二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第7話 ( No.59 )
- 日時: 2013/03/13 20:19
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: 自分のキャラ保って!?←もともとこう言うキャラです。
「うわああああああああ!!!」
「うおぉっ!?」
自分でも何が起こったかは分からないけど、僕が悲鳴っぽい声を上げたら男子達が後ずさり……と言うか逃げた。一人だけぶっ倒れて。というか僕が悲鳴を上げたらと言うよりは僕の後ろを見てだけど……。
三十秒ほどの沈黙で、やっと僕が何をしたかを理解した。
「あ〜ぁ……。」
思わず罪悪感等々の変な声を上げる。もっとも上がってはいないけど。
どうやら僕は、今倒れている男子を殴ってしまったらしい。身長の差のせいで腹に。
「ふぅん。こんな事も出来るんだ……。貴方がアトラ?」
不意に後ろから声をかけられ振り返ると、十字架の首飾りをした女の人がいた。さっきの男子が見ていたのはこの人かな、と思った。
「僕はアトラだよ。君は誰?」
「私はクロ……漆黒ノ闇。情報屋よ。そして今、貴方の情報を集めているの。」
「じゃあクロさん、これからよろしくお願いします。と言うか何のために情報を集めているんですか?」
「クロと呼ぶな!! ……校長に言われたんだ。」
クロと呼ぶな、と言うと、クロさんはしまったと頭を叩いてからそう言った。
校長か、あの人が何を考えているかを僕は調べてほしいけど。
「と言うか、さっきのはなんだ?」
「よくわかりませんけど、いじめっ子です。」
そう言ったところで、僕がここに来た理由を思い出した。
「ちょっと情報収集がてら協力して下さい。」
「……は?」
「————と言う訳で協力して下さい。」
「……まあ良いだろう。私はこうすれば良いと思う。」
簡単に説明をして、森の奥の洞穴を指差した。
生徒手帳の地図が確実すぎて怖い。
と言うかこの人情報屋と言うより殺し屋が向いている気がする。
作戦は、クロさんが相手の仲間のフリをして潜入して内部破壊するらしい。僕の出番はクロさんと逃げる。
……僕はアッペンデックス(おまけ)ですか?
そして潜入した直後のクロさんはもう、悪魔と言っても過言ではなかった。
でも、何故か攻撃(唯の暴力に思えた)は履いていた靴や本を使っていた。
「よしっ逃げるぞ!!」
「はぇ!?」
すぐに終わった。そしてやっぱり僕はおまけだった。残念。
こうして、シランさんとコトノさんを云々事件は解決した。
「ありがとう。」
僕はそう言って、クロさんに近寄った。
「私に近寄るな!!」
「……なんで?」
「私と関わったせいで、親も親戚も死んでしまった!!」
話によると、自分が触ったせいで親や、親戚などに不幸が訪れたらしい。
だから素手で攻撃を仕掛けなかったんだな、と僕は納得しながら
「僕、どうせ不幸だから別に触っても問題ないよ。と言うか、そこまで背負ってたら生きていけないよ?」
と、自分が思った事をそのまま言った。
そして、クロさんの手を握った。
「大丈夫だよ!!」
「そうなのか?」
「うんっ!!」
少し焦り気味のクロさんを差し置いて一人でテンションを上げている僕。自分で言うのもなんだけど、痛いと思う。
「‥‥あ、もうそろそろ帰らないとテツに怒られるぞ。」
「あ、ホントだ。」
「私は寄る所があるから後でな。」
そう言って、クロさんはどこかへ行ってしまった。
「僕も帰らないとな……。」
シランさん、待ってるかな。もしかして、テツさん本当に怒ってたりするかも。
そんな事を考えながら、僕は一人で学生寮に向かって歩いて行った。