二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第四話 ( No.100 )
- 日時: 2013/03/31 22:52
- 名前: 水無月 紅雪 (ID: kEC/cLVA)
「うっわ〜……。」
「もはやこれ以外ないね。」
「コトノチョイスはダメだね。」
「……もうどうでも良いや。」
「ほら、本人もこう言ってるじゃん!!」
ページを捲った五秒後にはもうこんな会話が繰り広げられていた。
そんなこんなで今は何故かまた森。僕は本通りの魔法を使う事になった。宇宙関連の。主に呪文で魔法は操るものだけど、杖無しだったらどうでも良いらしい。
「えいっ!!」
僕が手を振り下ろしたのと目の前の木が消えたのはほぼ同時だった。
「成功だな。」
「成功だね。」
「完璧に成功したよね。」
「……こいつ、本当に他所から来たのか?」
「え、なんか嫌だ。」
「なんかどこかの技みたい。」
「それだ!! 今の技名を決めよう!!」
「はい!?」
「んじゃあ、アトラが決めたら?」
「って……。お〜い、アトラ〜?」
起こった事はともかく物凄く愉快な会話をしていると思うのは僕だけかな。
で、名前か……。今の木はいきなり消えたから————。
「————アナザーディメンション?」
「おぉ!! 別の次元だ!!」
「いつそんな言葉覚えた?」
「頑張って勉強したんだよ!!」
僕が英語を使って何が悪い。状況を整理したら結果的にそうなっただけだ!!
「他の魔法もマスターしようぜ!!」
「カノンがまともな事を……。熱でもあるの?」
「ねーよ!! コトノこそ変に心配してるアピールすんな!! そしてシランは変な物を見る目でこっちを見るな!!」
「ちょっ、喧嘩はよくないよ……?」
「うるせぇ!!」
ここまではいつでもありそうな普通の光景だった。僕は苦笑いしながら普通に見てたんだけど……。
「————うるさくて悪かったな。」
今まで半泣き状態だった瞬がいきなりそう言った。
うん、普通は誰でも言えそうな言葉だよね。でもネガティブの塊のようなあの瞬が反論するという事が今まで無かったから僕は呆然……。
「あ、瞬パート2君久しぶり〜。」
「これが瞬の二重人格症状か……。」
「……ごめんなさい、和んでる所割り込みますがどういうことですか?」
シランとクロさんに聞くと、
「「二重人格。」」
見事なまでに一致。やめて下さい、僕が一人だけ馬鹿な子みたいじゃないですか。
そう思いながら皆のやり取りを見ていると急に僕の背筋に寒気が走った。カノンも動きが止まっていた。
すると、僕の後ろから、
「——あ〜。また、会っちゃったね。しかも死んだと思ったのが生きてるし。まあ、今から殺してあげるけど。」
と、声が聞こえてきた。