二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方姉妹記 ( No.11 )
日時: 2013/02/16 17:25
名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)

 そして、決断の日……
 私たちは黙ったままレミリアの部屋に入った。
 今回は、紫さんと霊夢さんもいた。
「どうかしら。覚悟を決められたかしら」
 レミリアが問う
「わたしは、ここに残る!」
 那穂海はそう決めたようだ。
「直海、あなたは」
「私は……



 ここに残ります」


「そう。分かったわ」
 紫さんが言った。
「ホント!お姉ちゃん!」
「そう決めた」
「やった!」
 那穂海があまりの喜びに飛び跳ねていた。
「そう。いい心構えよ」
 レミリアがほんのすこしだけ笑みを浮かべた。
「これで、あなた達も幻想郷の住人よ」
と、紫さんが言った。
「あの、紫さん」
「なにかしら?」
 紫さんに封筒を見せる。
「もし出来れば、これをお母さん達のところへ持って行ってくれませんか」
 紫さんは少し考え、
「いいわ」
封筒を受け取って、スキマに入ってしまった。
「さてと、重大な決断のあとなんだけど」
「どうしたんですか?」
「いきなりだけど、あなた達に旅をさせようと霊夢たちで決めたのよ」
「旅、ですか」
 なんだかいきなりすぎる気が……
「那穂海の能力のこともあるし、何より幻想郷をしっかり知ってもらうためよ」
 霊夢さんが言った。
「どこに行けばいいんですか?」
「これが、幻想郷の地図よ」
 すると、霊夢さんが一枚の紙を取り出した。
「今あなたたちがいる紅魔館が大体中央くらいの所。ここから北に人里と竹林。西は魔法の森で、東が私の住んでる博麗神社。南は妖怪の山と守矢神社よ」
(うわ、結構いろんなとこある……)
「一番いいのは博麗神社ですが、人喰い妖怪や妖精がいて今は危険。魔法の森はほとんど人がいないのでだめですね。西はパパラッチ並の天狗とあなた方がまだ面識がないので一番危険」
 的確に決めていく咲夜さん。
「となると、まずは人里ね」
「そうですね」
 どうやら行き場所が決まった様子だ。
「いつ、出発するんですか?」
「そうね……明日にでも出発にしよう」
 レミリアが決めた。
「では、私が送ります」
「頼んだわ、咲夜」
「かしこまりました」
 いきなり幻想郷に残るか現実に帰るかを決め、最終的にここに残ることになった私達。
 そして、旅に出ることになり、すごく大変な日々だった、と私は思ってしまった……