二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第5話 ( No.39 )
日時: 2013/03/05 20:51
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「……戻りません。」
「はい?」
「いや、戻りませんって……。」
「何故ですか? せっかく戻れるかもしれないのに。」
「不完全って言ったの貴方ですよね!?」

 本当に戻りませんって言って良かった……。
この人ならなんか
「失敗しても責任とりませんけどね。」
とか普通に言いそう。

「……死んで下さい。」
「イヤです!!」
「冗談です。では明日から学校頑張って下さい。」

 何今の「死んで下さい」って!!そして冗談って何!?いやそれ以前に学校頑張って下さいって何!?

「ヤッふぉぉおオオ!!」
「ぎゃあああ————!!!!」

 コウチョウとやらが部屋から出て行った直後に登場したシランさんに悲鳴。そして派手に椅子から落下。

「あっはは!! 何それぇ〜!!」
「いや僕仮にも怪我人だよ!?」
「あ、明日は頑張ってね!!」
「何を!!」
「魔法学校……。」
「ふぇ?」

 突然の一言に思わず変な言葉を漏らす。
魔法学校何それおいしいの?

「————という訳で、明日は私が迎えに行くからね!! 朝の八時だよ!!コレ時計!!」
「ありがとう……。じゃあね。」

 魔法学校というのは、魔法使いになるために魔法を習う学校らしい。明日からそこに僕は行くのか。別に魔法使いになりたい訳でもないのに。




「……遅い。」

 もう、時計は八時とやらをとっくに過ぎている。
テツ‥‥だっけ? マンドラゴラさんにもちゃんと聞いた。実際、瞬もここを出ていた。
服も制服にしたし、鞄にマンドラゴラさんに言われた荷物も入れたし……。
 その時、

「シラン起きろおオオおおおおおお!!!」

 上の階からもう言わなくても誰だかわかるような声が聞こえてきた。
直後に悲鳴と足音が聞こえてきて……。

「おはよう!!!!」

 と、シランさんが僕の部屋に突っ込んできた。

「おはよう。」
「よし、じゃあとりあえず行こうか!!」

 そう言って、建物を出た。
……瞬間にシランさんは長くて後ろがフサフサしたモノに乗った。

「何それ……。」
「箒!! アトラ君は持ってないから今日は私のに乗って!!」
「えぇ!?」
「遅刻するよ!! 私、罰掃除は絶対イヤだよ!?」

 罰掃除って何? という疑問を持ちつつも、僕はホウキと言う得体のしれない物に乗った。
走っているような感じのスピードでホウキは飛び、すぐに止まった。
 ……目の前には、僕が昨日見た、赤い屋根の建物に似ていた。というか瓜二つだった。

「入って!! そしてあそこの部屋に行って!!」
「う、うん!!」

 言われたとおりの部屋に入った僕が一番に目にしたモノは————。