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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 番外編 ( No.64 )
- 日時: 2013/03/14 20:37
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: フィクション!!
これは、約五年前に起こった本当の話。
「クロ、お誕生日おめでとう。」
「これは、プレゼントだよ。」
そう言って、お父さんは私に黒いリボンでラッピングされた箱を渡した。
開けてみると、<十>の形をしたネックレスが入っていた。
「ありがとう!!」
それから、私はいつも、そのネックレスを首に付けていた。
家族とずっと一緒にいられる事を祈って。
でも、それは叶わなかった。
事件はそれから約一年後に起きた。
朝、いつもの時間に起きて、リビングへ行くとそこには……。
お父さんとお母さんが地面に倒れ込んでいて、周りは真っ赤な血で染め上げられていた。
「お父さん!! お母さん!!」
思わず叫び、そして気づいた。
この部屋には、私とお父さんとお母さん以外に誰かがいる。
ソレは意外にも、私のすぐ隣にいた。
「————これは……お前がやったんだ……。悔しいなら、憎いなら。俺を捕まえてみろ。」
そのヒトはそう呟き、お父さんとお母さんと私の家から出て行った。
「私のせい……?私がお父さんとお母さんを殺したの?私が不幸を呼んだの?」
私はその場に泣き崩れた。
私が両親を殺した。私が不幸を呼んだ。
その後、私は親戚に預けられた。でも、私が預けられた家には必ず不幸がやってきた。
ある日、私は夢を見た。
久しぶりに、両親と遊んだ。最後にお父さんが、私に
「がんばれ」
と言った。そこで私は目を覚ます。すると、見慣れない風景があった。
その後、色々あって私は今、情報屋にいる。
私はそこで、『漆黒ノ闇』と言うコードネームを貰った。
そして名前、写真のどちらかが在れば遅くて一日で情報を集める事が可能となった。
でも、私は人と触れようとはしなかった。
また両親や、親戚のように不幸を呼んでしまうと思って。
クロがアトラと出会う少し前のお話。
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