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Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:番外編投票延長! ( No.198 )
日時: 2013/04/08 07:47
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

バトル6:情報屋

 時は遡り、2年前、リュウセランの搭・・・。

「ダークストーンが反応している!」

 1人の少年が、リュウセランの搭の最上階に到達していた。少年の名前はショウマ。Nと言う青年と、チャンピオンロードの地下にあった白でバトルをした。そのバトルは想像を絶する物だった。Nが繰り出したのは、数週間前、ゲーチスとの戦いでキュレムに取り込まれた所をショウマが助け出した理想の象徴、ゼクロムだったのだ。ゼクロムは正直、ジャイアントホールで戦った、ブラックキュレムよりも強かった。そして、バトルの直後、Nはゼクロムをダークストーンに封じ込め、ショウマに託した。Nは自身よりもショウマが理想の英雄に相応しいと判断したのだ。しかし、今思い出しても、あのゲーチスの狂い様は寒気がする。キュレムを利用し、Nを化け物呼ばわりし、突き放したのだ。許せなかった。そして、今、ダークストーンを目の前にかざす。すると、ダークストーンは浮かび上がり、一気に膨れ上がった。その姿はだんだん、竜に近くなり、やがて刻印ポケモン、ゼクロムとなった。

「ババリバリッシュ!!」
「ゼクロム・・・!俺の仲間になってくれ!!」

 ショウマはマスターボールをゼクロムに投げた。ゼクロムはボールに吸い込まれ、収まった。

「やった・・・!やったぁぁぁぁぁー!!!!!」

 時を同じくして、イッシュ地方の最果ての地。白く、美しいポケモンに、少年が乗っている。

「レシラム。ゼクロムが新たな主の元に付いたと感じるのか?俺も感じたよ。ただ、何者なんだ?あのNが自分よりも、英雄の地位に相応しいと思うからには、きっと素晴らしい人なんだろうけど。」

 少年・トウヤは笑みを浮かべて、少年は帽子を被り直しながらそう言った。少年・トウヤはそのままレシラムと共に、飛んでいった。

 そして現在--------------------------------------------------。

「ライガ。そこで、ダークポケモンの情報の件は、情報屋にも任せることにしたんだ。」
「へ?情報屋?」

 ライガに、リュウトが話しかけた。

「ああ!」
「で、信憑性は何パーぐらいなんですか?」

 ライガが疑いの眼差しを向ける。

「・・・・・90%ぐらい?」
「何で、今そこ溜めたァー!!信憑性より、疑い率90%じゃねーか!
そんなモンに頼むかフツー!!」

 ライガは、先輩にも容赦なく突っ込みを入れた。

「いや、だって・・・。」

 リュウトが力なく返す。ライガとリュウトは今、カラクサタウンにアララギ博士からお遣いを頼まれていた。ライガはアララギ博士から言われた”ご褒美”に釣られ、安請け合いしてしまった。しかし、このお遣い、そう辛い訳でもない。すると、2体のドラゴンが見えた。

「あれー、俺の目は幻でも見てるのかな?あれはサザンドラとクリムガン・・・・。」
「えーっと・・・幻じゃねぇ!!離れろライガ!」

 そこには、凶暴ポケモン・サザンドラと洞穴ポケモン・クリムガンが
自らの主を背中に乗せていた。

「おー!情報屋の”漆黒の闇”と”白い悪魔”じゃないですか!情報は集まったのかな?」
「はい。もちろんです。この電子ノートに全てあります。ついでに、オマケで謎の組織”ニュームーン”についても載せておきました。これはオマケなので、ただです。それでは、料金は必要経費以外で100万円です。」
「はい、100万円ね・・・・100万円!?」

 リュウトが叫んだ。漆黒の闇はクロ、白い悪魔はフウリの異名だ。

「法外だよ、そりゃあ!!」
「払えないのかァ?それなら・・・。」

 クリムガンに乗っていた少年が、怖い顔をした。ライガも顔から血が引く。

「分かりました!分かりました!このアホ先輩を上げるから許して!」
「いえいえ、このバカを差し上げ・・・。」
「「いるかぁー!!!」」

 情報屋は叫んだ。

「よーし分かった。払えないならァ・・・!!」
「ちょっと待って。ここは・・・・。」

 クロが進み出る。

「私たちとポケモンバトルしましょう!ただし、私はオーレの研究者には興味がないの。」
「はぁ!?」

 リュウトが叫んだ。

「それは無いだろ!?」
「よって、そこのライガが、俺達と2連戦で勝てたら、支払いを免除してやっても良いぜェ!勝負は3対3のシングルが2回。もちろん、負けたらそこで終わりだ!」
「2連戦・・・!やってやる!!」

 クロは、ここでこのライガという少年とバトルしておけば、彼の明確なデータが明らかになる。つまり、いずれ仕事で役に立つという次第だ。リュウトに関しては既にオーレのコロシアムで、データを取っている。2度も調べる必要はない。

「まずは俺が行くぜェ・・・!俺はフウリ!白い悪魔は異名さァ。よろしくなァ!!」
「へっ、俺の名は・・・!」
「ライガだろ?」

 フウリは素っ気なく答えた。

「なっ!何で俺の名前を・・・!!」
「俺らは情報屋だぜェ?トレーナーの名前くらいは知っているさァ。」

 フウリはボールに手を掛けた。

「それじゃァ・・・行こうぜェ!オノノクス!!」
「行けッ、ナック!」

 相手がドラゴンなら、こちらもドラゴンで対抗する・・・それだけだ。あくまでライガは、ドラゴン同士のタイマンに賭けているのだろう。

「ナック、超音波!」
「避けろ、オノノクス!波乗りだァ!」

 超音波を難無く避け、オノノクスは全身に水を巻き起こしたかと思うと、次の瞬間には、波に乗って居るではないか!!

「げぇー!?飛んで、オノノクスよりも高い位置に逃げろ!!」

 ナックは進化して手に入れた、その翼で急上昇した。

「へッ、それが何だァ!!オノノクス、はさみギロチン!!」

 オノノクスの2つのキバがオーラをまとい、そのオーラが長くのびる。

「急上昇!・・・からの・・・!破壊光線!!」

 上からの破壊光線を、オノノクスの頭上に打ち込む。オノノクスは、
完全に不意を突かれ、それをまともに受けてしまった。オノノクスは倒れた。

「や、やるじゃねえかァ!!戻れ、オノノクス!・・・行け、ダイケンキ!!」

 フウリが次に繰り出したのは、貫禄ポケモン、ダイケンキだった。その態度は、堂々たる物だった。

「ダイケンキ・・・下手をしたら、冷凍ビームとかドラゴンテールとか
使ってきそうだから、ここは大人しく、戻れナック!行け、リオ!」

 ライガが次に繰り出したのは、リオだった。

「相性の悪さは、笑顔でカバーだ!」
「いや、アホだろ!!」

 情報屋との勝負!一体どうなる!?