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第1話　引っ越し



軽く登場人物紹介(後で詳しく書きます)

・雫石　春真　男　16歳
・相川　雄二　男　16歳
・波川　由美　女　16歳

「ウトウト・・・・・・はっ！」
うとうとしていた由美は、突然はっとする。
「どうしたの？」
春真が聞くと、
「巨大なチーズに追いかけられる夢を見た。」
と真顔で言う。
「あっそ。」
で流した春真は、電車の窓から外を見る。
「どうした？暗い顔して。」
雄二が話しかけてくる。しかし、
「ちょっとね。」
と、春真は、またもや軽く流した。

3人は、引っ越しをするために、電車に乗っていた。
元々いた村は、ある日、殺人犯によって壊滅した。
少数の生き残りの人は、皆こうして引っ越しているのだ。
「・・・・・・どんな所だろうね。あおぞら村って。」
「綺麗な名前。きっと良い所よ。」
春真達3人は、あおぞら村という所に引っ越すことにしていた。
噂によると、その名の通り、青空がとても綺麗らしい。

そして、しばらくたつと、今度は、
「グーグー・・・・・・はっ！」
と、寝ていた雄二が起きた。春真が
「どうかした？」
と言うと、雄二は、
「すり下ろしニンジンの海で溺れる夢を見た。」
と言った。春真は、またもや
「あっそ」
で流すと、後は黙って電車の到着を待った。

「次は〜あおぞら村〜ウッキー！」
遂に、あおぞら村に到着した。
3人は、駅から外へでる。
「うーん！風が気持ちいい！」
由美が大きく伸びをする。
「なかなか自然が豊かだね。」
春真が言うと、雄二が、
「さて、とりあえず役場に行くぞ。」
と言った。
3人は、駅の車掌さんに貰った地図を見ながら役場を目指して歩いて行った。