二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【どうぶつの森】この広い世界の中で 次回作アンケート実施 ( No.25 )
日時: 2013/03/05 22:55
名前: レモン (ID: leOS3oG6)

第8話 ホットケーキ日和



今、春真達3人の家には、5人程の村の住民と、たぬきち、コトブキ、しずえの計11人がいる。
ことの発端はこうだ。

「ねぇねぇ春真、ホットケーキ食べたい。」
由美が言う。
ちょうどその時春真は、少しイライラしていた。
なので、甘いものでも食べて静めようと、
「うん、良いよ。」
と言った。すると由美は、
「そうだ! 村の住民とか村長とか呼んで、ホットケーキパーティやろう!」
と言い出した。春真は、
「え? やだよー。」
と呆れた調子で言うが、由美の強引な
「い・い・で・しょ!」
で、春真はしぶしぶ
「へぇへぇ分かりました。」
と呟くのであった。

「はい、卵持ってきて。」
基本的に春真が作っている。
発端の筈の由美は、
「あたしは食べるの専門!」
とか言って、作らなかった。
勿論春真は、今日殴る人リスト(心の中の)に由美の名前をしっかり書いていた。

春真は由美に命令する。
「油取って。取らないと埋める。」
それに対して由美は、
「え?! 幼馴染みに対して埋めるとか言っちゃったよこの人!」
とか言ってた。

「はい、1枚焼けたよ。」
春真は、焼いた物をテーブルに運ぶ。
なんだかんだ言って、春真の作るホットケーキは色も形も綺麗だ。
味も中々良く、ベンなどは、
「甘くておいし〜い! もっともっと!」
と、1人で2.5枚は食べた。しずえも、
「まぁ、美味しい! 私、コーヒーもですけど甘い物に目がないんですー!」
と言っていた。
粉もシロップも凄い勢いで無くなっていく。
皆次々と食べるが、皆次第に食べるのが遅くなってくる。
そして、4枚余った。
余った物はどうするか、フータ、フーコとリサ、カイゾーに差し入れすることにした。
4匹とも後で渡すのだが、その喜びようは、見てて自然と笑顔になるような物だった。

その後、後片付けを済ませると、まず、役場、お店を営む動物達が帰っていく。
その後雑談を続けた動物もいるが、全員、4時までに帰っていった。

静かになった部屋を見渡しながら、春真がぽつりと言う。
「・・・・・・寂しい、ね。」
由美は、春真の背中をポンと叩いて、
「そうだね・・・・・・。」
と、悲しそうに笑った。














そして、今の春真達の心情のように、運命の歯車はゆっくりと不幸へと道びいていくのだった。