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Re: 東方姉妹記 ( No.5 )
日時: 2013/02/14 21:14
名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)

紅魔編 第四話「大図書館の少女の意見」


 ここに来てから、初めての朝を迎えた私達。
 今日は、ここから帰れる場所を探そうと考えた。
「那穂海、外いくよ」
「うん。でも、どこいくの?」
 そう聞かれたので、
「うーん、あんまりこのへんは知らないから、昨日歩いてきたあたりまで行こうかな」
 こう答えた。
「それはあまりおすすめしません」
「ホント? って、メ、メイドさん!!」
 那穂海が驚いているので後ろの方に振り返ってみる。
「さ、咲夜さん! いつの間に!」
 私も咲夜さんがいてとても驚いた。
「あなた方が湖周辺に行かれるのはあまりおすすめできません」
 咲夜さんが忠告する。
「そ、そうなんですか?」
「ええ。それより、あなた方に来て欲しいところがあるわ」
「あ、はい。行きます」
 私たちは咲夜さんに言われた通りついていった。


 連れられてきたのは、昨日勝手に行っては行けないと言われた右側通路の方だった。
 この通路の真ん中辺りの部屋へ通される。
 その部屋に入ってみると……

「「す……すごーい!!」」

 たくさんの本が並んでいる大きく広い図書館だった。
「また魔理沙なの?」
 どこからか声が聞こえる。
「パチュリー様、咲夜です」
「ならいいわ」
 いったい声の主は誰なんだろうか?
 咲夜さんに連れられ、図書館の一番奥の方へ歩く。

 一番奥には大きな木の机がひとつ。机には大量の本の山ができている。
 そして、本の山の奥に、紫系の服わ着た少女が本を読みながら座っていた。
「パチュリー様、また本が積まれてますね」
 咲夜さんが少し呆れた感じで言った。
「いいのよ。全部研究関係のもの。あと私はこのほうが落ち着くから」
 紫服のパチュリー様と呼ばれる少女はそう答えた。
「ところで、あなたが正面から来るなんて珍しいわね」
「そうですか?」
「ええ。いつも裏口から来るからね」
「そうですね。パチュリー様、お話した方々をお連れしました」
 咲夜さんが話しを変えたようだ。
「この子達ね。……ふーん、結構強力な感じね」
 少し話の内容がつかめないと私は思った。
「名前は?」
 パチュリー様? (様つけたほうがいいかな?)にそう聞かれたので、いつもの自己紹介をする。
「あなたの妹ね」
「はい」
 確認されたので、答えた。
「咲夜、このことは言っていいのかしら?」
「ええ。お嬢様はよろしいと」
「レミィがいいのならいいようね」
 よくわからないので、
「どうしたんですか?」
と私は聞いてみた。
「那穂海、と言ったかしら」
「うん」
「あなた達に伝えることがあるわ」
(なんだろう?那穂海が関係してるっぽそうだけど。)
 私は那穂海が何かやらかしたのかと思い、緊張してきてしまう。

「那穂海、あなたは何か強力な力を持っていそうよ」

「は……い?フォエ?」
 私はこのことを唐突に言われ、全くどういう意味か解らなかった。
 那穂海に関しては、自分の事を言われているがどういう意味か解らず混乱に近い状態だった。
「ど、どういうことですか?」
 パチュリー様? (様付けめんどいかも)に聞いてみた。
「君の妹には魔力なのか何か分からない力が存在しているわ。幻想入りした人はたまに能力を得ることがあるのよ。今まで数人は見てきたけど、この感じは・・・ちょっと強すぎな感じね」
「要するに、あなたの妹様はここに幻想入りしてから強力な能力がある可能性があるということです」
「そ……そうなんですか?」
 よ、よくわからない展開になっているような……
 那穂海がここに来てから突然強い能力を手に入れたって、まさかねー。
「そのまさかよ。あなたの方はまだ何も感じられないけど」
 ま、まさかねー……
「咲夜、霊夢の方はどう言ってたの」
 パチュリーが咲夜さんに聞いた。
「いえ、まだですが、明日この方々を連れていきたいと思ってます」
「そう。能力の件については咲夜と霊夢達に任せるわ。結果だけ教えて」
「かしこまりました」
 いや、全然わけがわからない。
 那穂海が力を? うーん、信じられない……
 当の本人に関しては、動きが止まっている。脳内回路が止まってる?って感じだった。
 いったい、どうなってるんだーーー!!





パ「直海、大丈夫かしら?」
直「いえ、ぜんぜん……」
パ「そう。明日、あなた達を博麗の巫女のところにいかせるわ」
直「そうなんですか」
パ「本当に大丈夫かしら」
直(色々突然過ぎてなんか、すっごい疲れた……頭痛いし、今日はさっさと寝よ……)