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　何かが、思い出せない。いつからかずっと脳裏だけでなく心の中にまでつっかえていた、見知らぬ記憶。無論、見覚えも無い訳で。幾らその記憶を模索しようが思い出すのは同じ顔。それは随分と長い間に渡って俺を支えていたような気がするのだが、何せ顔は思い出せても名前もそれに関連することが分からない。だから、無意味と同じになる。それでもこのわだかまりはいつまで経ってもこびり付いたまま。何回何十回何百回何万回と『思い出す』という行為を繰り返しても、良い結果は一度たりとも出なかった。同じ結果がループするだけの、延々と同じことをしても結果は一目瞭然のはずだというのに。俺は誰かから指名を受けた訳でも無く命令された訳でも無く、無限に続くこのループにただただ乗っかっていた。ずっと暗くずっと黒ばっかり続く夜の中に、一つだけ光り輝く月を見つけるように。見つけたいから、だから何も感じず繰り返していると考えると、案外俺は誰かの手の平の上で踊らされているのかもしれない。


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　曲名　：　ドーナツホール
　作詞　：　ハチ
　作曲　：　ハチ
　ボーカル　：　GUMI（ボーカロイド）

　最近投稿されたのですが、もうこの曲がドハマり過ぎて衝動的に書いてしまいました。
　続くかもしれないんじゃないのかな。