二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:オリキャラ募集! ( No.219 )
日時: 2013/04/13 12:31
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

バトル7:新必殺!

「ダイケンキ、ハイドロポンプ!!」
「リオ、神速で避けろ!!」

 ダイケンキは、高水圧の激流を口から放つも、リオに回避されてしまう。

「近距離戦なら、こっちのモンだ!リオ、飛び膝蹴り!!」

 強力な膝での一撃が、ダイケンキに炸裂しようとしたときだった。

「ダイケンキィ、ギガインパクトォ!!」

 ダイケンキが、アシガタナ(ダイケンキの足の鎧に装着された刀)を取り出し、リオに向けて振り払う。鋼タイプに、ノーマルタイプのギガインパクトは余り通用しないはず・・・だが、それでもリオを吹っ飛ばすほどの威力を見せる。

「おいおい・・・。まずいねこりゃ・・・。」

 後ろで見ていたリュウトが声を漏らす。

「こりゃ、俺が見たこと無いほどのハードなバトルだぜ・・・。ライガが制するか、フウリが制すか・・・。」

 その頃、バトルは更に熾烈を極めていた。

「おらァッ!!ダイケンキ、ハイドロポンプ!!」
「リオ、神速で避けろ!!」
「もう・・・見切ったァ!!」

 何と、リオが逃げた方向に、水流が飛んできたではないか!!

「リオッ!!」
「はっはっは、どうだァ?ダイケンキ、ドラゴンテール!!」

 今度は、ダイケンキが尻尾でリオを弾き飛ばす。さらに、リオはボールの中に戻されてしまう。

「ライガ!ドラゴンテールの効果は強制交代だ!」
「ええ!?それじゃあ、何を出そう・・・。仕方ない、ミュミュ!!」

 ライガが繰り出したのは、ミュミュだ。

「・・ミュウだとォ!?クロ!ミュウのデータはァ!?」
「生憎、無いわね・・・。」
「畜生ォ!とにかく、やるしかねーのかよォ!」

 予想しない事態に、フウリは足を踏みならす。

「くっ、ダイケンキ、ギガインパクト!!」
「ミュミュ、サイコキネシス!!」

 ミュミュがサイコパワーを発揮し、ダイケンキの体を浮かす。そして
思い切り叩き付けた。ギガインパクトは不発に終わる。

「ならば・・・ドラゴンテール!!」

 ミュミュは尻尾で弾かれ、ボールの中へ入ってしまう。

「このダイケンキ・・・。手強いぞ!ナック!!」

 ライガが繰り出したのは、ナックだった。

「こいつは懲りねぇなぁ!!ハイドロポンプ!!」
「ナック、破壊光線!!」

 両者の技がぶつかり合う。そして、直後煙が上がり、視界がふさがる。

「勝ったのは・・・どっちだ!?」

 そして、煙が晴れた。見ると、ダイケンキとナックが倒れているのが見える。

「ダ、ダイケンキ!!くっ、戻れ!」
「ナック。まだ、その体で戦いに慣れていなかったんだな。戻れ!」

 両者、ポケモンのボールに戻す。

「後は、こいつだけだなァ・・・。行こうぜェ、ヒードラン!!」
「げっ、ありゃヒードラン!鋼タイプの弱点を、特性で消しているんだ!さらに、自身も炎タイプ!こいつは厳しい戦いになりそうだが、リオとミュミュなら大丈夫か?」

 ライガが思わず叫ぶ。

「行け、ミュミュ!波導弾!」
「ヒードラン、守る!」

 波導弾も、ヒードランは守るで、無効化してしまう。

「ヒードラン、マグマストーム!!」
「何ィ!?ありゃ、炎タイプ最高クラスの技・・・!ミュミュ、バリアー!!」

 ミュミュは咄嗟に、バリアーでガードしたが、炎にバリアーは掻き消され、ミュミュは炎をまともに食らい、倒れた。

「オマエのミュウの小柄な体では、この炎は耐えきれなかったようだぜェ!」
「ちっ、残りは消耗しているリオだけ・・・。行け、リオ!!」
 
 ライガはリオを繰り出した。

「突破口が無いなら・・・こじ開ける!!リオ、飛び膝蹴り!!」
「無駄だァ!マグマストーム!!」

 溶岩の竜巻が、リオを包み込む。
「この技を喰らうと、逃げられなくなるのさァ!」
「くっ・・・・!まずいな・・・・アレに賭けてみるか・・・。」

 数日前。ソウリュウシティジム内。

「私に稽古を付けて欲しいと?」
「シャガさん。これからまた、セキュリティー・イッシュのような組織が現れる恐れがあります。そこで、”一度では壊れない防御”をたたき壊せる技をリオに覚えさせたいんです。」
「うむ。だが、恐らく私ではお前を教えるのには、役不足だ。」

 シャガは腕を組んで、言った。

「そ、そんな!」
「それほど、お前さんのトレーナーとしての腕が、高いと言うことだ。そこで、”ある人物”をお前のコーチにする。特別にな。出てきなさい。」

 シャガが、後ろを向いて呼ぶと、人影が見えた。

「おじーちゃん、呼んだー?」

 そこには、健康的な褐色の肌に独特のヘアースタイルの少女が立っていた。

「アイリス。ライガに稽古を付けておやりなさい。」
「はーい!おにーちゃん、よろしくねー!」
「あ、ああ・・・。俺はライガ。よろしくな。(あれ?何でこんな小さな子が・・・。)」

 少々、アイリスの実力を疑っていたライガだが・・・。(というか、ライガは元々、ポケモンリーグに興味がない。だから、アイリスのことを知らない。)

「それじゃあ、早速始めよーか!アイリスね、おにーちゃんと戦うの、楽しみ!」
「んじゃ、手加減はしないぜ!(まさか、こんな子に負けるわけは無いだろう。)」
「うん、こっちもねー!」

 と言うわけで、2人は早速バトルを始めた。しかし、10分後。

「オノノクス、逆鱗!」
「リオ、飛び膝蹴り!」

 オノノクスが怒りの炎をまとい、襲い掛かる。リオも飛び膝蹴りで応戦するも、全く歯が立たない。

「おいおい・・・!!嘘だろォ!?」
「言い忘れてたけど、アイリス、強いんだよ!ここのジムリーダーをやって時もあるんだー!そして今はチャンピオンの代理なんだー♪」
「それを先に言えー!!」

 ライガが、悲痛な声を上げる。

「ライガおにーちゃんが、そのルカリオに覚えさせたい技、今から見せてあげるね!オノノクス!」
「!!」

 直後、オノノクスの腕が振り下ろされる。

「こっ・・・これだっ・・・!!」

 ライガは、この技だと確信した。そして、現在。

「ヒードラン、マグマストーム!!」

 ヒードランが溶岩を吹き出す。

「リオ、溶岩を振り払え!!」
「何ィ!?」

 リオは、体の周りに漂う溶岩を振り払い、ヒードランに飛びかかる。そして、腕を振り下ろした。

「リオ、”ダブルチョップ”!!」
「何だってェー!?」

 ヒードランの体にリオの腕が振り下ろされた。ヒードランの鋼の体に僅かながらひびが入る。

「はっ!ドラゴンタイプの技は、ヒードランに対し効果は今ひとつのはずだァ!!」
「一撃だけならな。リオ、もう一発!!」

 リオは素早く、ひびの入った部分にもう一度腕を振り下ろした。ヒードランは悲鳴を上げる。

「これが、頑丈な防御を崩す技、ダブルチョップだ!!」
「ヒ、ヒードラン!!」

 ヒードランは呻き声を上げて、倒れた。

「急所のない、完璧な防御でも2度連続で技を繰り出されたら、崩れる・・・か。肝に銘じておくぜェ・・・。俺の負けだ!」
「よっしゃあー!!って、これ連戦だった・・・。」

 ライガは落胆する。すると、クロが進み出る。

「ううん、貴方にはすごいバトルを見せて貰った。私も貴方と全力で戦いたいの。ポケモンを回復させてからでも良いわ。」
「えっ、良いの!?」
「もちろんよ!」

 その時、爆音が轟く。

「なっ、何事だ!?カラクサタウンの方から聞こえたぞ!」

 リュウトが叫んだ。一行は、カラクサタウンに向かう。

「何だ・・・これ・・・・。」

 町は、戦火に包まれていた。そして、人影が見える。

「ダークマターかッ!!」

 ライガの瞳には、怒りが表れていた。

「俺の名は、セカン。ダークマター・クラッシャー部隊の刺客さ。」

 本格的に姿を現した敵!一体、どうなる!?