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Re: 東方姉妹記【現在23話】 ( No.32 )
日時: 2013/03/05 22:37
名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)

魔法編 第七話「囲まれし者達」


「ふふふっ……お人形さんがいっぱいね……」

 ゆっくりと、少しずつ私たちの方へ歩んでくる少女……
 虹色の不思議な羽を持つ少女の瞳は紅く、狂気に満ちている様子だった。
「大丈夫か? なんかすっごい殺気立ってるが……」
 魔理沙さんが緊張している様子の口調で話した。
「とりあえず、直海様は私たちの後ろへお下がりください」
 私は、ナイフを数本手にしている咲夜さんの指示に従い、入ってきた扉の近くまで下がった。
 咲夜さんも緊張している様子が見て取れる。
「那穂海の方はどうするんだよ」
 能力が使え、魔法もある程度覚えた那穂海。しかし、那穂海は初めての真剣勝負である。
「私は那穂海様の補助をします。魔理沙は妹様を集中攻撃、那穂海様は魔理沙の隙が出来た際の防御と攻撃を」
「わかった……!」
 那穂海が唾を飲み込んで、集中する様子が見られた。
 残念なことに、私は能力をろくに操れず、弾幕勝負などもしたことがないため、かなり無力だ。
 何も出来ない事に少し苛立ちを覚えた。

「誰から遊ぼっかなー……」
 虹色の羽を持つ少女が私達へどんどん近寄ってくる。
「フラン! 私が相手をしてやるぜ!!」
 虹色の羽を持つ少女に勢い良く魔理沙さん。
 すると、魔理沙さんは箒にまたがり、かなり速いスピードを出しながら飛び回る。
「あら、魔理沙だ! いいよ、遊びましょう」
 フランと呼ばれた少女も、魔理沙を追うように飛ぶ。
 そして、魔理沙さん目掛けて紅い弾を数発飛ばした。
 ひらりっ、と避ける魔理沙さん。
「さてと……まずはこれからだ!」
 とても広い地下の部屋で飛び回っている状態だったが、一度空中で止まり……

「魔符『スターダストレヴァリエ』!」

 どこからかカードを取り出し、言葉を発する。
 すると、魔法陣と思われる円が四つほど魔理沙さんの周囲に描かれる。
 更に、魔法陣は魔理沙さんを丸く囲むような軌道を描き、小さな星の形をした弾を大量に飛ばした。
 魔法陣が描く軌道の中に入っていたフランは、大量にばら撒かれる星の弾をスラスラかいくぐっていた。
「あははははっ! とっても楽しいわ!!」
 フランはかなり喜んでいる様子で、段々動きが早まってきているように見えた。
「そろそろ私も使っちゃおー」
 すると……

「禁忌『カゴメカゴメ』!」

 急にフランから感じる魔力が高まる。
「……! なにこれ!」
 那穂海が、あまりにも急上昇したフランの魔力にびっくりして集中が一時的に途切れる。

 魔理沙さんの周辺を、まるで四角く囲うように規則正しく交差する弾。
 魔理沙さんの動きを制限してしまい、逃げにくくする攻撃法のようだった。
 フランは容赦なく魔理沙さんを目掛けて黄色い弾を撃つ。
 すると、黄色い弾の軌道上に重なった緑の小さい弾があちこちへ飛び交っていった。
「ヤバッ……ちょっと避けきるのは苦しいかもな」
 一生懸命避けているが、ばらまかれた緑の弾にそろそろ当たりそうな感じだった。
「魔理沙!! 頑張って!!」
 那穂海が応援するが、
「ちょっと苦しいぜ」
 ニッと笑いつつ、ギリギリまで避ける魔理沙さん。


 しかし……
「これで壊れちゃうかなー?」
 更に規則正しく交差する緑の弾。
 そして、十何発目の黄色の弾が発射された時……

「あっ……ヤベッ……」




直「あっ……」
那「魔理沙っ!!」
咲「今ね!」


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かなり更新が遅れました!!
申し訳ございません!!