二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 第4話 ( No.35 )
- 日時: 2013/03/04 19:17
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
でも、よく見たらなんかカボチャにも見えなくもない。
うん、でもなんか違う気もする。あれ?なんだろコレ。
う〜ん、じゃあとりあえずカボチャ?
「オレは柿に見えるけどな——」
「じゃあ柿で。」
「えっ!?柿なの?かぼちゃじゃなくて柿!?」
「いや待て!!柿々うるさいがな、オレはマンドラゴラだ!!」
「「マンドラゴラ? 何それおいしいの?」」
ここでまさかの声が重なっちゃうパターン。
そして自分の言ったことに恥ずかしくなっていく。何それおいしいのって……。
「いや、あのな。マンドラゴラってのはたまにこの町に生えてるんだがな……。無理やり抜いたら運が悪かったら死ぬんだが……。」
「いぎゃあああああ!! 殺されるぅぅうう!!」
「いや待て!! 続きはまだある!!」
「さっさと話してください。というか僕精神も体力も何もかもがボロボロなんですが。」
いや、いくら恥ずかしかったからと言ってこんなの言ったらなんか嫌われそうだよ……。
「ああ、そうだな。だが話はさせろ。オレは訳あって進化した状態なんだ。」
「え!?訳を言うために待たせたんじゃないんですか!?」
ここで思いっきりツッコミ。
で、僕はテツとか言う名前の自称マンドラゴラに部屋を案内された。
後は僕が自分で怪我治して元の世界に戻る方法を探すだけ。いや、というかそれ以前に僕に『元の世界』とかあるのか?
と、色々な事を考えていたら部屋の外でノックが聞こえてきた。
「はい?」
「あぁ、新しく来たのは君ですか。」
「そう言ったのは貴方ですけどね。」
「そうですか。まあ、おいておきましょう。 本題なのですが、不完全ですが、戻る方法が分かりました。」
ここに来て即効で戻り方が分かるんだ‥‥。今までの緊張感はなんだったんだろう。
あれ?でも……。
「……僕の戻る場所分かるんですか?」
「はい。まあ。“不完全”ですけど。良いんですか?」
「少し考えていいですか?」
「できれば今日中にお願いします。」
そう言ってコウチョウセンセイは部屋から出て行こうとした。