二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【どうぶつの森】この広い世界の中で 次回作アンケート実施 ( No.32 )
- 日時: 2013/03/27 13:58
- 名前: レモン (ID: leOS3oG6)
第12話 告白
「なあ、由美……」
雄二は恐る恐ると言った感じで由美に話しかける。
「ん? なあに?」
由美はいつもどおりの笑顔で雄二の方を向く。
「ちょっと……いいか?」
「え……いいけど……」
雄二は、その答えを聞いた途端、由美を引っ張って水族館の人目につかない場所に行った。
春真が二人を探し始めるのはその直後である。
雄二はそこへ着くと、キョロキョロする。
「ここも人がいない訳では無いな、仕方ない、外に行こう。」
「え? え?」
なにも分からない由美は、キョトンとしながらも、雄二に着いて行く。
そこは、だれの目にもつかない路地裏。
そこにて、雄二は……
「なあ、由美……」
「な、なに……」
「俺、実はお前の事が好きなんだ……」
言っちゃった!!!
雄二は言った瞬間真っ赤になる。
一方由美は……
「え……」
こちらもお熱39度6分並に真っ赤っか。
「えっと、あのつまりそれは……」
「付き合ってくれということだ。」
「えええええええええええ〜〜〜〜!!!!」
由美は思わず耳を塞ぎたくなる程の大声を出す。
「お、落ち着け落ち着け!! いいか、まず深呼吸……それから言いたいことを言うんだ。」
由美は、言われた通りに深呼吸すると、静かに話し始めた。
「ごめん。雄二の気持ち、受け入れられない。」
「まだ忘れられないのか、春真の事……」
そう、由美は中学二年生の時、一度だけ春真に告白したのだった。
結果はノー。即答と言えば即答だった。
理由は由美も知っている。
春真は恋愛に関して心的外傷、トラウマを持っているのだった……
それは二人が小学六年生の時だった。
春真が告白されたのだ。
勿論、春真は断った。
しかし、告白した事実のみが噂になり、春真は付き合っているとされたのだ。
散々はやし立てられ、挙句の果てには不登校になった。
その後、中学になって春真は登校するようになったものの、当時は本当に冷めていた。
そのせいで友達が出来ず、友達と呼べるのは由美ただ一人となっていた。
そして、春真はただ一人学校で浮いていた。
ちなみに、その後雄二が転校してきて春真と友達になり、当時の有り得ない程冷めた性格も収まってきていた。
しかし、当時の心の傷は癒えることなく今に至るのだ。
「その後、あたしが告白しても、あっさり断られたねぇ・・・・・・」
「そうだな。いいよ。俺もお前が春真が好きなら諦める。だから・・・・・・ぐぉっ!」
雄二が突然肩を押さえてうずくまる。その肩からは血が流れていた。
その突然の出来事に、
「な、何事・・・・・・?」
と、由美は、ただただ恐怖に怯える事しかできなかった。
そして、三人に遂に闇の鐘が鳴り響いた・・・・・・。
この後から急展開! 一気にラストに繋げます。