二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 番外編 ( No.33 )
日時: 2013/03/04 08:04
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「コトちゃあああぁぁぁん!!」
「な〜に〜?」
「あのねあのねっ!! 今日は『ひな祭り』って言う行事があるんだって!!」
「え、何?日向ぼっこ?」
「ひな祭りだよ!!」

 私はシラン・デュランタ。私の隣で自分の宝物であるクローバーのしおりをマジマジと見ているのはコトちゃん。

「あ〜、ひな祭り‥‥っうわあ!!」
「ん?どうしたの……。……えぇと、大丈夫?」

 コトちゃんの運の悪さは露草魔法学校でもの凄く有名だった。
……コトちゃんは何故か四角くて大きな餅の下敷きになっていた。



「アレは『ひしもち』とか言うヤツだった気がする。」
「何!? そのひしもちとか言うヤツは!!」
「ひな祭りに使われる餅だって聞いた。」
「ひな祭りなんて大っきらい!!」
「アハハッ!! でもこの髪型なんか可愛くない?」

 私はそう言って、雑誌を見せた。

「でも、金髪でコレはなんか違和感ない?」
「うぅ……。」

 だよね、普通に考えて金髪でお雛様みたいな髪型は変だよね……。
不意にコトちゃんが口を開き、

「もうすぐかぁ……。」

 と、呟いた。

「どうしたの?」
「ううん。何でもないよ? そう言えば今日はショッピングモールでくじ引きがあるらしいよ!!」
「えぇ!! じゃあ一緒に行こうよ!!」
「うん!!」

 一瞬で別の話にされた。
でも、『もうすぐ』ってなんだろう……。
最近はひな祭りくらいしか予定は無かったはずだけど。

「おぉ!!あそこだね!!」
「ホントだ!! しかも学生無料で一人五回まで!!」
「つまり二人で十回できるのか。」

 でもここで思いっきり短所をむき出しにするのがコトちゃん。
五回やって全部ひし餅(残念賞的な)。
私はその後にやったんだけど、四回ひし餅。最後の一回で

「おぉ!! お札!! 一等のお札!! これは、願いが叶う特別なものだよ!!」
「「「おおぉぉ〜!!!!」」」
「すっごいじゃん!! ったぁあ!!何すんの!!」
「ごっごめんなさい!!」

 コトちゃんが私を褒めてくれた直後に瞬君がコトちゃんにぶつかった。
どうやら、いつも通りいじめっ子から逃げているようだった。

「てかあいつ等なんなの? 人の不幸が大好きなのはあたしとシランだけで十分だっての。」
「えぇっと、僕はとりあえず逃げます!! さよならっ!!」

 瞬君が逃げた。ちなみに言うとすぐに追いかけてきたいじめっ子をコトちゃんがぶん殴っていた。
 ……願いが叶うお札か。別に私はお願いとか無いんだけど。

「コトちゃん。コレいる?」
「あ、じゃあちょーだい!!」

 こうして私の荷物は減り、コトちゃんはお札を手に入れた。

——
(アトラとは別の話ですw by紅雪)
(うん、ひな祭り過ぎたね。byアトラ)
(雛人形はまだ置いてある。by紅雪)
(かたずけないと結婚できないよ? byアトラ)
(いざとなったら独身貫き通すけどwby紅雪)