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Re: 東方姉妹記 ( No.25 )
日時: 2013/02/04 13:07
名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: NoHM/no/)

魔法編 第四話「睡眠の能力」


「呼んだ?」
 突然何処かから声が聞こえた。
「え……!!」
 魔女の三人が私と那穂海の後ろを見て驚いている。
 何なのか分からなかったので、私達も後ろに振り返った。
「「あ!」」
「誰か呼んだよね」
 そこには、スキマから上半身を出している紫さんの姿があった。
「ゆ、紫! なんでいるんだ!」
 魔理沙さんがまだ驚きが消えていない状態で言った。
「ん〜、那穂海ちゃんが何処まで強くなったかな〜って思ってね」
 少し言葉を考えながら紫さんは言った。
「嘘でしょ」
 パチュリーとアリスさんに別の用件できた事は見透かされているようだ。
「まぁね。本当の要件は貴方の方よ」
 そう言うと、扇子で私を指す。
「私ですか?」
「ええ。貴方の能力のことよ」
「お!紫はすでにわかってるんか!」
 魔理沙さんが早く聞きたそうに問う。
「ええ。大体の事はね」
「紫さん、お姉ちゃんの力ってどんなの?」
「教えてください、紫さん」
「分かったわ。今言うから」
 会話に少しの間が出来る。
 私達五人は黙る。私は、自分がどんな能力を持っているのかとても気になってしまい、ドキドキしている。
「直海」
「はい」
「貴方の能力は……





 夢を操る程度の能力よ」


「夢……」
 私はイマイチ理解が出来ない。
「夢? あの、寝てる時に見るもののことか?」
 魔理沙さんが聞く。
「そうよ。直海はあらゆる夢を操れるわ」
「それだけ? もう少し何かあるのかと思ったけど」
 私は少しだけホッとしてしまう。特に変な能力ではなかったためだ。
「簡単に言えば、睡眠状態の時に見る夢を操ることしか出来なさそうだけど」
「だけど?」
 まだ何かあるような言い方をする紫さん。
「他人の夢を操作出来る事はもちろん、起きてる人を睡眠に近い状態に陥れることも出来るわ。あ、あと希望や願いの事を指す夢も操れるわ」
 ちょっと説明内に引っかかる文があったような、無いような……
「とりあえず、この説明はまた今度に。後は三人に頼むわ」
 紫さんが説明を終わらせようとする。
「ちょ、ちょっと待って!こっちはあんまり良くわかってないんだけど」
 パチュリーが紫さんを止めようと試みるが、
「私、今眠いから〜。それじゃ〜」
スキマの中に消えてしまい、今までそこにあったスキマもなくなってしまった。
「……」
 ここにいる全員が黙ってしまった。

「逃げていったぜ、紫の奴」
「ホント、どうして説明を投げ出すかな」
「困ったわね」
 ハァ〜、と溜息をつく魔女三人。
「お姉ちゃん」
 那穂海が私に話しかけてきた。
「なに?」
「お姉ちゃんの力ってさ、すごいの?」
「う〜ん、なんとも言えない感じね」
「へぇ〜。みてみたいな、お姉ちゃんの力」
 見てみたい、と言われるが、自分の能力の詳細がわからないため、下手に使うことが出来ない。
「とりあえず、『夢』と聞いて思いついた事を言ってみるか」
 魔理沙さんが提案する。
 その提案に私や他の人達も乗った。


 皆で色々と夢に関する事を出し合い、私が持つ能力の事が少しずつわかってきた。
「ここまでの事をまとめると……」
 パチュリーが今まで出された事をまとめる。
「直海の能力は、睡眠の時に見る夢を操れる。細かく言うと、他人の夢に入り込み夢に出てきたり、外部から干渉できたりする。」
 一呼吸入れて、
「更に、賢者の言っていた『希望や願いの事を指す夢』も操作可能。例えば、なりたいものを願うとその願い、夢が叶う。こんな感じかしら?」
 まだ細部まではまとまってないものの、おおまかな内容は理解出来た。
「まぁそんな感じよね。後は紫に聞かないとわかんないぜ」
「そうですね。とりあえず、私の能力のことはまた次回にしましょうか」
 さすがにこれ以上は私達では理解は出来ないと思ってしまった。
 大体の能力の説明をまとめ、自分の能力が少しややこしい物だと思ってしまった……





ア「そういえば、那穂海ちゃんの方はどうしようか」
魔「そうだった。パチュリー、今何時だ?」
パ「もう昼過ぎよ」
直「お腹すきましたね」
那「ご飯食べたーい!」