二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第2話 ( No.11 )
日時: 2013/02/20 19:00
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 予定通りに地味に更新する紅雪

 正直に無理と言った方が良いかな。でも、あまり心配させたらダメだなと僕は思った。

「大丈夫だよ。」
「……本当に?」
「うん、じゃあ行こうか。」
「そうだね、はやく行った方が良いかもしれないね。じゃあ校長先生のいる所、塔に行こうか。」

 僕はすぐに立ち上がりシランさんと一緒に森を出た。
‥‥て言うかコウチョウセンセイって何?
僕が頭の中で『コウチョウセンセイ』と言う言葉の意味を考えていると

「ほら、あそこが塔だよ!!」
「え、ホント? え‥‥でっかい‥‥ね……。」

 シランさんが言った建物は縦長で薄い青っぽい色をいていて、宝石っぽいモノがたくさんついていた。
 扉を開けて入ると太陽の顔をして、真っ赤な服を着た人(?)がいた。

「ああ、シランくんではないですか。その子は誰ですか?」
「森の奥の坂から来たアトラ君です。どうすればいいですか?」
「人間界から来たのですね。まだ帰る方法も分からないですし……。」
「あ、ついでに傷薬とかあればください。この人足とかもうボロッボロですので。」

 なんでその『ボロッボロ』と強調していたのはイマイチ訳が分からないけど僕の足の件については気付いてたんだなこの人。
一瞬にして僕の中でのシランさんの印象が変わった。

「まあ、しばらくここの学校に通ってもらいましょう。住む場所なんて考えるのめんどくさいので。」
「「はいぃ!?」」
「なんですかめんどくさいって!! 僕はどうなるんですか!?」
「学生寮に住んで下さい。あとは管理人のテツさんがなんとかしてくれます。」
「……はい。」

 なんだろうこのもの凄く腹の立つ人(?)

「で、校長。そうすると入学届的なアレはどうするんですか?」
「あ、忘れてました。アトラくんちょっと質問していくのでこっちに来て下さい。」
「えぇ〜……。」

 正直に言うともう訳が分からない。
なんでガッコウに通うとかニュウガクトドケとかカンリニンとかよく分からない言葉が出てくるの?
 まあ、ついて来いって言ってるからついて行こう。うん。

「では、早速ですが質問です。貴方は魔法使いになりに来たのですか?」
「違います。」
「ですよね……、まあ良いでしょう。名前は?」

 まあ良いんですね。名前はアトラの後に何かあった気がする……。
アトラ‥‥、シオン……だよね、たしか。

「アトラ・シオン。」
「良い名前ですね。じゃあ誕生日は?」
「知りません。」
「じゃあとりあえず3月10日で。」
「え、そんなに必要な事なんですか?」
「別にそんな事は無いですけど。次は血液型‥‥はAですね。質問は終了しました帰っていいですよ。」

 え〜‥‥、何コレ。
まあ、とにかくこれで一応生きてはいける。僕は傷薬……薬草を貰ってから塔を出た。
 すると僕達が来たところと反対の方で目つきの悪い男の子達が1人の男の子を蹴ったり叩いたりしていた。