二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【どうぶつの森】この広い世界の中で ( No.9 )
日時: 2013/02/25 18:56
名前: レモン (ID: 1z5T3GJG)

第3話 住民との挨拶



「由美、ちょっと待ってよ。」
春真が声をあげる。
今、春真、由美、雄二の3人は、この「あおぞら村」の住民との挨拶周りをしていた。由美は、そわそわしながら先を走る。
「ほらほら、ぐったりしてないで、早く!」
由美が急かす。しかし、
「お前が速すぎなんだよ!」
「これ以上急かすと足の骨砕きますよ?」
の2つで、由美はしぶしぶ
「はいはい・・・・・・。」
と嘆くように言った。

「さて、ここからはまずギンカクさんだね! 荘厳な名前! どんな動物?かな?」
由美がぽわーっとしながら言う。春真は、
「ほれほれ、妄想してないで早くいくよ。」
と真面目につっこんだ。

「ここがギンカクさんの家だ! すみませーん!」
由美がドアの隅から隅までどんどん叩きながら言う。それをみて雄二は、
「迷惑だろうが!!」
と怒鳴った。それを聞いて春真は、
「お前の声も迷惑だ。」
と呆れた調子で言う。そうこうしてるうちに、ドアが開いて、笑い転げている青や赤の毛並みをして、銀の鎧を着けた鷲が出てきた。
「ハーッハッハッハッハ!! 君ら、漫才うまいなぁ!」
関西弁の調子で言うギンカクと言う鷲は、愉快そうに笑って、
「ワシはギンカクや! 鷲だからワシ! なんちゃて。ま、よろしくな!」
と、関西弁丸出しで挨拶をした。その勢いに押されながら、
「は、はぁ。僕は雫石 春真です。」
「仲良くしような! 俺は相川 雄二だ!」
「よろしくね! 私は波川 由美よ!」
と、挨拶をした。するとギンカクは、
「はは! 全員苗字に水に関係する言葉がはいってるんやな!愉快、愉快じゃ!! ハハハハハ!」
と、笑い転げたのである。

その後も挨拶周りを続け、終わった頃にはもう夕方になっていた。
春真達3人は、はるかな夕焼け空を見つめながら、こんな話をしていた。
「皆、愉快な人ばかりだったね! ベン君とか可愛いかったなぁ!」
「そうだな!! 俺的にはももこが結構可愛いかった・・・・・・別にいやしい感情はないからな!!」
「うん、そうだね。僕的には、チーフ君が優しそうだったな。」
「ああ〜〜!! わかるわかる!! あいいうツンデレな所が良いのよね〜!」
「ははは!!! そうだな!」

気が付くと、春真は、2人の手を握ってこう言っていた。
「この平和な日々が・・・・・・続くといいね。」
その言葉に、2人は、
「そうよね!」
「もう・・・・・・あんなことは、起こって欲しくないからな。」
と返事をしていた。

もう、着々と魔の手は近づいているというのに。

? ? ?

グサッ!
ナイフは体に深く突き刺さる。
男はそれを見ると、携帯電話で報告する。
「いま、『若葉村』の住民を1人殺しました!」
電話の相手はこう答える。
「そうか。では、後何人だ?」
その質問に、男はこう答える。
「へぇ。あと・・・・・・4人ですね。」
電話の相手は、これを聞くと、
「フッ・・・・・・そうか。」
と言うと、一方的にピッと電話を切った。
ツー ツー
その音を聞きながら、男は無意識に呟く。
「おふくろ、後4人で、仇が取れる。待っててな。」
そして、男は歩いていった。