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Re: 東方姉妹記 ( No.17 )
日時: 2013/02/23 15:53
名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)

永夜編 第四話「竹林の薬剤師」


 妹紅さんに竹林内の道を教わりつつ目的地へ向かう私達。
 なかなか着かず、そろそろ着かれてきた頃。
「あそこだ」
 妹紅さんが指す方向に建物がひとつあった。
 そこに向かって歩く。

「ここが永遠亭だ」
 慧音さんが教えてくれた。
「ここなんですか」
 昔の造りをした、ただ豪勢な感じの建物。
「入るぞ」
「はい」
 私たちは永遠亭という屋敷の中にはいった。
「ごめんくださーい」
 慧音さんが声をだす。
「はーい!」
 屋敷の中から応答があり、こちらに駆け足で来る音がする。
 そして、戸口にやってきたのは……
「あ、慧音さんと妹紅さんですか。どうぞ、お上がりください」
(うさ耳……!?)
 どこからどう見てもうさぎな感じの人? (もしくは妖怪?)
「いや、私はいい。輝夜の所にすぐいくから」
「そうですか。では、お三方、どうぞ」
 妹紅さんはどこかに行ってしまった。
「では、お邪魔させていただこうかね」
 私たちは中にお邪魔させていただいた。

 屋敷はとても広く、古風な雰囲気がある。竹の匂いもほのかにあり、個人的には好きだ。(ただ、紅魔館よりは広くないよ? あそこは外見<<<室内だから)
「師匠、慧音さん方です」
 うさ耳の人? が一室の前で止まり、中へ話しかける。
「いいわ、ウドンゲ。入れてちょうだい」
 そう言われ、うさ耳の人? が戸を開ける。
「こんにちは、八意殿」
 慧音さんが挨拶をする。
「今日はどんなご用件かしら?」
「私は寺子屋用の薬の補充のためなんだ」
「いつものでいいかな」
 その人はどうやら薬剤師らしく、様々な薬を持ってきて、慧音さんに渡した。
「ありがとうな。今日の本題なんだが……」
「その子達らしいね、最近きたというのは」
「どうやら話が通っているようだの」
「ええ。八雲さんからすでに聞いたわ」
 すでにわかっているようで、私と那穂海の名前などを的確に答えた。
「私は八意永琳。ここで薬剤師を中心に仕事をしている」
 すごく頭のよさそうな、しっかりとした感じがあるひとだ。
「こっちはウドンゲ。存分に使用してもらって構わないわ」
「使用って、師匠…………」
 さすがに使用まではいきたくない。
「他にも二人ほどいるけど、まぁまた今度会うだろう。その時はよろしく」
「はい。」
 まだ居るんだ、人が。そういえば、妹紅さんがどっか行ってしまったけど?
「それで、この子達の、特に那穂海ちゃんの能力向上の話なのだが。数日ほど預けてしまってよろしいかな」
 慧音さんが八意さんにたのみこむ。
「ええ、いいでしょう。……そうね。3日ほど預かって向上させましょうか」
 八意さんの提案に、
「わかりました。三日後、迎えに来ます」
慧音さんは賛成のようだ。
「那穂海ちゃんは、大丈夫かな、三日間だが」
 心配した感じで問う。
「はい! 頑張ります!」
 どうやら那穂海はヤル気満々の様子。
「よし。では三日間ほど、よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」
「了解よ。ウドンゲ、二人の部屋の準備をしておきなさい」
「はい、師匠」
 ウドンゲさんがすぐに別室にとんでいった。
 三日間、那穂海の能力向上の訓練が始まるが、いったいどうなるのか……
 楽しみでもあり、少々不安な所もある。
 まぁ、本人が楽しく頑張って貰えればいい。
 




ウ「師匠、準備出来ました!」
永「ご苦労様。次、これ試してちょうだい」
ウ「……これ、何ですか?」
永「新しい薬よ」
ウ「……そうですか……」
ウ(ゴクッ……)
永「特に問題は無さそうね」
ウ「そうですが……効力は?」
永「教えない」
ウ「そんなぁ〜!」