二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その1 ( No.147 )
- 日時: 2013/08/25 22:06
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
このお話はちょっとしたミステリーです。ちょっと、シリアスです。
「もし、取り返し屋の双子怪盗ならお願いです。私の父と母を死なせたティルから「ビート劇場」を取り返して欲しいーー」
・・・あの子が死ぬ1週間前、私にこんな願い事をしましたわ。私は美貴を救ったあとでも、「世界」で双子怪盗を続けていますわ。
ちょうど、あの子と出会ったのは私達が夏期休暇で夏美達のところに遊びに来た三日後。私が双子怪盗のアリスだってバレても、あの子は優しく接してくれましたわ。
そして、あの子が1週間後に死んだ。あの子は病弱だったけど、余命1年を告げられたあの子の2週間後の余命よりも早すぎる死でしたわ。
大丈夫。約束は果たすから。だから、あなたは空から見てて。私達がティルからビート劇場を取り返すからーー
意味深なシーン
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その2 ( No.148 )
- 日時: 2013/08/25 22:10
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
ランの事務所
ラン「え、私が「パイラとマリンの願い」の準主役?」
とある日の夕方。ランは仕事が終わったあとビート劇場でやる演劇「パイラとマリンの願い」の準主役のオファーが来たと告げられた。告げた張本人であるアイスは話を続ける。
アイス「うん、君は準主役の「マリン」の役をやりたがってたでしょ?劇場で泊まりにはなるけど・・・準主役の「マリン」役は君がやることになったからね♪つまりは劇場の準主役のオファーが来たんだよ(本当はランちゃんがその役を取れるよう僕が一生懸命頑張ったんだけどね・・・」
ラン「はい、やりたいです!マリンの性格は私に似てましたので・・・」
アイス「主役の「パイラ」の役のサンちゃんも一緒だけどね。」
ラン「あ、あのマジカル★4のメンバーの・・・」
アイス「そのサンちゃんがね、少し変わり者で有名だから一緒にいるときは気をつけてね。あと、最近は双子怪盗アリス団という怪盗が世間を騒がせているから注意してね。」
ラン「は、はい!(最近、ニュースに出続ける双子怪盗か・・・」
ランが劇場の仕事の準主役のオファーを受けた30分後・・・
王ドラ「食べちゃったんですか!?ミニッツさんがくれたポップンカフェのシュークリーム!!」
タママ「はいですぅ!」
ランが住んでいるマンションの807号室。そこで、王ドラはわなわなと震えていた。そう、事の発端はミニッツがくれたシュークリーム。それをタママが食べたことで王ドラは怒りに震える。そして四次元袖から真剣を取り出し、タママを斬るために振り回す。
王ドラ「お前ぇぇぇぇぇ!!!そのシュークリーム、私が食べるはずだったんですよ!?私への嫌がらせかぁぁぁぁ!!!天誅!!」
タママ「わわぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさーーーーーーい!!!」
ギロロ「王ドラ、やめろ!!シュークリームを食べられたからって、タママに斬りかかるな!!」
風間「そうですよ!!シュークリームならまた買えばいいじゃないですか!!」
王ドラ「あれはミニッツさんが買ってきてくれた限定品なんですよ!!?こいつを処刑します!!」
タママ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜!!!」
他のドラケロ防衛隊隊員が止めるも聞かない王ドラがタママに斬りかかろうとしたその時・・・
ラン「さて、荷造り、荷造り♪」
ピタッ
ランが現れたことにより、王ドラはタママに斬りかかることはやめた。そう、純粋で綺麗であるランにこんな場面を見せないようにするためだ。もし見せたら、仲間を想うランは泣くだろう。王ドラは真剣をしまった途端に仕事で泊まりにいくランの荷造りを見る。
王ドラ「ランさん、なんで荷造りをしてるんですか?」
ドラリーニョ「あ、もしかして引っ越しじゃ・・・」
ラン「それはないよ。実は劇場の仕事で泊まりにいくことになったの。あ、遊びにとかじゃないよ?」
ドロロ「やりたがってた役が取れたんでござるね。良かったでござる♪」
ラン「主演はマジカル★4のサンさんで、三日後には2週間サンさんと一緒に泊まりでお仕事するんだ♪」
ドラケロ防衛隊「えっ、マジカル★4!!!?」
マジカル★4という言葉を聞いた瞬間ドラケロ防衛隊はざわついた。そう、マジカル★4といえば、世界的に有名なミラクル☆4の妹分でマジカル★4も世界的に有名だ。これはランを通じてサインを頼まないわけにも行かない。
キッド「それなら、お前がサンにサインを頼んどいてくれ!!サンちゃんとクアトロちゃんのサインをもらってきてくれ!!あ、クアトロちゃんのサインはサンちゃんに頼めばいいから!」
ドラえもん「ずるいよ、キッド!!あ、ぼくはアンちゃんのサインをお願い!」
ドラニコフ「ガウ、ガウ!!(ぼくはンビリちゃんで!」
しんのすけ「オラもクアトロちゃんのサインをお願い!」
マタドーラ「ずりーぞ、しんのすけ!!俺もクアトロちゃんのサインをお願い!!」
風間「ボクは知的なオーラが出てるから、アンちゃんで!」
マサオ「ボクも!!」
ボー「ボ!」
ケロロ「我輩はサン殿で!!」
ラン「はいはい、分かったから。今、メモっとくから。」
大半のドラケロ防衛隊隊員がランにマジカル★4のメンバーのサインをもらうことを頼む。他のドラケロ防衛隊隊員はアイドルにサインを頼むことなのかと思い、じーっとランを通じてサインを頼むドラケロ防衛隊隊員を見ていた。
ギロロ「そんなにマジカル★4って有名なのか?」
タママ「有名ですぅ。ミラクル☆4と同じオーディションで世界からメンバーを集めて、世界で活躍するアイドルグループですぅ。最近はメンバーがソロデビューをして、グループより仕事の幅が広がってたんですぅ。」
ドラメッド「その仕事の幅が歌、演技、バラエティーであ〜るか・・・」
ドラリーニョ(じゃあ、真夏の2週間だけ会えないんだ・・・)
複数のサイン色紙をバッグに入れるなか、ランはドラリーニョを見た瞬間駆け寄り、ドラリーニョにこんな頼み事をした。
ラン「それでお願いがあるんだけど、ドラリーニョ・・・私が劇場で泊まりに行ってる2週間だけ、私のボディーガードとして付いてきてくれない?」
ドラリーニョ「え゛っ!!?」
ラン「アイスさんがね、「ランちゃんの身を守るためにはボディーガードも必要」だって言ってたの。だからお願い!こんなこと頼めるのドラリーニョの他にいないの!」
「ドラリーニョの他にいないの」その言葉がドラリーニョのランを守る心に火をつけた!
ドラリーニョ「わ、分かった!2週間だけ、ぼくがランちゃんを守るね!」
ラン「ありがとう!2週間だけよろしくね!」
ドラリーニョ「うん!」
ドラリーニョ以外のドラケロ防衛隊(分かりやすっ)
ネネ「じゃ、8月14日にテレビ局の前に集合ね!遅れちゃダメよ☆」
春我部防衛隊以外のドラケロ防衛隊「はぁ?」
ドラケロ防衛隊側のギャグとカオス大好物組の一人であるネネがこう言った瞬間、大半の隊員は思った。「これは何か企んでるな・・・」と。
その3日間、ランとドラリーニョが無事に出発までドラえもんズとケロロ小隊は春我部防衛隊がランとドラリーニョに会わせないように春我部防衛隊を日向家に17日間泊まりに行かせたことは言うまでもない・・・
ギャグとカオス大好物組の被害に遭わなくて良かったね二人とも;
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その3 ( No.149 )
- 日時: 2013/08/25 22:12
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
ビート劇場
ラン「わー、ここがビート劇場かー」
ドラリーニョ「ビートタウン郊外にあったんだねー」
アイス「2、3階は部屋があるから男の子は2階、女の子は3階に泊まるんだよ?寝る前に部屋で何か雑談してもいいけど・・・ドラリーニョ、ランちゃんに何かしないでね?(笑顔だが目が笑ってない」
ドラリーニョ「は、はい!(あぁ〜ランちゃんと一緒に寝るつもりだったけどな〜;」
スタッフ「すいませーん!サンちゃんが乗っている車が到着しましたー!」
車が到着したあと、降りてきたのは黒髪で団子頭をしておりポップン20の衣装を着ている可愛らしい少女だった。そう、この人が間違いなくマジカル★4のメンバーであるサンだ。
ラン(わー、サンさんはテレビでも可愛いけど・・・やっぱり、生で見るとマジで可愛いな〜)
サン「あっ、あんたが小さな白ウサギでアルか!?」
ラン「(こっち見た!)あ、そうですけど・・・」
その瞬間、サンはランに駆け寄った。そして、ぎゅっと抱きしめた。
サン「かっわいーーーーーーーーv」
ラン「むぼっ!!?」
サン「あんた、とっても可愛いでアル!名前、なんというでアルか?」
ラン「えっ、ランです・・・」
アイス「年が近い女の子は仲良くなるのが早いなぁ」
スタッフ「ええ、サンちゃんは13歳でランちゃんは12歳ですし・・・」
ドラリーニョ(なんか、この人本当に変わり者だなぁ。アイス君からマジカル★4のサンちゃんは変わり者だって言ってたけど・・・)
ドラリーニョがサンを見ていた瞬間互いに目が合って、サンはドラリーニョに駆け寄った。
サン「あっ、あんたがお騒がせ防衛隊の一人であるドラリーニョでアルか!タヌキ顔なのに可愛い顔してるでアル!」
ドラリーニョ「ぼくはタヌキじゃないよ!!猫型ロボットだよ!!」
スタッフ「・・・もう仲良さげですね。」
アイス「そうですか?」
周りの人が見たら誰だって仲良さげに見える。すると、ラン達の前にビッグニュースが舞い降りる。
スタッフ2「おい聞いたか!?あの月島グループの社長の子供の双子が28日にビート劇場で俺達が作る演劇を見に行くらしいぞ!!」
ざわっ
スタッフ達がそれを聞いた瞬間ざわついた。月島双子が演劇を見に行くついでに泊まる話を出たからだ。
アイス「それは本当ですか?」
スタッフ2「はい、留学の休暇中に今週から2週間後は泊まる予定で・・・」
スタッフさんが話している最中、月島双子が姿を表した。双子の姉はピンクの長いロングヘアの美少女で、双子の弟は紫色の髪の可愛いイケメンだ。ランはこれを見た瞬間に固まる。
ラン(わわっ、芸能人に引けを取らない超美少女と超イケメンだぁ///)
サン(美少女とイケメンでアル!!月島双子の外見は可愛いって言ってたけど・・・///)
男でも女でも惚れそうな月島双子にランとサンは頬が赤くなる。すると・・・
ドラリーニョ「あっ、あいりちゃんとあおい君!」
あいり「ドラリーニョ!覚えててくれたんですの?」
あおい「ドラリーニョにしては珍しいですね・・・」
大半の人達「え?」
なんと、ドラリーニョが月島双子と知り合いということで大半の人達が知りその場で固まる。そう、月島双子は前回の短編でも出てきたあいりとあおい・・・!ようやく、我に返ったランはドラリーニョに詰め寄る。
ラン「えっ!!?ドラリーニョ、月島双子と知り合いだったの!?」
ドラリーニョ「知らなかったの?あいりちゃんとあおい君は夏美ちゃんと小雪ちゃんの同級生だったんだよ!」
ラン「えっ!!!?」
ランは動揺していた。そう、地球最終防衛ラインである夏美と忍者娘である小雪にこんな有名な同級生がいたなんて・・・。あいりはランとサンを見た瞬間こう言いかけた。
あいり「あ、あなた達が小さな白ウサギのランとマジカル★4のメンバーのサンですのね!?」
サン「は、はい!!(我に返った」
あいり「あなた達、ホントに可愛いですわ〜vまあ、私の方が可愛いですけれど!」
あおい(姉さんがもちろん可愛いです(鼻血)
あいり「じゃあ、私達は部屋に戻りますわね!」
スタッフ3「は、はい(可愛い・・・」
あいりはそう言った瞬間、あおいとともにビート劇場に入った。すると、サンはドラリーニョに詰め寄る。
サン「ドラリーニョ!!」
ドラリーニョ「!?」
サン「あんた、月島双子とどこで知り合ったでアルか!!?」
ドラリーニョ「えーと、夏美ちゃんとシェゾ君とアルルちゃんに介して・・・やっぱり言わない。」
サン「えーっ!?なんででアルか!?」
ラン(ドラリーニョ・・・?)
いつもおしゃべり気味なドラリーニョが言わないことに不審に思ったラン。やっぱり、ラン達には知らない「双子怪盗アリス団」と関わった日々を知られたくないだろう・・・
知られたくない真実
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その4 ( No.150 )
- 日時: 2013/08/25 22:16
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
役者の紹介
トーイ「では、役者を紹介しまーす!」
ビート劇場の支配人であるトーイに言われるまま、役者達は次々と紹介していく。主役の二人の番になったときにトーイが見たのは、サンに言われたままサンの膝に座るランの姿だった。
トーイ「・・・キミ達、なんか恋人同士に見えるね。女同士なのに・・・;」
サン「私はランちゃんのことが可愛いから、膝に座らせてるでアル!あ、私は「パイラ」役のサンでアル!」
ラン(私は恥ずかしいですけど・・・//////)
メグ「ちょっと、ホントにこの子達で大丈夫なの!!?不安なんだけど・・・;」
トーイ「まあ、いいでしょう;!!」
トーイが見た先には上の窓をぎぎぎ・・・と開けた不思議の国のアリスの服を着た金髪の女性。そう、この女性が双子怪盗アリス団の一人であるアリス・・・!
トーイ「なっ・・・!!お前は双子怪盗アリス団の一人であるアリス・・・!」
アリス「2週間後にこのビート劇場を盗みますわ!ついでに、あなたの昼寝の邪魔をしてやりますわ。「ショムニ2013」のドタバタシーのテープを流して」
トーイ「ああ、うるさそう;やめてくれ〜;」
アリス「じゃあ、さらばですわ!」
アリスは薔薇を地面に落とし煙幕をかけ、煙幕が消えた時にはアリスは消えていった。
サン「ごほっ、ごほっ・・・」
ラン「やっぱり、噂は本当だったんですね。双子怪盗アリス団がビート劇場を盗むっていう噂・・・」
メグ「そうなの。警備は固めたけど巧妙な手口で建物を入っちゃうし・・・双子怪盗アリス団が物を盗まれたあとの共通点は“なぜか被害者が窃盗の容疑で逮捕される”って話よ。」
サン「被害者が窃盗の容疑で?」
メグ「双子怪盗アリス団の一人であるウサギの能力はパソコンで“被害者”の悪事を暴くことなのよ。暴かれた相手はその場で逮捕されちゃうって話なのよね。」
ラン&サン「・・・」
途中パプニングがあったもののなんとかランの自己紹介は終え、各自に部屋に戻った。そして、夜になったときにランとサンの部屋にドラリーニョも加わって、三人で雑談していた。
ドラリーニョ「でね、シェゾ君がぼく達が見見てることを気付いてない間にアルルちゃんにこんなことを囁くの!「アルル・・・好きだ」って!いつもはツンデレなのにねー!(シェゾに言うなと言われたことは忘れてる」
ラン「いつもは二人とも、恥ずかしくて話せないのに二人きりのときはラブラブなんです!それをみんなに秘密にして・・・」
サン「ひゃははははっ!!(爆笑)つまりはサタンという魔王に狙われているからでアルね!」
シェゾとアルルの話を聞いて大爆笑のサン。おいドラリーニョ。恋人同士のシェゾとアルルをネタにすんな。すると、サンはある話を持ちかける。
サン「ねえ、アリスっていう怪盗・・・誰かに似てなかったでアルか?」
ラン「えっ?」
ドラリーニョ(ドキッ!!)
ラン「そうですね、外見は美少女ですし・・・でも、あの双子怪盗が公演を邪魔しませんかね?」
???「心配ないわ。あなた達には迷惑かけませんわ。」
ラン「その声は!」
三人は声がする方へ振り向くと、そこには昼間に現れたアリスだった。
アリス「恐れなくてもいい、危害は加えませんわ。」
ドラリーニョ「アリス!」
ラン「・・・あなたは心優しい人なんですね。でも、なんでこのビート劇場を盗もうとしたんですか?」
アリス「あなた達には関係ないことですわ。」
サン「理由(わけ)を話すでアル!」
サン「月島あいり!」
ラン「えっ?」
サンの言葉にアリスは微動せずに固まった。そして、頭に着けている赤リボンのカチューシャを取ったときに「アリス」は「あいり」に戻った。
あいり「・・・どうして、分かりましたの?」
サン「・・・私の観察力をなめないでアル。それに・・・あんたはリボンのカチューシャを着けたら似合うと思っていたからでアル。」
あいり「・・・あなたは頭がいい人よ。それに・・・ランは私の正体を薄々と気付いていたんでしょう?」
ラン「ま、まあ・・・もしかして、ドラリーニョもあいりちゃんと関わった日から気付いていたんだよね?」
ドラリーニョ「うっ・・・!」
ドラリーニョは図星を突かれた。だって、桜の過去の小説で双子怪盗アリス団の正体を薄々と知っていたから・・・。ドラリーニョはあいりに謝る。
ドラリーニョ「ごめんね、あいりちゃん。内緒にしてたはずなのに・・・」
あいり「いいですわ。あおい!出てきなさい!」
あおい「はい、姉さん(部屋に入る」
あいり「とにかく、あなたなら信頼できそうですわ。話しておきますわ。実はこのビート劇場は元々病気で亡くなったクラリスの両親のものだった!!」
うちのサンはリンと同じ観察力に優れています。
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その5 ( No.151 )
- 日時: 2013/08/25 22:18
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
誰も知らない真実
あいりside
このビート劇場のオーナーは人柄が良く、ビート劇場は人柄の良い役者やスタッフで評判の良い劇場として有名でしたわ。クラリスとクラリスの両親はこのビート劇場がいつまでも愛されるように願った・・・願っていたクラリス達も幸せだった・・・。しかしある日、詐欺師グループが現れましたわ。
ティル「あなたがミリートさんですね!サインをして下さい!」
クラリスの父「は、はい!」
クラリスの父はサインを書いた・・・が、しかしサインを書いたのはサイン色紙ではなく、譲渡書だった。
ティル「ハハハ!流石は人柄の良いビート劇場のオーナー。ビート劇場は我々が頂きますよ。」
クラリスの父&クラリスの母「あ゛ーーーーーーーーっ!!!」
ナレーションside
サン「そんな・・・サイン一枚で!?」
あいり「このポップン界は裁判所が発行した譲渡書にサインさえすれば、どんな物でも簡単に他人の手が渡ってしまうわ。つまり、詐欺師グループの一人であるトーイが今の支配人ってわけ」
サン「!!」
衝撃の事実が発覚。サンとランとドラリーニョは一瞬動揺したが、それでも怯まずにランはこう話す。
ラン「なら、同様の手でティルさんから取り返せば・・・」
あいり「ティルは用心深い男ですわ。だから、簡単にサインなどしない。ビート劇場を失ったクラリスの父親はストレスで病気になり死に、クラリスの母親は風邪をこじらせて逝き、クラリスは強く生きようとしたものの、余命1年の宣告の日から2週間で死んだですわ。だから、クラリスとの約束を果たすために私はビート劇場に2週間ほど泊まりに行き、ビート劇場を取り返す機会を待っていたんですのよ。」
ドラリーニョ「可哀想に・・・」
サン「トーイさんはいい人だと思っていたのに、あんな悪い奴なんて許せないでアル!」
アリスがビート劇場を盗むわけを話すときと同時刻、ビート劇場のオーナーで詐欺師グループのリーダーであるティルが車で遠方から帰ってきた。
トーイ「お帰り、ティル」
メグ「また女遊び?」
ティル「バーカ、隣の街のイタリアン・ボーノという店を騙し取ってやったぜ。」
トーイ「ところで、ティル。次の新作のヒロインはこいつだ。マジカル★4のメンバーでお前の好きな貧乳だし上玉だぜ(サンの写真を見せる」
ティル「うひょー、上手そうv公演前にこいつもいただくか」
サンの身の危険が忍び寄ってきていた・・・。ティルがサンを愛人にしようとしていることをあおいは見ていた。
あおい「・・・」
うちのオリキャラ、ティルは貧乳フェチ
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その6 ( No.152 )
- 日時: 2013/08/25 22:24
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
いよいよ、公演初日は三日後に迫る
8日後
トーイ「新作演劇「パイラとマリンの願い」の公演がいよいよ三日前に迫り、稽古もいよいよクライマックスだな!」
メグ「「パイラとマリンの願い」それは主役であるパイラの妊娠を機に妹のマリンとともにいろんなことを知り乗り越えていく感動の姉妹愛のストーリー」
あいり「サザエさん、それはお魚加えたドラネコを裸足で追いかける陽気な主婦の物語りぃ〜♪」
あおい「ほーら、カツオ!!ワカメ!!さっさと掃除なさい(サザエになりきっている」
トーイ「ちぇっ、分かったよ。姉さん(カツオになりきっている)・・・はっ!!」
メグ「って、何させんのよ!!」
トーイ「そういう悪戯紛いなことはしないで下さいよ、あいり様とあおい様!!」
あいり&あおい「♪」
いよいよ公演が三日前に迫った。役者達もセリフを丸暗記してきたし演技も順調だった。あいりとあおいが歩いている中、サン達が演技の稽古をしている部屋を見つけた。
パイラの相手役の男「「パイラ・・・キミは可愛い人だ、好きだよ・・・」」
サン「「私もです」」
サンと相手役の男がキス寸前に行く中、監督からカットの声とともに「パイラとドットのキスシーン」の演技は一旦終了した。これを見ていたティルはサンを舌なめずりで見ていた。
ティル(マジでいい女だぜ。よーし、こいつをいただく。)
監督「いいね、サンちゃん!!(子供にしては)色っぽいよ!本番ではマジでキスしてもらうよ!」
サン「は、はいでアル(どうせなら、いつか好きな人とキスしたかったでアル・・・」
監督「それから、ランちゃん!」
ラン「は、はい!」
監督「まだ数回しか演技やってないと聞きながら、演技が光ってたよ!歌もその辺の歌手には負けないくらい上手いし、もしかしたら他の人にはない色んな才能に恵まれてるかもしれないね!」
ラン「は、はは・・・;(そんなこともないと思うけど・・・;」
サン「あ、ランちゃん。そんなこともないとか考えたりするなでアルよ!」
ラン(人の心を読まないで下さい!!)
ランがほめられてめちゃくちゃ照れる中、ティルが舞台に上(のぼ)ってきた。
ティル「ブラボー!ワンダフル!ハロー、サン」
役者の女性「ビート劇場のオーナー、ティル・ブルート様よv」
役者の女性2「あの方に気に入られるなんて素敵v」
あいり(ティルめ。あの子の両親の物だったこのビート劇場を騙し取り、クラリスとその両親を死に追いやった張本人)
ティルは早速、サンを抱き寄せる。ティルがやってきたこの方法でサンを落とすつもりだ。
ティル「私の愛人になりなさい。そうすれば、キミと他のマジカル★4のメンバーの将来が約束される。」
サン「・・・お断りするでアル。」
ティル「!?」
サンは申し出を断ったあとに、ティルの身体を引き離す。変わり者とはいってもやはり、自分達の力でアイドルグループとしての道を進めたいからだろう・・・
サン「私は人に頼らないでアル!ちなみに、日本語も自分の力で勉強するでアル!」
ドラリーニョ「カッコいー!」
ラン(やっぱり、いい人なの////!?)
大半の人達「そうさ、自分で広ませようポップン界の中国!自分の力で勉強しよう、に・ほ・ん・ご!」
大半の人達がコールをする中、ティルは悔しさのあまり歪んだ笑いをしていた。やはり、彼の歪んだ人格からだろう。
ティル「燃えるぜぇ、簡単に手に入ってはつまらない。しかし、欲しいものは必ず手に入れる。それが俺の喜び〜〜〜〜〜ぃ」
あおい(歪んだ人格だな;)
そして、その日の稽古は終わり夜になった。その日もサンとランとドラリーニョは雑談をする中、ティルが部屋に入ってきた。
ティル「失礼するよ。」
サン「なんでアルか!?若くて可愛い女の子の部屋にいきなり入るなんて!!」
ティル「自分で可愛いって言っちゃった・・・;まあ、いいや。水流鎖綱!」
バシャッ、ドンッ
ラン「きゃあ!!」
ドラリーニョ「うわあっ!!」
サン「ランちゃん!!ドラリーニョ!!」
突然、ティルが付けていた指輪から水を出し、その水の“鎖”でランとドラリーニョを縛り付けた!邪魔者がいなくなったと思ったティルはサンを押し倒し手を片手で掴む。
ティル「お前を俺のモノにする!」
サン「イヤでアルーーーーーーーーー!!!」
サンの身の危険が迫ったその時、一つの薔薇(バラ)の花が落ちた。
ティル「!?この薔薇(バラ)の花が落ちてきたということは・・・!!」
アリス(あいり)「とぅっ!!(天井から降り立つ」
ティル「双子怪盗アリス団!!」
サン&ラン&ドラリーニョ(あいり(さん、ちゃん)!)
アリス団が現れた瞬間、水の“鎖”は解けた。水属性は草属性には弱い。アリスはこのことをウサギに聞いて知り、わざと薔薇(バラ)の花を落としたのだ。
ラン「あ、水の鎖が解けた。」
ティル「夜這いを邪魔された、怒りパーンチ!!」
アリス(あいり)「はっ!(しゃがむ)ユニクロで買ったと思われるベルト外し!」
アリスがベルトを外したときにズボンが下がったあと、ティル以外の全員は大爆笑した。そう・・・
ティルのパンツの柄がパプリカ柄だからだwww
アリス(あいり)「あっははははは!!」
ラン「ぷぷ・・・ぷっ(笑いを堪えている」
サン「やーいやーい、ピーマンおパンツー!」
ティル「ピーマンじゃねーやい、パプリカだい!!」
ドラリーニョ「どっちにしても、変なおパンツ。ゲラゲラwww」
ティル「覚えてろよ!!」
ティルは慌てて部屋から出て行った。サンはアリスにお礼を言う。
パプリカおパンツってwww
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その7 ( No.153 )
- 日時: 2013/08/25 22:28
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
メルアド交換
サン「危ないところをありがとうでアル。」
アリス(あいり)「礼には及びませんわ。それよりメルアドとケー番を教えてくれません?(スマホ所持」
サン「えっ!教えるでアルよ!ただし、この場にいる人以外には言わないように!」
アリス(あいり)「分かってますわよ。ランとドラリーニョも赤外線通信で私にメルアドとケー番を教えなさい。」
ドラリーニョ「えっ、いいの!?」
ラン「えっ!?わ、私なんかとメルアド交換をするのは・・・」
アリス(あいり)「「なんか」じゃありませんわ!」
サン「そうでアル!せっかく、アイドルになれたんだからもっと自信を持つでアル!」
ラン「わ、分かりました・・・(ちょっと、恥ずかしいな////」
四人は赤外線通信でメルアド交換をする。そして、終えたときはアリスはウインクした。
アリス(あいり)「じゃ、お休みなさいですわ(・ω<)ー☆(部屋を出る」
三人(帰るときは普通だ、天井直してくんないんだ・・・;)
そして、公演の日。この日はお客がいっぱいだが公演初日なため、あまりお客の数はそれなりだ。そして、「パイラ」の相手の恋人役の控え室・・・
トーイ「えっ、今日の公演でサンの恋人役として出演するって!?」
ティル「ああ、監督に圧力をかけてやったのさ。舞台上の大勢の目前で堂々とサンの唇を奪ってやるぜ、へっへっへ」
なんと、ティルは今日の公演でサンの恋人役として出演するのだ!つか、まだ懲りてなかったんかい;そして、芝居は進み・・・ちなみに、ランの演技は完璧と言っても過言ではありませんでした。
ティル「「パイラ、キミは可愛い人だ、好きだよ・・・」」
サン「「私もです」」
ティル(さあ来い、ブチューとv)
サン(やだなあ、こんなピーマンおパンツ男とキスなんて・・・;)
キスまで行く中、ティルの唇にキスをした。だが、キスしたのはサンの唇ではない。それは・・・
ティル(おー、サンの唇は見かけによらず固くて、クールで濃厚な味わいv)
そう、五円玉とキスをしていたのだ!!
衝撃的な光景に全員が唖然となる。そして、ティルが目を開いて五円玉を唇から取った!そして、アリスと月の巫女の姿のランとドラリーニョが舞台に現れた!
ティル「なんだこれ!?唇と違って、五円玉じゃん!!」
サン「あ、ランちゃん!その姿は!!」
ラン「(なんとかアドリブで切り抜けなきゃ!!)「パイラ姉さん、こいつは偽物よ!私が本物のドットよ!」」
ティル「貴様ら、よくも邪魔したな!!死ねっ!!」
ティルが剣を振り回す中、ドラリーニョはティルの後ろにいた。そして、浣腸するようなポーズを出して・・・
ドラリーニョ「(えーと、浣腸するには正しい構え方をしなきゃいけないことをしんちゃんに教えてもらったっけ・・・もうなんでもいいや!)えいっ!!」
ドラリーニョ、ティルにカンチョー!
ティル「あぎゃああああああああああああああ!!!」
サン「つまらないものはメーンでアルー!(ティルを蹴る」
ティル「ぶはぁっ!!」
カンチョーをされたティルはよろけてるところをサンに蹴られ壁にぶつかった。人型(ひとかた)ができた勢いでティルは再びよろけた。
ラン「隙ありです!ムーンビーム!」
ティル「うぎゃああああああああああ!!!」
ランに至近距離からビームが放たれ、ティルはボロボロの状態だった。一方、舞台そででは。
監督「芝居がめちゃくちゃだ〜;」
メグ「姉妹愛のストーリーが・・・;」
トーイ「アクション活劇になっちゃった;」
しかし、客達は。
客「いいぞ、いいぞ、もっとやれー!!」
客2「面白ーい!!」
何故か、大爆笑だった(爆)ティルが剣を振り回しながら追いかけられているアリスは縄をティルの足にぐぐった。そして、縄を引っ張って、ティルは足を引っ張られて逆さまになった。これも客達に大好評だった。パソコンでティルの動きを読みパソコンしながらアリス達を見ていたウサギは。
ウサギ(あおい)(流石姉さんです。ちゃんと、みんなを引っ張っています。それにしても、女子(一人は男子がいたが)って怖いものなんですね・・・;)
女子の怖さを思い知りながらため息をついていた。
五円玉の元ネタはきら☆レボ2巻からwww
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その8 ( No.154 )
- 日時: 2013/08/25 22:33
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
大 絶 賛
新作劇「パイラとマリンの願い」は大好評を受けて話題となり、3日間の公演で観客動員数がビート劇場過去最大である一万人も上り、前売り券も完売となった(この出来事がアイスにも知られてしまい、サンとランとドラリーニョはみっちり叱られた)。
トーイ「やったぞ!これでビート劇場も安泰だ!」
メグ「一生遊んで暮らせるわね!」
ティル「・・・」
ティルはサンが身の危険に遭いそうになる度にアリス団が現れることを疑問に思った。一方、サン達は。
ドラリーニョ「なんとか公演が終わったね〜」
ラン「そうだね(・・・しまった、サンさんがいることを忘れて、つい変身してしまった;」
サンはウーロン茶を飲んだ後、ランにこう言いかけた。
サン「・・・アイスさんから聞いたでアル。月の巫女の生まれ変わりなんでアルね。ランちゃんは。」
ラン「!・・・っ」
サン「・・・月の巫女として、争いのない世界を作ってみんなが幸せになることと、みんなのために自分が犠牲になってみんなの幸せになることとどちらがいいことでアルか・・・?私は自分を犠牲にせずに争いのない世界を作るのはいいことでアル。だから、無理をせずに頑張るんでアル。」
サンは優しく微笑む。やはり、一部の人達にしか知られてなかった月の巫女の生まれ変わりであるランの存在を受け止めてくれたからだ。
ラン「えっ?」
サン「というか、大賛成でアルよ!ランの夢なら私だって支えるでアルよ!前から・・・友達になりたかったし。」
ランは目を見開いた。だって、こんなすごい人が友達になれるわけがないと思っていたから。
ラン「わ、私だってサンさんと友達になりたいです!」
サン「ホントに!?ランちゃん!!(ランを抱きしめる」
ラン「わわっ、だから恥ずかしいからそういうことは・・・//////」
ドラリーニョ「ぼくもランちゃんのこと、抱きしめるー!(ランに抱きつく」
ラン「ドラリーニョ!」
ランを巡る取り合いが起きる中、今度はウサギが現れた。
ウサギ(あおい)「サンに頼み事があるんですけど・・・三角関係のもつれですか?」
サン「ウサギ!アリスのことをいつもサポートしてくれてありがとうでアル。ところで、私に頼み事って何でアルか?」
ウサギ(あおい)「実は・・・」
ウサギはサンにある頼み事をする。その次の日に予告状が現れた。しかし、普通の怪盗の予告状とは違うちょっとした予告状だった。
「今夜6時に舞台に三人で来い。さもなければ、サンの命はない。双子怪盗アリス団より」
いよいよ、決戦のときだ。
運命を左右する予告状
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その9 ( No.155 )
- 日時: 2013/08/25 22:36
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
決戦の日
ティル「我々を呼び出して何の用かね?アリスとウサギ。せっかく、三人でベースボールをするとこだったのに。」
アリス(あいり)「ティル」
ビート劇場ステージ上。何故かティルは木製バッドとベースボールを持っていた。サンとランとドラリーニョは周りを見渡す。そこには馬がいたことと変な匂いが交えていた。
ラン(なぜ、あんなところに馬が?)
ドラリーニョ(なんでだろうね〜?)
サン(くんくん、それにこの臭いはなんなのでアルね?)
アリス(あいり)「サンはあなたに譲りますわ。ただし条件がありますわ。」
サン「婚姻届にちゃんとサインするでアル。」
ティル「いいだろう。サンが俺のモノになるならサインくらいしてやる。」
ティルは婚姻届にサインをする。だが、それは婚姻届じゃなかった。婚姻届は自然にはがれて譲渡書になっていたのだ!
アリス(あいり)「罠にはまりましたわね、ティル!!(あいりのときに持っていたペンダントを見せる」
トーイ「あっ、あんたはあいり様!!」
メグ「そのやり口は数年前、クラリスの両親を騙したときと同じ・・・!!はっ、もしや、あんた・・・」
あいり「そう、ティルに毒薬で殺されたクラリスとは親交があったのよ!!」
さらに衝撃の事実が発覚。クラリスはティルに毒で殺されたのだ!ティルはビート劇場を取り返そうとしたクラリスを邪魔だと思い、食事に毒を盛り込ませたのだ。そんな事実を暴かれたティルは。
ティル「お前らの正体は薄々と感づいていたさ。邪魔だからクラリスを殺しただけだし♪それに、そんな紙切れ燃えてしまえば無効だよ〜ん」
ティルはマッチに火を付け、地面に投げ捨てた。そして、火事が発生した!
サン「そうか!!灯油の臭いだったんでアルね!!」
ティル「あらかじめまいておいた!このビート劇場が燃えてしまえば、多額の火災保険がおりるのだ!」
トーイ「流石ティル!!」
メグ「悪がしこーい!」
ドバッ
トーイ&メグ「ぎゃああああああああっ!!」
なんと、ティルはトーイとメグを斬りつけたのだ!メグは右腕、トーイは右肩だけ怪我しただけだが、出血多量ならば命を落としかねない・・・!
トーイ「なぜだ・・・?」
ティル「お前らにも生命保険をかけておいた。二人とも、もう用済みだしな。そして、この放火と殺人とクラリスを殺した罪に問われるのはアリスちゃんとウサギ君、キミ達だ!」
ラン「どこまで性根が腐ってるんですか、ティル!!」
ドラリーニョ「なんか臭うと思ったら、やっぱり腐ってたんだね、キミ・・・;」
ティル「そーゆー意味じゃねーやい!!おっと、そろそろ時間だ。」
ティルは木製バッドでベースボールを打ち、馬にぶつけた。馬は叫び声を上げ縛られている黒いロープを引っ張った。そして、ティルの足は三角の輪にくぐり・・・
ティル「先日、やられた方法を真似してみた。さらば」
ロープを上がって逃げていった・・・
アリス(あいり)「ごめんなさい、サン、ラン、ドラリーニョ。あなた達を巻き込んでしまいましたわ・・・」
サン「アリスは悪くないでアル!悪いのはティルでアル!」
ラン「・・・カチンムーン!」
ランは月魔法で炎を固めた。ランはアリス達の方に振り向く。
ラン「この月魔法はものが20分しか固まることはできませんが、アリスさん達はこの超大きいスコップで固まった炎を割って下さい!私はティルを倒してきます!」
アリス(あいり)「スコップ、超でかっ!!!」
ドラリーニョ「ぼくも行く!」
ラン「でも「ぼくはランちゃんのボディーガードなんだ!それに一人がダメなら二人ででしょ!?」・・・分かった!三人共、あとはお願いします!」
サン「OKでアル!」
ランは月魔法で出したムーンウィングで飛び、ドラリーニョはタケコプターで飛んでティルを追いかけていった。アリスとサンはそれぞれ超大きいスコップを持つ。
アリス(あいり)「ウサギ、あなたは倒れてる二人を応急処置しなさい!」
ウサギ(あおい)「分かりました!」
サン「よし、この超でかいスコップで炎を割らせるでアルよー!」
サンとアリスは必死にスコップで炎を割らせる。一方、ランとドラリーニョはまだ遠くに行っていないティルを見つけ出した。
ラン「見つけましたよ、ティル!」
ドラリーニョ「もう勝手なことはさせないよ!」
ティル「はん。ここでお前らが俺の仲間になったら俺を警察に突き出してもいいぜ?」
ラン「いや!!」
ドラリーニョ「絶対に嫌だ!!」
ティル「馬鹿だなぁ。俺に抗えば俺の指に付けている「水星指輪」の力に殺されるのに、なんでそんなことに命を懸けんの?」
ラン「・・・月の巫女になる以前は私の心が成長するためだった。でも、今は・・・仲間を守るために戦う!!」
ドラリーニョ「ぼくも親友(とランちゃん)を守るために戦う!!」
ティル「・・・下らねえ」
ラン&ドラリーニョVSティルの戦いが今、始まった!
ランちゃんとドラリーニョの生きる意味も目標もカッコいいよ!
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その10 ( No.156 )
- 日時: 2013/08/25 22:39
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
ただ必死に
アリス(あいり)「うららららららら!!!」
サン「うららららららら!!!」
アリスとサンは必死な形相で固まった炎を少しずつ割り、バケツに入れた。トーイとメグはあおいの応急処置もあって目を覚ました。だが、まだ固まった炎は半分もある。
アリス(あいり)「も〜!!なんで、炎が半分もありますのよ〜!!」
サン(このままじゃ、20分過ぎちゃうでアル・・・どうしよう・・・)
すると、20分になって固まった炎は元に戻った。だが、戻った炎はただ燃えているのではない。動いているのだ。
ウサギ(あおい)「なんだ!?」
サン「炎が生きているでアル!?」
炎はティルの方まで向かった。しかも、不思議なことにビート劇場は燃えていない。そのことを知らないティルは。
ラン「あっ、しまった・・・!!(月の杖がランの後ろに飛ばされる」
ドラリーニョ「ぼくのサッカーボールがパンクになった!?」
ティル「死にな」
ティルは水星指輪の力でランとドラリーニョを殺そうとしたが、ティルの身体も水星指輪も燃やされる。炎に燃やされた水星指輪はただの指輪以外なんでもなかった。
ティル「ぎゃああっ!!!」
ラン&ドラリーニョ「!!?」
全身に火傷を追ったティルの身体はよろけたままでも、生きている炎はティルに向かう。
ティル「ひいいいいいいいいいいいいいい!!!」
だが、炎はティルの身体に当たろうとしなかった。それどころか消えてしまった。消えた炎から出てきたのは緑髪の少女の霊とその少女の親に当たる霊二人が出てきた。その炎が行った方向を頼りに駆けつけるアリスとウサギとサン。アリスはその霊が誰なのかはすぐに分かった。
アリス(あいり)「クラリス!クラリスのご両親!」
サン「噂は聞いたことアルね。ビート劇場には幽霊がいて今も誰かを探してるって・・・」
ラン&ドラリーニョ「ビート劇場の幽霊はホントにいたー!!」
クラリス『あいりさん、あおいさん。ビート劇場を取り返す約束を果たした今、もう一つ約束をするべきことがあります。』
アリス(あいり)「な、何?」
クラリス『それは・・・二人が離れても一緒にビート劇場を守り続けることです。』
ウサギ(あおい)「僕達が別々の外国で離れても、ビート劇場を守り続ける・・・」
アリス(あいり)「・・・はい。約束しますわ。例え私達が離れててもね。」
クラリス『いつも・・・見守っています・・・ずっと・・・』
クラリスがこう言った瞬間、クラリスと両親の霊は成仏した。霊でも炎を操ってアリス達を守ることができたのはある意味奇跡なのだろう・・・。アリスは涙がつぅ・・・と流し、他の者達も泣いていた・・・。
その後、ティル達は詐欺罪、放火罪、殺人罪で逮捕され、裁判で終身刑という判決が下された・・・(ティルはトーイとメグにボコボコにされたことは言うまでもない)。
そして翌日になった頃、サンはランに頼まれてキッドとケロロへのサインを書いていた。
サン「ロボットでも宇宙人でも、私達にサインを頼むなんて珍しいでアルね。サインをされるケロロが裸族なのは複雑でアルが・・・;まあ、他のマジカル★4のメンバーにも頼んでみるでアル。」
ラン「ありがとうございます!」
ドラリーニョ「あれ?あいりちゃんとあおい君の見送りに行かないの?」
二人「えっ?」
ランのマンションでサンがサインを書いたとき、ドラリーニョはこう言いかけた。
ドラリーニョ「言ってなかった?今日、夏期休暇の終わりであいりちゃんはフランス、あおい君はイギリスに帰るんだよ?(ランとサンに言うの忘れてました」
東京国際空港。シェゾとアルルと夏美はあいりとあおいを見送っていた。
シェゾ「お前ら、次はいつ帰ってくるんだ?」
あおい「次は冬期休暇ですかね。」
あいり「・・・(キョロキョロ」
夏美「どうしたの、あいりちゃん。」
アルル「なんか変なんだけど・・・;」
あいり「いいえ、何でもありませんわ(来るわけないか・・・」
あいりとあおいがそれぞれの動く歩道に足を踏み入れようとしたときーー
サン「あいりーーーーーー!!あおいーーーーー!!」
あいり「!?二人とも!!」
なんと、サンとあいりが急いであいりとあおいの見送りに来たのだ!その証拠に息切れをしている。
あいり「二人とも、仕事は!?」
ラン「サボリに決まってるじゃないですか!」
あいり「・・・ありがとう。二人のおかげでポップン界のビート劇場を取り返すことができましたわ・・・」
ラン「・・・まだ、別れたくありません!ずっといて下さいぃぃ〜」
ランは涙を流す。やっぱり辛いのだろう。そんなランにサンは喝を入れる。
サン「ランちゃん、泣くなでアル!!・・・あいり、たったの2週間だったけど・・・私達、もう友達でアルよ・・・!」
あいり「・・・うん・・・!!」
あいりとサンは涙を流しながら握手する。あいりのペンダントを見たサンは。
サン「あ、そのペンダント・・・」
あいり「・・・?」
サン「お揃いでアルね!(サンのペットのパンダの写真が入っているペンダントを見せる」
あいり「・・・ホントですわね・・・!」
そして、あいりとあおいは別々の飛行機に乗った。サンとランはそれを見送っていた・・・。
何が何だか分からない三人は。
シェゾ「な、なんで、マジカル★4のサンと白ウサギがあいりとあおいと・・・!?」
夏美「さあ・・・」
アルル「あ、これ見て!!」
アルルが雑誌を見せると、そこにはサンとランが出演していた演劇の記事が書かれていた。「謎のアリスが「パイラとマリンの願い」の公演初日に乱入した」と・・・。内容を見てサンとランにバレたと感づいたシェゾは。
シェゾ「あいつら、この「世界」で怪盗を続けるつもりか!!」
夏美「待ちなさい!!」
アルル「人を殺しちゃダメだってば!!」
シェゾが「世界」で双子怪盗を続けることとサンとランにバレたことであいりとあおいを殺そうとするのを夏美とアルルが押さえる中、ランとサンは見ていた。そう、優しい瞳と微笑みを浮かべて・・・
おしまい
- 双子怪盗と病弱な少女の約束 その11 ( No.157 )
- 日時: 2013/08/25 22:41
- 名前: 桜 (ID: l38dU1rK)
後書きー
「後書き」
今年の夏最後の短編ですね。あ、来年の夏は書かないとかそんなわけないですよ!
この話はクレヨンしんちゃんの原作の外伝である「ノハラ座のゴースト」の元に書きました。ミステリーチック。でも幽霊だけじゃ、少しミステリーに欠けるな・・・と思い、ミステリーの欠片(かけら)でもある双子怪盗アリス団を話に入れました。結果、大フィーバー(笑)
今回のタイトルの意味は少しからくりを入れました。「病弱な少女」=「幽霊」をかけて病弱な少女から幽霊になったものです。勉強になりますね。
今回のことで分かったことはあいりとサンとランの友情が芽生えてますね。えっ、あおいとドラリーニョは・・・?まあ、今回はあいつら脇役(笑)として頑張りましたし、今回はいい脇役ということで・・・
「オリキャラ紹介」
・ティル
詐欺師グループのリーダーで今のビート劇場のオーナー。ビート劇場を騙し取りクラリスの両親を死に追いやり、そしてクラリスの食事に毒を入れてクラリスを殺害する事件を起こした。水属性である指輪「水星指輪」で戦う。
・トーイ
詐欺師グループの一人で今のビート劇場の支配人。優しいが性格は冷酷。
・メグ
詐欺師グループの一人でビート劇場の専属スター。柔らかい物腰だが性格は非道。
・クラリス
詐欺師グループが騙し取ったビート劇場の元・オーナーの娘で病弱。ビート劇場を取り返してほしいとあいりと約束するが、それを感づいたティルが食事に毒を入れられ毒殺される。
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