二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方姉妹記 ( No.6 )
日時: 2013/02/14 21:19
名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)

紅魔編 第五話「幻想郷の賢者からの言葉」


 昨日、突然妹が力を持っていると聞かされ、大いに驚いた私と那穂海。
 しかし、今日さらに驚くことになるとは予想だにもしなかった……


 結構凄いことを伝えられた次の日。
 今日は咲夜さんとレミリア様(この子も様付けはずそっかな?)に連れられて、とある所に行くようだ。
 内容は、多分昨日のことについてだろうけど。
 私達が連れられてきたのは神社だった。
 初めて見たものが紅魔館という洋風の館だったので、和風の神社があるとは考えられなかった。
「霊夢、いるかしら?」
 レミリアがそういった。
「居るでしょう。あの巫女はよくここでお茶してますから」
 咲夜さんがレミリアに対して言った。
「その巫女は生憎、今は仕事中なのよ」
 前方の方より、聞いたことのない声がした。
「あら、霊夢。お邪魔だったかしら?」
「いつものこと過ぎて、もう慣れたわよ」
 その声の主は、神社の裏から竹箒を持った巫女服の人だった。
「霊夢、この子たちが昨日言った子達よ」
「そう。話は大体聞いたわ」
 どうやらこの巫女さんには話がいっている様子。
「私はここ、博麗神社の巫女、博麗霊夢よ。で、右にいるのが直海で、その隣が妹の那穂海かしら」
 そう聞かれたので、「はい」と返事をした。
「妹のほうに力があるのね」
「そうだけど、あなたは何かわかることはあるかしら?」
 咲夜さんは霊夢と呼ばれる人に話しかける。
「私の勘だと、なんか少し強力な能力の感じね」
「やっぱり霊夢でも真相はわからないようね」
 レミリアがため息をつく。
「どうなんでしょうか。那穂海にはいったい何があるんですか?」
 私は那穂海がどんな力をつけてしまったのか知りたいと思った。
「私からはなんとも言えないわ。……でも、紫ならわかるでしょう」
「やはり、賢者に聞くしかないですか」
 咲夜さんもため息をつく。
 どっちかっていうと、咲夜さんのため息は疲れとかからきているため息の仕方だ。あの重そうな仕方はよく両親もやっていたので、よく分かる。
「そうでもないよ。ねぇ紫、そこで聞いてるんでしょ。あと人の羊羹食ったのもあんたでしょ」
 霊夢さんがどこかの誰かに文句やら色々言った。
「あら、わかっちゃったかしら?」
 すると、なにもない空間から亀裂のようなものができ、開く。その中から人が出てきたしまった。
(こ、今度は何!)
 ここの人は突然出てくるのが好きなの方思ってしまうほど、よく突然出てくる。
「紫、わかってることは話してもらうよ。あと、人の食い物に手は出さない!」
 出てきた紫という人にいきなり竹箒の柄の方で殴った。
 どうやら、霊夢さんはこの紫という人に対して食い物のことは相当怒っているっぽそう。
 食べ物の恨みは本当に怖いと改めて感じてしまった私と那穂海だった。
「ッテァ・・・と、ところで本題に戻るわ。あなたの妹さんのことについてね」
 やっと戻ったかと、私達姉妹は思い、レミリア、咲夜さんはやれやれとした感じだった。
「あなたの妹さん、那穂海ちゃんの能力はだいたい判明したわ」
 どうやら、紫さんはもうわかっているらしい。
「どんな力ですか?」
「そうね、名付けるならば……



『あけしめをする程度の能力』ってとこかしら?」





「「「あけしめをする程度の能力??」」」

 どういうものなんだ?
 あけしめって言われたらまず思い浮かぶのは扉の開閉位だけど、それがどんな力なのだろうか?
「紫、どういうことなのよ」
 霊夢さんが不思議そうに聞く。
「簡単に説明すると、霊夢の能力みたいな考え方をしたら少しはわかりやすいんじゃない?」
「……ああ、なるほど。少し分かったわ」
 ど、どういう意味なのか?
 私と那穂海以外はなんか納得した感じなんだけど……
「考え方の例を上げるとすると、霊夢の能力は『空を飛ぶ程度の能力』なのよ。霊夢、飛んでみて」
 そう言われ、霊夢さんはゆっくりと宙に浮く。
 確かに名の通りだ。でも、特にそれ以外はない気がするけど?
「名のままだとすごく弱そうだけれども、考え方を変えると、霊夢はあらゆるものから浮くことができる」
「弱そうな能力でごめんなさいね。でも、紫の言った通り、あらゆるものから浮くことはできるわ」
 と言われても、なんかよくわからない……
「同じように、那穂海ちゃんの能力はあけしめすること。これを分けてかんがえてみる」
 分ける……「あけ」と「しめ」にかな?
「あけると分けて、漢字で表すと何があるかしら?」
 紫さんが聞いてきた。
「うーんと、『開ける』かな?」
 那穂海が答える。
「あと、『空ける・明ける』ですか」
 私が付け加える。
「そうよ。あけしめのあけるには主にこんな言葉があるわ。那穂海ちゃんはあけるという意味になる行動を操作できるのよ」
「そ……そうなんですか!?」
 私は考え方についてわかった気がする。
 那穂海はまだ良くわかってないけど。
「と言うことは、しめるだと、『閉める・占める・締める・絞める』がつく行動が全てできるってことですか」
「ええ、そうよ」
 へ〜、なんかすごいなぁ〜……



「「「って、やばくない!?」」」



 紫さんとわかってない那穂海以外の面々がすごい顔をして驚く。

「ってことは、中のモノを空っぽにできるわけ!?」←私
「まさか、夜をすぐに明けさせてしまう訳!?」←咲夜さん
「土地とかも占めれちゃう訳!?」←霊夢さん
「人間の首も絞めれちゃうわけ!?」←レミリア

 なんか、どんどん凄い方に言ってる気が……
「そっ、そういうことよ……」
 ちょっと紫さん、引いたかな?
 でも、すごい力を持ってしまったってことは分かった。
 まさか、本当に那穂海がこんなものをもってしまったとわ……
 那穂海、恐るべし……





霊「でもなんで幻想郷の妹ってチート系能力者ばっかなのよ」
紫「そうね。幻想郷が与えたのかもしれないけど、さすがにみんなチートな感じね」
霊「特にあの那穂海って子。さすがにねぇー……」
紫「まだあの程度。完成体になるとすごい能力になりかねないわ。」
霊「そ、そうね……」
霊(うーん……あの子はちょっと注意して見てあげたほうが良さそうね)