほざけ、ゴミクズ共がァァァァァァァァァァァ!!!ダークブラスト!!』
ダークルギアは真空波を大量に放った。が、次の瞬間、ライガが叫んだ。
「やってやるぜ!ナック、破壊光線!ヒヒ、オーバーヒート!レジロック、電磁砲!ヌッケ、シャドーボール!エモン、雷!」
パワーアップした、強力な技が、ダークルギアに集中砲火を浴びせる。まず、ナックの口から赤を帯びた光線が放たれ、次にヒヒが最高火力の炎を吹き出し、レジロックは、腕から電気の塊を飛ばし、ヌッケは
禍々しい影の弾を放ち、エモンはダークルギアに強力な雷を落とした。
『ぐあああああ!!!』
「最後だ!リオ、起死回生!!」
リオはありったけの力を込めて、ダークルギアに渾身の一撃を与えた。それはダークルギアの体を砕き、貫いた。
『ギャ・・・ギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!』
断末魔を上げて、ダークルギアは爆発した・・・はずだった。爆発した破片から、再び再生し、別のポケモンの姿へと変わる。
「ば・・・ばかな・・・・。あれは・・・・。」
「ヒュラララララララ!!」
目の前にいるのは、黒いオーラを放った境界ポケモンキュレムだった。