二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第3話 ( No.18 )
日時: 2013/02/23 21:49
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「アレって楽しいのかな。シツコイなぁ。」

 シランさんが呟く。僕の頭の中は助けるか助けないか、その二つで迷っていた。
じゃあ、逆に僕があの子の立場だったらどうなるんだろう。
きっと、助けてほしいって思うだろうな。
 僕とシランさんはいつの間にか走っていた。
すると、男の子たちめがけて何かが飛んできた。
 直後に男の子たちが吹っ飛んだ。
シランさんは「アハハ」とだけ言い笑う。

「ったくも〜……。邪魔しないで‥‥、あれ?何が邪魔だっけ?」
「昼寝の邪魔じゃないの? コトちゃん。」
「あ〜、そうだった。忘れてたよ。……で、あんた誰?」
「……あ、僕!? えっとえっと、アトラ・シオンです……。」
「あっそ。んじゃこれからよろしくねアトラ。」
「よろしくお願いします。」

 なんだか色々と訳が分からなくなってきたな。
ってさっきの子はどうしたんだろう。

「君大丈夫?」
「うん。」

 僕はすぐそこで呆然としている男の子に話しかけた。

「君、名前は? 僕はアトラ・シオン。」
「蓼が名字で瞬って名前。瞬でいいよ。」

 言い方がめんどくさいな……。
本当に瞬で良いと思う。というか皆と違う感じの名前だな……。

「————っていうかアトラ君!!和んでないで学生寮に行かないと!!」
「あぁ!! そうだった!!」

 シランさんの声でやっと思い出した。
僕は足を怪我した挙句住まいがないから学生寮へ行くことになってたんだ。

「じゃあね!! また今度!!」

 そう言って僕は手を振りながら、学生寮まで移動した。
いや待て『コトちゃん』と呼ばれていた女の子は!?

「シランさん、さっきの子は?」
「さっきのヤツらを叩き潰してから『四つ葉のクローバーのしおり無くした!!』って言ってたな……。」
「えぇ!? じゃあ探しに行かないと……。」
「いや、その足はムリ。うんムリだから。」
「……うん。」

 あの人は運が悪いなぁ‥‥。僕が言うことじゃないけど。
来ている途中に僕は『学生寮』という言葉を教えてもらった。
意味が分かった頃に学生寮に着いた。

「カキさぁぁん!!ただいまァぁああ!!」
「カキじゃねぇぇ!! オレん名前はテツじゃああああああああ!!」

 シランさんが言った瞬間に奥の方から声が聞こえてきた。
と、同時に柿の顔をした人(?)が出てきた。