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第6話　恋心



「おーーい！　雄二〜！」
春真が叫ぶ。
今は、午前9時。春真達が「あおぞら村」に来て5日目である。

呼ばれた雄二は、眠たそうに体を起こす。
「うぅ〜ん・・・・・・後5分・・・・・・。」
雄二は、いつまでも布団に入って入るが、由美の
「ほらほら！　布団干したいんだから！」
と言う声で、やっと起きてきた。

しかし、春真は不思議に思う。
(なんで僕が叫んでも聞かないのに由美は聞くの？)
しかし、春真は、
(ま、いっか。)
で片付けといた。



しかし、春真は気付いていない。
今の雄二の気持ちが、この後3人を狂わせると言う事に・・・・・・。

その後、由美と春真が朝食を作り、雄二は買い物に行っている。

「しかし、近くにスーパーがあって良かったねぇー。」
由美が言う。
そう、ここから次に近いお店は、

電車に揺られて3時間

と言う、かなり最悪なパターンなのである。
一方春真は、
「え？　雄二には50時間くらいぶっ通しで電車に乗らせて見たかったけど・・・・・・」
とか言っちゃってる。由美は、
「あはは〜！　それ飯かもねー！」
と、特にヒドいとか思ってはないようだ。そこへ丁度、
「流石に酷いだろ！」
と、雄二が帰ってくる。しかし2人は、
「どこが？」
と、特に悪い事だと思ってないような感じだった。
この時、由美は思う。
(なんだろう・・・・・・私。雄二はなんとも思わないのに春真は・・・・・・ ！一時足りとも離れたくなくて・・・・・・これって、恋？)

いま、3人の心が食い違って来ている。

この、それぞれ違う恋心が、この後大きな狂いを与えることになる。



いや、今回は短いですね。すいません。
物語的には間話です。
ここで約3割が終了しました。
ここから物語が動いて行きます。