二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード ( No.292 )
- 日時: 2013/08/16 09:30
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)
バトル16:意外なる誤算
「電子頭脳、”P-12G"はきっちり、活動しているんだろうな?」
「はっ、口調、行動パターン、原型と何ら差異はありません!」
「へっ、そいつは良い。引き続き、作戦を遂行するように。」
「了解ッ!!」
「う、う、うっめぇー!!これこそ、勝利の味!」
「・・・・・・あんたねぇ・・・・・・!」
ミオは、思わず手の甲に血管を浮かばせた。
「いくら勝ったからって、食べ過ぎよ!!誰のおごりだと思ってるの!」
あの後、ライガはミオとのバトルに、見事勝利し、こうしてピスタシティ名物、ピスタバーガー(照り焼き)を奢ってもらっていた。・・・・・・しかも、それだけではない。ほか、ライガの大好きなカイスの実をたくさん、買わされたのである。
「おっ、のっれぇ〜!!覚えておきなさいよ!」
「ふん、ふふぉふぇふぇふぉふ。ふぉふぉふぇふぇふぃふふぁ、ふぁふぁふぁふぁふぃふぇふぉ。」
「口の中のもの、全部飲み込んでから言いなさい!」
「うっ、うっ、ごくっ・・・・・・フー。食った食った。ああ、さっきのは”うん、覚えておく。覚えているかわからないけど。”って言った。」
バーガーを全部胃に押し込んでから、ライガは返した。ミオは怒りを心の中でたぎらせた。そして、
(いちいち腹立つ・・・・・・!!今度絶対倍返しにしてやる!!)
と、復讐(笑)を誓ったのであった。
「現在、俺の手持ちはマイナンの「ナナ」、ストライクの「ライク」、
バルキーの「バルル」の三体。」
「あたしは、プラスルの「ララ」、ミノムッチの「ノノ」、ピッピの「ピピ」の三体です。」
「なかなか、よいポケモンを揃えているな。」
ビャクヤとアヤの手持ちをみて、声を漏らすリュウト。ようやく、仕事が終わり、2人の相手をしていた。ポケモンセンター外の広場で、なかなかにぎわっている。ポケモンを一通りみたところで、リュウトは続けた。
「この近辺には”カロス地方”にいるポケモンも生息している。」
「カロス地方!?」
ビャクヤが興味ありげに聞き返した。
「俺もさっき、この辺で手に入れたんだ。見せてやる。行けっ、ホルビー!」
そういって、モンスターボールを放った。中からは灰色の体色で、ウサギのような容姿のポケモンが出てきた。
「ホルビー。あなほりポケモンで、タイプはノーマル。こいつの特性はものひろいだ。間違っても、ものもらいではない。」
「いや、絶対に間違えませんから。」
「てか、いやな例出さないでください。」
真顔でくだらないことを忠告するアホ先輩に、厳しく突っ込んだビャクヤとアヤであった。
午後5時。全員、ポケモンセンターでミーティングをすることになった。リュウトが、書類を読み上げた。ポケモンサバイバルチャレンジについての書類だ。
「まず、参加するに当たって、全員。参加規定は成長レベル15以下のポケモン3体で挑めと言うことだ。」
「成長レベル?」
成長レベル。それは、ポケモンの成長度合いを数値で表したもの。ポケモンは経験を積むたびにこの数値が上がっていく。
「せ、成長レベル15!?俺のリオやナックは、とっくに50いってますよ!!」
ライガは思わずリュウトに詰め寄った。
「YES。そういうことだ。ちなみに、成長レベルは、各自のポケモン図鑑で確認できる。さて、ライガ。俺たちのようなクロートは、レベル15以下を捕らえるしかないってこった。」
腕を組んではぁ、とため息をつくリュウト。
「トレーナーの育成能力が試されるって、こういうことだったのか・・・・・・。」
「ムーンロードは、前半のポケモンたちはこの近辺のポケモン程度の強さだが、途中から後半にかけて、ポケモンの強さが極端に上がってくる。早く進もうとしても、後半でゲームオーバー。なんてのはザラだ。」
「あっ、俺たちのポケモン全員、レベル15以下だ!」
「あたしも!」
ビャクヤとアヤはうれしそうに言った。
「ライガ。あいにく、あたしのポケモンもレベルオーバーよ。」
ミオはだめだったらしい。
「そして、ムーンロード最深部にたどり着いた上位8人は、決勝トーナメントに進めるとの次第だ。」
「わかった!明日は、ポケモンの捕獲だな!」
「そうね!」
「すまん、ライガ。俺はパスだ。」
そういったのは、ツバキだった。
「ど、どうしてだよ!」
「俺はじっくり観戦させてもらうぜ。観客席にダークマターの連中が潜んでるかもしれないからな。おまえと競えないのは残念だが・・・・・・。」
ツバキはそういうと、
「じゃあ俺は先に抜けるぜ。お先。」
そういって、ツバキは去っていった。どうやら彼なりの決断だったらしい。
「確かに・・・・・・試合経過はリアルタイムでカメラによって記録されているが、それをスタジアムで観客たちが観戦している。そこに連中が潜んでいないとも考えにくい。妥当な判断だ。」
「そうですね。」
そして、3人はパソコンにポケモンを預けに行くのだった。
「さて、俺のポケモンで参加できるのはタマンタのマンタのみ。鍛えるのにはぴったりだぜ!明日が楽しみだ!」
宿場の個室でライガはつぶやくと、ベッドで横になり寝落ちたのであった・・・・・・。