二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスターBW2 幻のクロスワード:オリキャラ〆切 ( No.97 )
- 日時: 2013/03/07 22:22
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
バトル34:ライガVSエメナ
ようやくエメナは退院し、車椅子無しでも自由に歩けるようになった。しかし、退院したからって住む場所がある訳でも無い。
「うーん、どうしよう・・・。」
その時、近くの公園で、ポケモントレーナーが2人、バトルしていたのが見えた。ライガとフータだった。
「ドータ!思念の頭突き!!」
「させっかよ、リオ!先取り!」
「!!」
これは、リオの新しい技だ。いや、正確に言えばリオルの時に覚えていた技なのだが、そのまま忘れてしまったのだ。しかし、今日ハートの鱗が手に入り、PWT周辺で、技思い出させ屋で思い出させたのだ。リオが思念の頭突きを使う。
「喰らえッ!!」
「無駄だ。ドータ、鉄壁!!」
「やばっ!?」
防御力の上がったドータに、通用するわけもなく、そのまま・・・。
「ドータ、ジャイロボール!!」
回転したドータにリオは弾き飛ばされ、倒れた。
「ちきしょー、負けた・・・。」
「ねえ!!」
「「!!」」
エメナが声を掛けると、2人は振り向いた。
「あれ、エメナ!退院は明日じゃ無かったっけ?」
「ううん、治りが早いから、もう退院して良いって。それより・・・。」
「ん?」
エメナの口からは意外な言葉が飛び出た。
「私にポケモンバトルを教えて!」
「ええーっ!?」
「おい、ライガ。ちょっとこっちに来い。」
フータが、突然ライガを連れて行った。
「お前、最近エメナと仲良いよな。まさかお前・・・。」
「いや、別に何とも思ってないけど?」
「あーそー、鈍いヤツ。」
「あ?どういう意味だよ!?」
「はっ、自分で考えろ。それよりエメナ。ポケモンは持ってるか?」
フータに促され、エメナはボールを投げた。案の定ポケモンが出てくる。・・・金色のコイキングが。
(あー、こんなヤツも居たな。確か・・・。)
フータがライガに小声で話す。
「お前、結局エメナに渡したのかよ!」
「わりーかよ!!」
「お前・・・ポケモンまでプレゼントするなんて、傍から見りゃ、脈アリにしか見えないぞ?」
「いや、単に怖かったから・・・。」
「コイキングが!?」
「おめーの昔話のせいだよ!!」
「何だと!?」
「あのー・・・。」
エメナが声を掛けて、2人とも我に返った。
「ああ、それじゃあコイキングの覚えている技は?」
「えーと、跳ねる、じたばた、飛び跳ねる・・・。だけかな?」
「やっぱりただの色違いか。」
「いや、待て。コイキングをくれた人はハイドロポンプを覚えていると言っていた。嘘じゃないなら・・・。」
フータはエメナに言った。
「エメナ。コイキングにハイドロポンプを出すように、指示してみろ。
良いな?」
「あ、うん・・・。コイキング、ハイドロポンプ!!」
運が悪かった。コイキングの向いてた方向は、ライガの方だったため
・・・。
「ラーイガー!!」
「ギャァーッ!!助け・・・ぐえっ!!」
強力な水圧で吹き飛ばされたライガは、公園の仕切りである、コンクリートにぶつかった。
「うう・・・。そんな・・・。酷いや・・・。でも、充分実戦で使えるな!」
「ライガ君ごめんね!もう、コイキング!ライガの方に撃っちゃダメじゃない!」
「ギョッギョッ・・・。」
コイキングは跳ねるだけだ。
「んじゃ、実戦だな!本番あるのみだぜ!こいつでバトルの練習しな!
行け、ヒヒ!!」
「わっ・・・。強そう・・・。」
「掛かってきな!まずは、自分に相性が良い相手からだ!手加減はしないぜ!でもタイプ面で有利なのはお前だし。」
「分かった!じゃあ、先攻は私から!コイキング、飛び跳ねる!!」
「させるかっ、ヒヒ!コイキングにアームハンマー!!」
この時、ライガは油断していた。所詮コイキングという過信があったからだろう。コイキングはヒヒの攻撃を避け、空中から・・・。
「コイキング、空中からハイドロポンプ!!」
「ぎょぎょっ!!」
「へ?」
ものすごい水流が、ヒヒを襲った。効果は抜群だ!ヒヒは倒れた。
「え!?えーっ!?」
「やったね!コイキング!」
「ふん、攻撃ばかりのイケイケバトルじゃ、負けて当然だ。ならば俺が
変化技の大切さを教えてやろう。」
「はいっ!!」
「くっそぉー、フータごときにボロクソ言われた・・・。」
「ドータ、ジャイロボール。」
「ぎゃあーっ!!」
ライガは再び弾き飛ばされ、さっきと同じ壁にぶち当たった。
「それでは行くぞ!ドータ、鉄壁!」
「これが変化技!?」
「そうだ。変化技は、ポケモンのステータスや、天気を変えるのだ。」
「なら、コイキング!飛び跳ねる!」
「ふん、ドータッ!もう一度鉄壁!!」
ドータは再び鉄壁を使った。コイキングが落ちてくる。しかし、ダメージはあまり無い。
「えっ!?」
「相性に加え、防御が計4段階も上がったドータに易々と勝てると思うな。ドータ、思念の頭突き!!」
「コイキング!!」
コイキングにドータの技が決まる。しかし、コイキングはまだ戦えそうだ。
「まだ行ける・・・。そうだ!物理技がだめなら、特殊技のハイドロポンプを使えば!コイキング、ハイドロポンプ!」
「ようやく、活路を見付けたか。だが、手加減はしない!ドータ、避けろ!!」
「なら、方向をずらして!!」
「何ィ!?」
ドータが避けた先には、水流が飛んでくる。さらに急所に当たったドータは倒れた。
「やったぁー!!」
「ふぅ、これで一人前のポケモントレーナーだな。」
「うん!」
「あうう・・・。俺は?」
「あ。」
その後、フータがライガに道具などをたっぷりおごらされたのは、言うまでもない。
「まずい・・・財布が空・・・。ライガめ覚えてろ・・・!」