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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 第1話 ( No.6 )
- 日時: 2013/02/18 18:00
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: 結果=1
僕のいるところからは向こうに行く方法は、凸凹の坂道か崖を通る必要があった。
「よし、こっちを通ろう。」
そう呟き、僕は凸凹の坂道に足を踏み入れた。
ここは凸凹道。……足が凄く痛い。履いている運動靴がミシミシと音を立てた。
しばらくして、坂道が森の奥に続いているのが分かった。
もう、僕の履いていた運動靴はボロボロで、素足で地面を歩いているも同然だった。
少し進むと金髪の綺麗な髪をした女の子が僕を見ていた。
僕は緊張で自分の足がボロボロに傷ついている事すら忘れて女の子の方へ足を進めていた。
「あの……、僕の名前はアトラです。ここはどこですか?」
「アトラ……、なんで‥‥?でも……ここに‥‥うそ……!!」
女の子は僕の名前を呟いた後、訳の分からない事を言った。
「えっと、あの……。」
「あっ、私はシラン・デュランタ。皆にはシランって言われてるの。ここはどこって、アトラ君は何をしてたらここに来たの?」
「……え?」
たしかに‥‥、僕はなんでここに来たんだろう。自分の名前を思い出す時もすぐには分からなかった。
なんでだろう、頭を抱えるような体制で悩んだ挙句僕には今までの記憶がサッパリだった。
「分からないの……?」
「うん。」
「じゃあ‥‥、とりあえず校長に相談してみるからついて来て? ってえぇ!?ちょっとアトラ君!!大丈夫?」
シランさんがニッコリ笑った時に安心したからか、足の痛みが原因か、僕はその場に座り込んでしまった。
多分、半分くらいが足だと思う。シランさんが心配そうに僕を見つめていた。
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